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教育実習の受入依頼:社会人学生から見た教職課程

久しぶりに2019年秋に編入した教育学部の話です。
教育実習の受入れ依頼に母校に連絡したので、少し現在の心境をまとめようと思います。

3年次編入するのは教育実習のため

私のように初めて教職課程を取る人の履修科目は多いのですが、集中的に学べは1年で十分学びきれる内容のはずです。にもかかわらず、2年間拘束されることについて常々疑問に思っていました。その答えが、ようやく分かりました。

希望校に教育実習の受入れ依頼をするのが、教育実習を実施する前年度の4月なんですね。つまり、これが教育学部に3年次で編入するしかない理由だということです。受入れ先が来年度の予定を組むために、前年度中に申し入れなければいけないという理屈は分かりますが、1年前である必要はないですよね。来年度の予定を固めるのは下半期、第四四半期頃のはずです。

就職活動と同じで横並びで一斉によーいドン。というより、大学在学中に教員免許を取得するというのが前提だから、それに則っているだけなのでしょうね。私が受けている授業の教材などでも「社会経験がない」とか「若い君たちは」なんて表現が使われていて背筋が寒くなったりします。もう少しで40にも手が届く人間が読んでますけど~なんて意地悪く思ってしまいます。

人生100年時代にはリカレント教育が必要だなんて話題も聞きますが、教育学部に至っては、社会人の学び直しを拒絶しているようにさえ感じます。本音を言うと、海外諸国のように、社会人用の1年教員養成プログラム(フルタイム)を是非作って頂きたい。ただただ普通の学生と同じことを同じように学ぶと言うのは若干の物足りなさも感じるわけです。


教育実習をどこで実施するか

教育実習の受入れをどこに依頼するか、これは延々と悩みました。母校で行うのが慣習(首都圏だと母校はNGという公立校もあるようです)ですので、私も例に漏れず母校を候補としました。

家から徒歩10分の市立中学か
片道1時間強の私立高校か(笑)

私が通っていた中学は、地域の中ではあまり優秀な方ではなく、荒れる年もある学校です(20年前も今も変わらないらしい)。家から近いこと、公立学校に通う一般的な中学生、一般的な教師に触れることが出来る点がメリットだと思います。

一方、高校は女子校で、私が卒業した後に中学が新設されて現在は中高一貫校です。私の住んでいる県の中では最上位層の進学校。とても進学校とは思えない自由でのんびりとした学校で大好きだったのですが、なにせ遠い(よく毎日通ってたものだ)。とは言え、質の高い教育に触れられるという期待、私が在学中にいた先生がまだ多く教鞭を取っていること(!)を魅力に感じました。

最終的に、質の高い教育、を選びました。昔の担任に、生徒の要求レベルが高いから大変だぞ、と言われたことが決めてだったと思います。現在の仕事では、小学生~大人に至るまで、普通レベルの生徒の授業を受け持つ機会は多いので、折角ならいわゆる優秀な生徒の学校生活を覗いてみたくなりました。


母校に電話を掛ける

事務員さん「〇〇中学・高校です」
私「Mihoと申します。教育実習の受け入れをお願いしたく、担当の先生をお願いします」
事務員さん「何年卒の方ですか」
私「200X年卒です」
事務員「え、200…、はい、お待ちください」

約20年前の卒業生なんだからびっくりですよね!

この後電話を替わってくれた先生は、なんと私が在学中にも教鞭をとられていた方でした。残念ながら教わる機会はなかったのですが。先生にも「まぁまぁ~おひさしぶりね~」と驚かれたのですが、卒業~現在に至るまでの経緯を掻い摘んでお話ししたところ、やさしく「歓迎しますよ」と言って下さり、心底ほっとしました。

断られるとは思っていなかったけれども、(何年かに一度社会人を経て戻ってくる人がいるらしいが)20年前の卒業生を受け入れてくれるかって電話を掛けるのは意外とドキドキするものです。

現在の社会情勢を鑑みて、全てのやり取りが郵送になってしまったのが残念なのですが、無事に来年度の教育実習の受入れ先が決まりそうです。


後はひたすら残りの教科を履修するのみ。
自粛期間にどこまで進められるかがカギですね。

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