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わたしって、なんだろう。 ーnote、始めました。

小倉美春。

ピアノを始めて22年、作曲を始めて6年。
幸いなことに、今も弾いたり書いたりできる状況にある。

「ピアニスト」「作曲家」と名乗ることは、今の私に許されるのだろうか、
と考えることがある。
自らその肩書を背負うことで、プロフェッショナルになると追い込むのも
「あり」。
現実は「ピアニストごっこ」「作曲家ごっこ」になっていないかしらと、
厳しく自制することもある。
しかし、私という人間から音楽を取ったら、何が残るのだろうか。
空っぽの自分を想像して、また覚悟を決めるのだ。

閑話休題、noteを始めようと思ったきっかけについて。
私は2018年11月の北とぴあ国際音楽祭マントラ公演のために、Twitterを始めた。すごーく簡単に言ってしまえば、宣伝のため。が、始めたら意外にものめり込んでしまった。様々な音楽の事象を言語化することが、そして言語化したものに対して反応をいただけることが、こんなにも楽しく、自分の思考を深めることになるとは知らなかったのである。

ただ、Twitterは良くも悪くも「なう」の文化。すくった砂が、自らの意志とは反対に、どんどんこぼれ落ちてしまうのを見て、自分が過去に放った言葉を、また新たな目で見つめ直したいと思った。そして、それが「ピアノ弾きとして」「音書きとして」の私にとって、尊い記憶にもなるかもしれない、なんて期待したりもして。

過去の言葉との旅がどのようになるのか、私自身も想像がつかないが、わたしがわたしのことを知ろうとするプロセスを、そっと見届けてくださる方がもしいたら、幸いである。

2020年5月30日

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