女性の身体~未来の自分を育てる~
子宮頚部異形成の記事をかいたあと、友人たちから連絡があった。
それぞれ声をかけてくれたことが私の力になったし、純粋にうれしい。
そんなときに連絡をくれたこと、私のために携帯を開き文字を打つ行為をしてくれた数分が愛おしく失いたくないものの一つである。
そして先日、途中経過の検査を受けた。結果として完治したとはまだ言えないものの、次回の検査は半年後で良いというものであった。
軽度異形成の自然治癒が現実的になってきた。
生理周期も安定し、排卵日や生理前の体調の変化がわかりやすくなり、体調の変化や精神的な乱れに一喜一憂しなくても済むようになった。
この身体の変化に一番影響を与えたのは仕事だろうと思う。
働き方と仕事を変えたことが、私の精神と身体を安定させたのだ。
自分の身体のために。資格を取ってみた。
コロナ禍で仕事がストップしている間に、資格を取った。
リンパセラピストの資格だ。
簡単に言えば、リンパに関する総合的な知識を持ち、理論に基づいた説明とオイルを使ったマッサージをお金をもらって誰かに施していいですよ、という資格だ。
もともとダンスやお芝居など身体を使った後にリンパマッサージや整体へ行ってメンテナンスをすることが習慣であったが、なによりも自分の身体を良くしたいという気持ちから勉強しようという気持ちが湧いてきた。
そして子宮を悪くした私にとって、人間の身体特に女性の身体について深く知ることは未来を生きることそのものだと思ったのだ。
私を悩ませていた身体の不調である生理は、女性にとって月に一度の最大のデトックス。その月どのように過ごしたかがすべて影響するものだ。不規則な生活をしたり、過度な精神的ストレスがあったりすれば、血量過多や重い生理痛に見舞われる。わかりやすいけど厄介なもの。
このデトックスに私は着目した。身体の悪いものを出さなければ子宮異形成の自然治癒も叶わないし、いくらいいものを取り入れたところで栄養が取り入れられない。
リンパはいわばトイレで流す事の出来るもの以外の老廃物が流れる道で、リンパのごみ箱が滞れば血流が悪くなって身体が冷えて固まり、痛くなったり不調がでたりする。
生理が辛い=デトックスが辛い
ということは、生理以外のデトックスがしっかりできれば生理自体も辛くなくなるのでは?!という魂胆だ。
もちろん、資格を取ることは未来の仕事にも繋がる。けれどなにより、自分のためにやりたかった。ただ仕事に繋がる資格ではなく、身を助ける資格に。
それに頭に知識を入れるだけでなく、技術を身に着けられる。もしかしたら、自分以外の大切な誰かの身体もより良くしてあげられるかもしれない。
コロナ禍の中、沸々して文句を垂れている暇は無い!そんな気合い充分に取ったのがリンパセラピストの資格だった。
この資格を取れたこと、その過程で学んだことが今の私を作り上げている。
セラピストデビューと日々是精進
資格習得後も、空港での仕事は依然止まったまま。ウーバードライバーも並行していた私はウーバードライバーとして日々配達をするだけでは何も生まれない気がしてこの資格で仕事をしてみようと思った。
お金になる・ならないは別として、``資格の持ち腐れ‘‘ にはしたくなかった。
そして出会ったのが今の職場。
リンパセラピストの資格を持ちながらも、サロンの持ち味である中医学に基づいた施術なども勉強している。勉強しようと思うと奥が深すぎるのが人間の身体である。
人の身体を施術するのは想像以上のプレッシャーだった。身体に触れることはもちろん、私の施し用ひとつでその人の体調を決めてしまう。必ずしも気持ちいいと感じ、体調が良くなるとは限らない。そんな中、研修を経てお客様対応デビューした。
それでも毎日毎日人の身体に触れるうち、その人の体調だけでなく生活や精神面まで少しずつ分かるようになってきた。それを話して何でわかるんですか?!と言われることもあれば外すこともある。日々是精進である。
人の身体は自分のかがみ
そうやって人の身体に触れながら話しながらいつでも自分に置き換える。
「この人の身体無意識にずっと緊張しているから精神的な不安がありそうだけど私も最近この人と同じところが痛いな。わたしはどうだろう」
「冷えとむくみがひどいからこんな食事と対策も取り入れてみてください。と言ったものの私自身はどうなのかな?」
癒してほしい、身体を軽くして欲しいそして健康で美しくなりたいと足を運ぶ人に施術や話をする私自身が説得力のある自分でなければならない、そう思いながら生活するようになった。
そうなると働き方も変わってくる。睡眠時間がしっかり確保できるような働き方や予定をぎちぎちにせず、ストレスを発散できるようにする。羽目を外した後必ずリセットする。
そうした習慣が未来のセラピストの自分そして私自身の身体を育てているのだ。
子宮を悪くしてはじまった今の自分。きっかけは良くなかったことかもしれないけれど、今の結果に繋がれた・未来を育てられるようになったと思えばそう悪くは無い出来事だったのかもしれない。
女性の身体を生きること。それは私の未来を育てることだ。
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