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じゃあひとつバイトをあげる

こんばんは☺︎

今日は父の話を書こうと思います。
忘れないうちに。

前回、今月で退職すると書きました。
それを父に伝えた時の話。

その話の前に。
私は高校生まで父と
うまく付き合えていませんでした。
詳細はまたの機会にしますが、
言葉にして思いを伝えることが苦手な私と
きちんと言葉にして伝えてほしい父とでは
なかなか上手く意思疎通が図れませんでした。
父の行動が父なりに私のことを想ってのことだったと
今では理解していますし、
私も大人になって父も丸くなってきて、
今はちょうどいい距離感で付き合えています。

ただ、今でも「これがしたい」「あれがしたい」を
正直に話すことがすごく苦手です。
もっと言えば自分自身のことを話すのが苦手です。
これは父に対してだけでなく家族に対しても。
なぜ苦手かやそれが良いか悪いかは
今は少し置いておかせてください。

特に父は昔から私に
「大学を出て、安定した職につくように」
と言っていたので余計にやりたいことを
話せなくなってしまっていました。

そんな私が父に
「仕事を辞めて、写真で頑張りたい」
と伝えることのハードルの高さと言ったら
もう富士山ぐらいはあったかもしれません。
「言わなきゃ」と思う度心が重くなるのを感じ
「なんて言おう?どうしよう?」としんどくなり。
でもいよいよ言わなきゃと、やっとの思いで
メールを送ってみたのが4日前。
メールにしたのは電話だと泣いてしまって話に
ならないと思ったからでした。
なんせメールを打ち始めた時点で泣いてたんだから。

返事はすぐきました。

「もう大人だからやることに反対はしないけど、
   メールでする話では無いな。」

おっしゃる通りです。本当に。

もうメールを送って内容は伝えてあるんだから
電話をかけてしまおうと決心してかけるまでに30分。
こういう時の呼び出し音って怖いね。

電話に出た父は全く怒ったりしておらず
どういう感じでやっていくか聞いた後、

「機材はきちんとしたものを持つこと」

バイトもしつつ頑張ると言ったら

「じゃあひとつバイトやるわ。
週1回おばあちゃん家行ってゴミ捨てて。
日当5000円でどう?
お金ないって変なところでお金借りられたら
困るからな〜笑」

なんて笑いながら。

"優しい"を前面には出さないけど、
それがすごく優しかった、ありがたかった。
電話を切った後1人で泣きました。

それはかける前の涙とは全く違う涙で、
心を軽くして、頑張る気力をくれるものでした。
そもそも仕事を辞める2週間前にそれを聞かされて
怒らない時点で心が広いですよね。
勝手な娘でごめんね。ありがとう。

きっと私のことをすごく心配してくれていて
でも、もう大人だからと信じてもくれていて。
色々と思うこともあるはずなのに。
私もいつかそんな親になれるだろうか。
いつも本当にありがとう。

私を支えてくれている全ての人に
心からありがとうと大好きを。

Thank you for reading!

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