女性のライフステージと頭痛の起こり方 #58
今日は12月26日です。寒波も来ていますから暖かくお過ごしくださいね。
今日は女性のライフステージと頭痛の起こり方をお話してみますね。
10歳代では吐き気やめまい、立ちくらみが出た時に頭痛がでて
休みがちになる方もいらっしゃいます。月経が始まる時期でもあるので
思春期に心の変化がでる方も多くいらっしゃいます。
20歳代では女性ホルモンの影響で片頭痛の方が増えます。
女性ホルモンの変動の期間を3つの期間として分類すると
卵胞期から排卵期、黄体期に分けられます。
エストロゲンという卵巣から分泌されるホルモンが片頭痛と関係して
特に卵胞期の最後から排卵期前後にかけて、黄体期の最後に
エストロゲンの急激な変化が起こるので
月経前や排卵期の時期に頭痛となりやすいのですね。
この年代の方は妊娠可能な時期なので、
妊娠に影響が少ない治療薬や予防薬の選択となります。
妊娠期は片頭痛がいったん治まるのですが、
出産後は再び片頭痛が増える方も多くいらっしゃいます。
40歳代後半から50歳代になると片頭痛から緊張型頭痛へと移行していき
更年期の時期と重なります。
緊張型頭痛の場合では毎日のように頭痛が起こり
片頭痛と混合して起こりやすい時期にもなるため
頭痛治療薬を飲みすぎてしまう頭痛=薬物乱用頭痛に移行してしまう方も
多くいらっしゃいます。
予防治療として緊張型頭痛も片頭痛もそうなのですが
ストレスを避けたり、ストレッチをして身体をほぐすといった
非薬物治療がとても大切な時期となります。
50歳代以降になると閉経期になるため緊張型頭痛の方が多くなり
片頭痛の頻度は減っていくというのが年齢と共に変遷していく過程です。
変遷していく過程を経ると人生のライフステージに重なるので
その生活を詳しく知る必要があるので、ダイアリーといったツールも
併用しつつ日々の生活を詳しく聞きながら
頭痛の源になっている他の原因もないかを確認していきます
女性の頭痛は他の月経前症候群とも深い関係があるのですが
それはまた別の機会に。
年末年始の準備をされる方も多くいらっしゃるでしょうし
寒波もやってきて、寒さも増してきていますから
どうか無理をなさらぬよう、お身体を大事にしてお過ごしくださいね。
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