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『金曜日のあたしたち』濱野京子作



気候危機✖️恋愛

これでもか、これでもかというほど、事実としての危機的状況が描かれるにつれ、読者もどんどん自分ごととして引き寄せられていく。

第一志望の学校に受からなかったことに対するネガティブな気持ち、励まされた言葉に対する思い、いかにして今いる場所を自分の居場所にしていくか、なっていくかがリアル。中学受験する、小学6年生にもぜひ薦めたい。

濱野京子先生の作品は、今の日本社会に生きる子どものために書かれていると強く感じるので、使命感にも似た気持ちで子どもに届けたくなる。

子どもたちは、2100年まで生きる。
氷が毎年北海道と同じ面積分なくなっていると書かれていた。
既に中村哲先生の慧眼で指摘されていた通り、干ばつと洪水が繰り返すアフガンのような地域もある。
先進国に住んでいて、豊かさと便利を当たり前に受けてきた私たち大人こそが、まずは読んで、今夜から行動を変えていかなくてはいけないと思わされた。

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