記憶として置いておく・・・
突然ですが、皆様はSNSの中で良かったことや悪かったことどんなことがあるでしょうか。
今回は書評とは少し違う形で一冊の本を紹介しようと思います。
モテクリエイターと名乗るゆうこすさんの「SNSで夢を叶える」という本だ。SNSの本といえば以前「SNSの真理」というnoteで紹介した「SNS絶対6ルール」があるが、SNSということで関連した本と言える。
実はこの本に関しては「表紙のはずかしさの裏側で」で紹介した「僕の仕事はyoutuber」の時と同様、妙な恥ずかしさを感じる本だ。実際この本の内容は20代女性が書かれていることもあり自分とは驚くほど正反対に輝いて見えるように書いている。本のすごさと同様に異世界のような印象を受ける。近くて遠いという一言が本当によく似合う。
さてそんな恥ずかしさを感じるこの本だが、自分はあえて手元に置くことにした。手元に置くことをきめたきっかけは本人がフォロワーを増やすまでの試行錯誤にをしている描写の中でとても共感できる部分があったからだ。
どういう部分かと言うと彼女はHKT48のアイドルだったが、事情により脱退を余儀なくされた。そしてその後の彼女はアイドルとしての仕事が本当になかったようだ。そんな彼女はそれでも見栄を張り、さも充実しているかのように演じる・・・例えば仕事がまったくないのにあるように振る舞ったり、また自分のファンとはまったく真逆のアンチとの戦いを日々繰り返したりといったことを行っていたそうです。
このようにどうにもこうにもつかなかった状態からいかに抜け出し、今やSNSのフォロワーが76万人に達し、カリスマ性を帯びるようになるまで戻った経緯はぜひ本を読んでほしいのですが、共感したのはこの人気がなかったころの部分です。
自分は今から約10年前ハンゲームというところにいました(ハンドルネームも別です)。そこでゆうこすさんと同じようにまったく充実していないのにも関わらず、ひたすら充実しているかのように演じ続けていたという過去があります。演じるためにゲームに顔を出す時間もそれに合わせるなど徹底していました。今は思い切って言えますが、当時は演じる自分と現実の自分にはさまれた気持ちで非常に苦しかったことを覚えています。
また同時期にハンゲームとは別の界隈になりますが、アンチと日々戦ったことがありました。最初はずっとスルーしていましたが、それでも定期的に「死ね」と書き込まれ続ける。やがて自分は耐えきれなくなり涙して去ることになったことがあります。
そんな暗黒期とも言える話をまさか何年か後に本で対面することになるとは思いませんでした。この文章を自分が見た時、本当涙が出そうになるぐらいになりました。もうね・・・気持ちが分かりすぎるんだよ。
手元に置いておこう。
記憶として。
決して良い記憶ではない。
ただ手元において置かなければならないと自分の中での何かがそう決断した。
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