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都道府県を月1で 「47都道府県女ひとりで行ってみよう 」

今日から「アートを見に行こう!(月に1回以上)」「映画を見に行こう!(不定期)」に続く、新しいコーナーというかマガジンが増えます。その名も「エッセイを学ぶ」です。

このマガジンを作ろうと思ったのは数日前にさかのぼります。身内・・・というか弟からですが、「本をもっと読もう」というアドバイスをいただきました

そもそもの話として、書いた文章というのは今まで読んできたものが反映されます。例えば駄文になってしまいがちの人はネットニュースやブログばかり、逆に良い文章というのはいろいろな文章に触れてきた経歴がある人が多いという感じです。

自分にはそういった本を読む経験が足りない。だったら読んでみようじゃないか、そのような思いつきです。


ということで長い前置きになりましたが、はじめていこうと思います。今回一人目になったのは益田ミリさんによる「47都道府県女ひとりで行ってみよう 」です。

内容としては月に1度、47都道府県のいずれかに旅をするという試みの記録です。作者の都合により、日帰りだったり、2泊3日だったりとさまざまですが、ある一人の人間の旅の様子を知ることができます。

感想としてまず思ったのは、旅は縛られる必要はないということです。旅をするとどうしても名物を食べなきゃと思うし、観光地とされるものにも行かなきゃという気持ちになります。

しかしそれはあまり好きではないものでも「旅だから」でどこか無理やり実行しようとしているものではないのか。そういった気づきをこの本で得ることができます。

名物を食べなくても良い。人とのふれあいも必要はない。その時のペースにちょうど良い感じで旅を進めれば良いそんな気づきを得ます。

また良いなと思ったのは切り取り方です。この本は都道府県ごとに章となっていますが、それぞれの最後に旅で使った簡単な明細がのっています。その明細を見ると、この方がどんな旅をしたかというのが想像できますが、本文ではそこをバッサリ切ってそれを選ぶんだということが随所に見られました。

文章を書く人は心が一番動いたところを書きたくなるというのが性分だと思っています。その中で割り切って書くというか、こういう選択をするというのは驚きだったり発見だったりしました。こういう作者独特の割り切りは参考にしたいと思います。

そして最後にこの本ですが、非常に人を選ぶものあるいは賛否があるものだと思います。というのも地理に疎かったり、優柔不断だったり、無計画だったりと旅慣れを終始全く感じません。そして(特に食べ物の)好き嫌いについてかなり書いているため郷土愛が深ければ深いほど嫌な気持ちになりかねない作品じゃないかと思います。

そのため「旅エッセイ」として読むとどうも失敗するし、自分の住んでいるところあるいは馴染みのあるところはどうなんだろうとそれだけをつまんで読もうとしても失敗しそうです。

ではどういった捉え方をすればいいかというと、一人の人間によるゆっくりとした成長物語です。人生は1度しかありません。その中でどんな形にせよ日本すべての都道府県を巡るというのはなかなかできることではありません。こういった日本全国を回る中で見せる成長記録にこの本の良さを感じました。

ということで縛られる必要のないこと、物語の切り取り方、そしてそれらから見えてくる成長記録。並べてみると少々妙な部分がありますが、それがこの本の魅力でした。自分ならどのように旅をするだろう。そしてどのように文章として切り取って行くのだろう。そんなことをこの本を読んで考えさせられます。

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