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自作小説

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自作小説に関する呟きや、短編をまとめます
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記事一覧

花篭⑤ / 自作小説

 揺らめく水の圧力の向こうに離れた気配の方から、美那子の甘い声が響いてくる。 「彼女さん…

花篭④ / 自作短編小説

美那子に出会ってまだ2時間も経っていない。 ほとんど彼女の事を知らない。 「すみません…

花篭③ / 自作小説

「行きましょう」  美那子に肩を抱かれ軽く押されるままに、恐る恐ると足を進める。  脇に…

花篭② / 自作小説

 細く暗く天井が高い廊下の足元には、白熱玉の暖色の小さなランプがあちこちに置かれ、漆黒の…

花篭① / 自作短編小説

「これは生花だけど枯れない処理がしてあるの。」 四角いガラスの箱の中の薔薇を指差して美那…

粉雪 / 自作短編

この小説は、出来れば夜、一人で読んでください。 (以下本文)  なぐさめは空に舞い散りは…

ウブドゥ④ / 自作短編小説

ふと気がつくと、僕は乾いた岩肌からなる断崖絶壁の下にいた。どこかで見たことのある風景だけど見知らぬところ。まだ太陽が出ていない早朝のひんやりしたさわやかな空気。 あたりには誰もいない。 僕は少しだけ寂しさと肌寒さを覚えた、そう感じた瞬間あたりの空気が少し暖かくなった。静けさの中少しずつ明るくなる青い空を見上げていると、何かがいる。 姿は見えないが何かがいることを確信できた。一瞬恐怖したが、次の瞬間柔らかで暖かい波動をその存在は放つ。イメージだけど、オレンジ色の暖かな波動

ウブドゥ③ / 自作短編小説

老人はさらに言葉を続けた。 「この島は本当に貧しく、しかし豊かな島だったのです。祈りに満…

ヴブドゥ② / 自作短編小説

出版社の好意もありアゴアシつきのその撮影旅行の宿泊先は、五つ星の超高級リゾートホテルが立…

ウブドゥ ① / 自作短編小説

この作品は以前発表したものを、リライトしたものです。 …………… 熱帯の湿潤の香りと共に…

現在リライト中の官能小説冒頭  リライト完成は今年年末かな?