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ベイビーからアダルトにステップアップしました

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ベイビーステップ第453回「再会」からの二次創作です。 主人公・丸尾栄一郎とヒロイン・鷹崎奈津は、ついに結ばれるのですが、少年マンガ雑誌という性格上、そのシーンはカットされていま…
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2019年5月の記事一覧

ベイビーからアダルトにステップアップしました #16

第16回 淫らになっていく私 ここまで言えば、いくらスケベなアイツでもいい加減諦めてくれるだろう。そう思った私だったが……甘かった。 ヤツは微笑みながらも、悪魔のようなささやきをワタシにぶつけてきた。 「なっちゃん、聞こえない」 もういいや。 「お○○こにちょうだい!」 ワタシは、ヤケになって叫んだ。 エーちゃんは大胆不敵に笑うと、勢いよくワタシの上にのしかかってきた。固く膨らんだイチモツを差し込み、身体の深いところにぐりぐりと押しつけ、ワタシの中で力強く動き出す。 「

ベイビーからアダルトにステップアップしました #15

第15回 第2セット開始@ベッドルーム エーちゃんに寄りかかって手を握っているうちに、汗で濡れていたからだが、冷えているのに気がついた。 まずい。このままではエーちゃんに風邪をひかせてしまう。 エーちゃんに視線を向けると、彼も同じことを考えていたのだろう。 「エーちゃ……」 「なっちゃ……」 ワタシとエーちゃんは全く同じタイミングで声を出し、そして大声で笑った。 彼の屈託のない笑顔を見て、ワタシはほっこりとした気分になった。 愛する人の笑顔が、こんなに気分を楽にさせるなん

ベイビーからアダルトにステップアップしました #14

第14回 一つになったよろこび 「うんぐっ!!ぐっ!ぐっ!ぐっ!」 身体の一番深いところで感じる逞しい衝撃に、私は歯を食いしばって耐えた。 「押しては引く」だけだったエーちゃんの腰は、リズムを変えて多彩に動き、さらにテニスコートでのラリーのごとく強弱の変化も繰り出す。 するとどうだろう。あんなに痛かった痛みはいずこかへと消え、身体の芯からじわり、じわりと快楽の泉が湧いて出るようになった。好きな人とこんなことをすることが、こんなに気持ちのいいことだなんて! 口からでる言葉もい

ベイビーからアダルトにステップアップしました #13

第13回 鷹崎奈津、オンナになる アイツがこっちに来る日から逆算して、ワタシはピルを服用している。副作用として頭痛、吐き気、倦怠感などがあると言われているが、私の場合は、これといった副作用が出なかったのはありがたかった。 付き合いの長いカップルの避妊方法は、ほとんどがピルの服用である。 ワタシがピルを服用していたのは、彼との付き合いが長く、人となりを理解しているからだが、産婦人科医以外での入手が困難な日本での避妊手段は、ほぼコンドームである。 しかもこちらでは、女子が相手

ベイビーからアダルトにステップアップしました #12

第12回 なんてKYな野郎なの「あなたの彼氏は、ひょっとしてゲイなの? それとも不能なの?」 「4年間も付き合っていて、未だにセックスがないこと自体信じられない」 「学内にはステキ男が一杯いるのに、なんでそいつにこだわっているの?」 頭の中で、クラスメートたちの声がぐるぐると回っている。 「ナツ、がんばりなさい」 ホームステイ先のパパとママの励ましの声が、ワタシの頭の中で虚しく響く。 以前から人の気持ちにニブいところがあるとは思っていたけど、ここまでとは! 異国、そしてこの家

ベイビーからアダルトにステップアップしました #7

#7 なっちゃんのリベンジ 僕となっちゃんは、使われていない部屋に入った。 ドアを開けるなり、僕がベッドのそばにあるスタンドの灯りをつけると、なっちゃんは部屋に入るなり灯りをを消した。 あっという間に室内は真っ暗になる。 気がつくと、彼女は僕の真正面に立っていた。 「どうしたの?」 なっちゃんは押し黙ったままだ。 荒い呼吸音が、彼女の口から出る。 僕、何か彼女の気に触るようなことをしたかな? 不安な気持ちを抱きながら僕はベッドの上に座ると、なっちゃんに隣に座るよう促した。

ベイビーからアダルトにステップアップしました

第8回 将来に向かってステップアップ! ハイハイと、僕はベッドの上で仰向けになると、彼女はあっという間に僕にまたがった。 そして、以前にも増して強い力で僕を攻め立てる。 遅く。 速く。 弱く。 強く。 右。 左。 上。 下。 そして斜めに。 彼女が動くたびに、大きく、柔らかく、暖かく、そして形のいい乳房がユサユサと揺れ、プルプルと動く。 やがて僕は、彼女ご自慢の果実に、集中攻撃を加えはじめた。 乳房の下部を軽く触り、強く触り、指ではじく。 下部の次には側部を、そして最後に

ベイビーからアダルトにステップアップしました #9

第9回 アイツがやってくる前に(前編) ATPツアー250・アトランタ大会本戦会場。 メインコートの観客席は、異様な熱気に包まれている。 「Hang In There (頑張れ)マルオ!! Hang In Thereマルオ!!」 「Hang In There Japanese!!」 という声援がこだまする。 彼がボールを打ち返し、ショットやボレーを相手コートに突き刺すたびに、スタンドから は一斉にどよめきと拍手が沸き起こる。 そのざわめきが大きくなったのは、チェンジコート

ベイビーからアダルトにステップアップしました #10

第10回 アイツがやってくる前に(後編) 「ナツ、彼とはどこまで進んだの?」 ワタシがチームメートに 「今付き合っている彼氏がいる」 と言うと、決まってこんな質問をされる。 「向こうにいたときは、キスはしていたけどね」 ……重苦しい沈黙の後、こんな言葉が返ってくるのもお約束になっていた。 「ナツ……あなたの彼氏は、ひょっとしてゲイなの? それとも不能なの?」 アメリカのカップルは付き合うということは、セックスもしているというのが常識だ。ほとんどの学生は、高校時代に童貞・処女

ベイビーからアダルトにステップアップしました #11

#11 後は心の準備とか 「ピンポーン」 午後7時前、玄関の呼び鈴が鳴った。 どうやら、あいつは無事に着いたようだ。 ワタシは喜色満面の表情で、玄関のドアを開ける。 そこには、4年間ずっとワタシを支え続けてくれたヤツが、嬉しそうな顔をしている。 「なっちゃん久しぶり! 会いたかったよ」 「うん。私もだよ」 ワタシはそういうなり、思い切り抱きしめた ……というのは正確ではない。 実際は抱きしめるふりをして、ワタシはこの一年間で成長した乳房を、思い切り彼に押しつけた。 さすがに