ベイビーからアダルトにステップアップしました #15

第15回 第2セット開始@ベッドルーム

エーちゃんに寄りかかって手を握っているうちに、汗で濡れていたからだが、冷えているのに気がついた。
まずい。このままではエーちゃんに風邪をひかせてしまう。
エーちゃんに視線を向けると、彼も同じことを考えていたのだろう。
「エーちゃ……」
「なっちゃ……」
ワタシとエーちゃんは全く同じタイミングで声を出し、そして大声で笑った。
彼の屈託のない笑顔を見て、ワタシはほっこりとした気分になった。
愛する人の笑顔が、こんなに気分を楽にさせるなんて。
「なっちゃん、シャワーを浴びてきなよ。このままでは風邪をひくよ」
彼の気遣いが嬉しかった。ずっとこの気分に浸っていたい。ずっと彼を手放したくない。つながっていたい。もう一度、あの瞬間を2人で味わいたい。
ワタシは、エーちゃんの掌を強く握りながら言った。
「エーちゃん、一緒にシャワー浴びよう」
「いいの?」
「うん。一緒に汗を流そう」
次にワタシが放った一言に、彼は驚きの表情を見せた。
「ねえ……この続きは、私の部屋でやらない?」
今さら、何を驚いているの?
ワタシの欲望に火をつけたのは、エーちゃんなんだからね……

2人でバスルームで汗を洗う。お互いにカラダをまさぐり、一瞬の隙を突いて、ワタシは彼のイチモツに触れ、ゆっくりと愛撫してあげる。
ワタシの一番大事なものを奪い、そしてワタシの知らない世界に導き、これまでと違った感覚を植え付けた彼のものは、じょじょに固く、大きく、そして逞しくなっていった。
「また固くなったぁ……エーちゃん、本当にタフねぇ」
エーちゃん、あなただってまだまだヤリたいのでしょう?
顔では驚いているけど、身体は正直だとはよく言ったものよね。
やっぱりオトコなんだよ。

ワタシはエーちゃんより一足先にバスルームを出ると、ヤツに新しいタオルとバスタオルを差し出す。
「はい、タオル。これで身体を拭いて、バスタオルは身体にまいて部屋に行ってね。どうせまた汗みどろになるんだから」
するとヤツは、渡されたタオルで身体を拭きながら
「今度は、なっちゃんの部屋でしないか?」
と誘ってきた。
フフフ、とワタシはほくそ笑む。アンタだって、やりたくてしょうがないんでしょ?
ワタシはすかさず
「いいわよ。エーちゃん」
と返事をした。
……今夜は絶対寝かせない。覚悟しなさい。
ワタシはバスタオルを纏いながら、これから起こるであろう出来事を想像しながら、笑いをかみ殺した。

ワタシとエーちゃんは手を繋いで、ワタシの部屋に向かう。
中に入りドアを閉めると、彼の手を引いてベッドに向かった。
そしてベッドに備え付けてあるライトのスイッチを入れる。
一緒にベッドに座ると、彼はワタシの唇を奪ってきた。
そしてもう待ちきれないと言わんばかりの勢いで、ワタシを押し倒すと、そのままワタシのおでこ、頬、首筋、そして唇をキスしてくる。
お返しにワタシも、細かくリズムを変えながら、彼の広くて逞しい背中を愛撫する。
そして彼の唇は、ワタシの一番大事にしている部分にそろり、そろりと降りてくると、片手で私の乳房を愛撫し、もう一方の腕でワタシの背中を責め立てた。
とどめとばかりに、ヤツはワタシの両乳房にツンと立っている突起物にキスという名の攻撃を仕掛ける。予期せぬ行為は、ワタシの身体に強烈な快感をもたらした。
ワタシは思わず眉間にしわを寄せながら、頭を左右に振る。気がつくとワタシは
「イヤ、イヤ、エーちゃん! やめてやめて!!」
と叫びながら、彼の背中を強く握っていた。
だが、ヤツはワタシへの攻撃をやめない。気が済むまで乳房を愛撫した後、お腹、お尻、太もも、足首をやさしく愛撫すると、最後にワタシの秘部に触れた。思わず私の口からうめき声が漏れる。ヤツは指をワタシの秘部に入れると、興味のおもむくまま思う存分探りまわった。リズムと強弱を頻繁に変える彼の愛撫に、ワタシは叫ぶのを止められない。
「イ、イ、イ、イヤ───────ッ!!!ダ、ダ、ダ、ダメ───────ッ!!!!」
「ヤメテ──────────────ッ!!!」
「ヤ、ヤ、ヤ、ヤメナイデ──────────────ッ!!!」
彼の攻撃がもたらす強烈な快感に、ワタシは足をばたつかせて抵抗を試みる。それでもワタシの両手は、彼の背中から離れない。片手はエーちゃんの髪を愛撫しながらも、呼吸はだんだん荒くなってくる。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
それでも、彼はワタシへの攻撃をやめない。
指のリズムを変えると、ワタシはますます叫び声が止まらなくなった。
何をどう叫んでいるのか記憶にないほどの、強烈な快感だった。
両足の動きは激しくなり、ワタシの両手は彼の背中から離れ、宙をさまよっているのだけは覚えている。
ワタシがあまりにも淫らな醜態をさらしているのを見て、エーちゃんは
「なっちゃん、ちょっとはしたないよ」
と耳元で囁く。ワタシをこんな淫らに変えておきながら「はしたない」とは。ワタシは頭に血が上るのを感じながら
「エーちゃんが悪いのよ! こんなスケベなオンナにしたのは、エーちゃんなんだから!!」
と叫んだ。そして勢いづいたワタシの口から出たのは、何ともはしたないものだった。
「もういい加減にして!! さっさと中に入れて!」
しまった! と思ったがもう遅い。彼はニヤッと笑って
「中に入れるって、なにを?」
とすっとぼけると、スケベ親父のようにニヤニヤ笑いながら答えた。
ええい、こうなったらヤケだ。
さすがにその名前を口にするのは憚られる。ワタシは顔が赤くなるのを感じながら
「なにって、アレよ、アレ!」
とごまかした。
しかしヤツはあきらめない。今度は真面目な顔になり
「『アレ』だけではわかりません。ちゃんと名前でご注文ください」
テメー、それが数十分前まで、正真正銘の処女だったワタシに対して言う言葉か?
だが一度知った快楽は、なかなか忘れられるものではない。ワタシは小声で
「お○ん○ん」
とぼそっとつぶやいた。
「聞こえませーん。ちゃんと、はっきりと聞こえるように言ってください」
あの野郎、調子に乗ってなんちゅう事をいいやがる。
ワタシは欲望に身を任せ、彼のイチモツを思い切り掴む。彼のモノはさっきよりも大きく、太く、そして逞しくなっているのは気のせいか?
「これよ、これ! これを中に入れてちょうだい! 早く、早く!」
アイツは、笑いをかみ殺しながら
「なっちゃん、さっきから代名詞しか口にしていないよ『アレ』『コレ』ではなく、ちゃんと具体名で答えてください」
と話しかけてきた。
いい加減にしてよ、この野郎! いたいけなオンナに、これ以上の屈辱を与えるな!
ワタシは覚悟を決め、そして叫んだ。
「……お○ん○ん……エーちゃんの、太くて、固くて、たくましいお○ん○んよ!!」
彼はいったん納得た様子を見せながらも、さらにこういった。
「はい、わかりましたご主人様。エーちゃんの、太くて、固くて、たくましいお○ん○んを、どこに入れて欲しいのですか?」
とヌケヌケと返してきた。
怒りと欲望は、もう我慢できないレベルになっている。息もだんだん荒くなる。
「も、も、もぅ!!エーちゃんのいじわるゥ!!!」
それでも、彼は納得する様子を見せない。
もうこうなったらヤケだ。
ワタシは覚悟を決めると、彼のイチモツを、ワタシの秘部につけ
「ここよぅ、ここ!ここに欲しいの!ねぇ!意地悪しないで、さっさと入れて! 早く!」
と叫んだ。
それでも彼は動じない。観念したワタシは
「……○○○○に、ちょ、ちょうだい」
とつぶやいた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?