ベイビーからアダルトにステップアップしました

第8回 将来に向かってステップアップ!

ハイハイと、僕はベッドの上で仰向けになると、彼女はあっという間に僕にまたがった。
そして、以前にも増して強い力で僕を攻め立てる。
遅く。
速く。
弱く。
強く。
右。
左。
上。
下。
そして斜めに。
彼女が動くたびに、大きく、柔らかく、暖かく、そして形のいい乳房がユサユサと揺れ、プルプルと動く。
やがて僕は、彼女ご自慢の果実に、集中攻撃を加えはじめた。
乳房の下部を軽く触り、強く触り、指ではじく。
下部の次には側部を、そして最後に硬くなった乳首にも、下部と同じように攻め立てた 。
同時に、彼女の上下の腰の動きに合わせて、僕も腰を上下に動かす。
「ハゥグッ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!」
「グゥオゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!」
なっちゃんはケダモノににた咆吼に混じり
「イッヤァァァァァァァァァ!!!!!!」
「ダッメェェェェェェェェェ!!!!!!」
という声を上げるようになると、時間が経つにつれて
「モットォォォォォォォォォ!!!!エーちゃん、モットォォォォォ!!!!」
と、僕に攻撃をおねだりするようになっていった。
よし、この勝負はもらったも同然。
勝利を確信した僕は、とどめとばかりに乳房を攻めたてる。
両手をお椀の形にして乳房を包むと、思い切り揉みしだいた。
ついになっちゃんは
「エーちゃん……もう……ダメェェェェェェェェ!!!!!!!!」
と大声で叫ぶと
「アイムカミ──────────────────────────────ング!!!!!」
と絶叫した。
その瞬間をねらって、僕はみたび全てのエネルギーを、彼女の中に注ぎ込んだ。
彼女は僕に胸を揉みしだかれたまま、がっくりと頭を下げた。
僕が腕を乳房から外すと、そのまま僕の胸に倒れ込んだ。
顔には、満足げな表情が浮かんでいた。
「なっちゃん、ありがとう」
僕はなっちゃんの耳元で静かに囁くと、彼女はかすかに目を開けたように見えた。
部屋の中には、一瞬だけ静かな空気が流れた。
「エーちゃん……ステキ……」
彼女は小声でつぶやくと、そのままスースーと寝息を立てて寝てしまった。
その表情を見て、僕も安心したのだろう。
あっという間に睡魔に襲われ、そのまま寝入ってしまったのだった。

目が覚めたら、時計は朝7時半を過ぎていた。
上半身を起こすと、隣にいるはずのなっちゃんがいない。
バスタオルを腰に巻いたまま家の中を探すと、彼女は台所で朝食の準備の最中だった。
僕を見つけると、彼女はニコッと微笑んだ。
「おはよう、エーちゃん。もうすぐ朝食できるよ。シャワーを浴びたら一緒に食べよう」
そういう彼女の表情には
「もうずっと一緒だよ」
というオーラが漂っていた。
シャワーを浴び、着替えを済ませ、なっちゃんと一緒に朝食をとる。
「夕べのなっちゃんと普段のなっちゃん、どっちが本当のなっちゃんだろうか?」
そんなことを考えていたら
「エーちゃん?何を考えているの?」
と彼女に突っ込まれた。
僕は素直に
「昨日のなっちゃん、なんかスゴかったね……」
と返事をすると
「エーちゃんのバカ……」
という言葉が返ってきた。
僕となっちゃんは朝食後、準備をしてホテルに向かった。

待ち合わせ場所では、エディーコーチと室賀さん、そしてSTC時代からの知り合いである諭吉が待っていた。
諭吉は僕のプロデビュー戦を見ようと、わざわざ自腹を切ってアトランタまでやってきてくれたのだ。
僕は顔が赤くなり、照れるのを感じながら
「そして、僕の恋人の鷹崎奈津さんです」
と、コーチと室賀さんになっちゃんを紹介した。
なっちゃんは幸せの絶頂にあるというオーラを漂わせながら
「はじめまして!」
と日本語で言った後、すっかり流ちょうになった英語で
「ジョージア大学テニス部の鷹崎奈津です。よろしくお願いします」
と挨拶した。
気のせいか彼女の素肌は、今までとは違う雰囲気を放っていたように見えた。
たった一晩ベッドをともにしただけで、女性の肌はここまで変わってしまうものなのか。
柔らかい肌はよりいっそう柔らかくなり、もともと透き通っていた肌は、ますます透き通っている。
そして強烈なのは、頭のてっぺんからつま先まで湧き上がっている、女性特有の色気だ。
「女性は好きな男とセックスしたら、雰囲気が変わる」とよく言われるが、今のなっちゃんはまさしくそれだ。なっちゃんは僕とセックスするたびに、周囲に「幸せの絶頂」オーラを放つのだろうか。
僕たちが放つオーラに飲み込まれたのか、エディー、室賀両コーチは目が点になり、諭吉はたまらずそっぽををむいた。
「マルオのそういう顔は初めて見た気がする……お会いできて嬉しいよ。よろしく」
「お噂はかねがね……よろしくです」
2人がなっちゃんに挨拶すると、彼女はにっこり笑ってお辞儀をした。
諭吉は僕たちの事情を悟ったのだろう。僕となっちゃんのいる場所から視線をそらした。
「なんでそっぽ向いているの?」
と室賀さんが質問すると、諭吉は
「いや……ついにというか察したというか……」
と、曖昧にごまかした。
諭吉と二人きりになった後、彼から
「兄貴、夕べ鷹崎さんと何かありましたね?」
と突っ込まれたので、僕は夕べのことを話した。
彼はニヤリとし
「やりましたね。鷹崎さん、どんな感じだったですか?よかったですか?」
などと、いろいろ突っ込んできた。
こうなったらヤケだ!と、ぼくはなっちゃんの様子をかいつまんで話した。
「ひょぇぇぇぇ……鷹崎さん、結構大胆ですね……」
みるみる、諭吉の顔は真っ赤になった。
後日、なっちゃんにホームステイ先の家族から何か言われなかったか聞いてみた。
案の定、何か言われたらしく、彼女は顔を真っ赤にしながら曖昧にごまかした。
察するに
「あなた、見かけによらず激しいのね」
とかなんとか言われたのだろう。

振り返れば、二人の関係における重要な出来事は、いつもなっちゃんから仕掛けてきた。
プロのテニス選手を目指していると打ち明けたのも、なっちゃんからだった。
おそらく彼女は自分の夢を、誰にも打ち明けていなかったのだろう。
それは他人に言ったところで、まともに相手にされないと思ったからに違いない。
学校のクラスメートが相手だと、なおさらそうだ。
だから高校時代から彼女の夢を知っていたのは、たぶん僕だけだ。
コクったのも、なっちゃんが先だった。
デートに誘ったのも。
アメリカ留学を打ち明けたのも、たぶん僕が初めての相手だ。
僕が背中を押したときの彼女の表情は、たぶん一生忘れないだろう。
ディープキスを交わしたのも、仕掛けてきたのはなっちゃんだ。
あの時彼女は、僕の身体に手を回していた。
今から振り返ると、あの時彼女は、僕と一つになりたかったのだ。
あの時はひょっとしたら……と思っていたが、彼女のお姉さんの思わぬ闖入により未遂に終わった。
あの時お姉さんに、僕となっちゃんが素っ裸で抱き合っている姿を見られたら……いやご両親にその姿を見られたらどうなっていたことやらと思うとゾッとする。
そして昨晩、僕たちは一つになった。
玄関先で僕にいった
「あとは心の準備とかね」
というセリフは
「ご飯食べてシャワー浴びたら、私を抱いてね♡」
という、お誘いのサインだったのだ。
そのことに気がつかない僕は……やっぱりテニス馬鹿なんだなあ。
2回目のセックスも3回目のそれも、誘ってきたのはなっちゃんだった。
ずっと主導権をとられっぱなしなのは悔しいから、今度は僕の方から誘ってみようかな。
でもそれも、なっちゃんの方から切り出しそうな気がする。彼女だったらやりかねない。
こんな調子だったら、プロポーズもハネムーンも、そして子どもの数も、彼女が仕切りそうだ。ずっと僕は、彼女の尻に敷かれっぱなしなのかなあ。
そんな僕たちの関係は、新たなステップへ進み出そうとしている。
楽な道ではないことは承知している。
でもどんな困難が来ても、僕はなっちゃんとなら乗り越えられる。
それを実感したなっちゃんの家での一夜だった……

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