ベイビーからアダルトにステップアップしました #16

第16回 淫らになっていく私 

ここまで言えば、いくらスケベなアイツでもいい加減諦めてくれるだろう。そう思った私だったが……甘かった。
ヤツは微笑みながらも、悪魔のようなささやきをワタシにぶつけてきた。
「なっちゃん、聞こえない」
もういいや。
「お○○こにちょうだい!」
ワタシは、ヤケになって叫んだ。
エーちゃんは大胆不敵に笑うと、勢いよくワタシの上にのしかかってきた。固く膨らんだイチモツを差し込み、身体の深いところにぐりぐりと押しつけ、ワタシの中で力強く動き出す。
「グッ!グッ!グッ!グッ!グッ!グッ!」
これ以上、彼にはしたないオンナと思われたくない。ワタシは歯を食いしばって、彼の攻撃に耐え続けた。
それでも、口からあえぎ声がでるのは我慢できない。というか、我慢できなくなっていた。
「アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!」
「ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァッ!」
目を開けてみると、体中汗びっしょりになりながら、それでもワタシを喜ばせようと一生懸命腰を振っているエーちゃんがいた。何か言おうとしたけど、あまりの快感に声も出ない。
口から出るのはあえぎ声だけ。いいや違う、何か言ったのかも知れないが、ワタシの記憶は完全に飛んでいる。
彼は自分のイチモツを一度引き抜くと、次はこれまで以上に深い位置に打ち込んできた。
「ウワァ─────────────────────────────ッ!!!!!」
何よこの感覚は?これまで以上に深く激しい快楽の前に、ワタシは思わず目を見開いた。
同時にワタシは、試合でも出さないであろう大きな声を出してしまった。
「イヤァ──────────────────────────────ッ!!!!」
なんだこの快感は!ワタシはたまらず身体を海老反りにした。
彼はますます調子に乗り、ガンガンと腰を打ちつけてくる。そのたびにワタシはケダモノのような声を上げる。
「アアァ──────────────────────────────ッ!!!!」
「ヒィィ──────────────────────────────ッ!!!!」
一撃を食らうことに、ワタシの反撃意欲は喪失する。もはや何をする気にもなれない。
気がつくと、ワタシはシーツをしっかりと掴んでいた。
眼は彼を見据えたまま、ワタシはされるがままになっている。
彼は相手にボレーを返すかのように、ワタシの秘部を攻め続ける。
ピストン運動を繰り返しながら、彼の両手はワタシの乳房を揉みしだいていた。
「イッ、イッ、イッ─────────────────────────ッ!!!!」
強まる一方の彼の攻勢に、ワタシの理性は一つまたと一つと、為す術もなく激しい音を立てて崩れていく。
彼はワタシの身体を、これでもかとばかりにじっくり弄ぶ。
気がつくとワタシは、また枕の腕頭を激しく振り、あられもない嬌声を上げ続けた。
そんなワタシに対し、彼は意地悪をした。イチモツを抜くと、ワタシの両足を高々と上げ、彼の肩に載せた。そして彼は、その姿勢のままワタシの中に突撃する。
「ウギャ──────────────────────────────ッ!!!!」
ただ足を上げられただけなのに、味わう快感はさっきとはまた違う次元のものになるなんて!
さらに調子になったアイツは、自分の腰を自由自在に操りワタシを攻め立てると、わずかばかりに残っていたワタシの理性は、完全に吹っ飛んだ。
「♡♥☆★○◎△▲♢♦&%$#!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワタシが何か言っていたのは覚えているのだが、その内容は全く覚えていない。後からエーちゃんに聞いたら、彼に攻められている間、ワタシは白目をむいたまま、ずっと意味不明の言葉を口走っていたそうだ……恥ずかしすぎる……ワタシ……。
ガンガン攻め立てられて、ワタシはついに
「ハヤク──────────ッ!!!! エーチャ──────────ン!!!!」
と絶叫した。
それでも彼は、攻撃の手を緩めない。
「オネガイ─────────────────────────────ッ!!!」
勢いづいたエーちゃんの攻撃は止まらない。
ひょっとしたら、彼もコントロール不能になっているのだろう。
ワタシも、我慢できない。とうとう
「私の中に、いっぱい出して────────────────────ッ!!!!」
と大声で叫んだ。
そしてワタシの意識は、彼の情熱を感じると同時に遠のいていくのだった……。
なんだかふわふわした気分である。
そして、めちゃめちゃ気持ちいい。
周りの景色はどこもかしこも真っ白だ。
ここは天国か? と思っていたのだが…………

再びワタシが意識を取り戻したとき、エーちゃんはワタシを優しく抱きしめていた。
身体は、汗でぐっしょり濡れている。
彼は自分の太い指で、ワタシの髪の毛、頬、背中、そして震える乳房を愛撫すると、唇にキスをしてくれた。
ワタシの手は、いつの間にか彼のてのひらを握っている。
視線は、いつの間にかエーちゃんにむいている。
彼もワタシをじっと見つめている。しばらくお互いの顔を見つめ合ったあと
「……また、気持ちよくなっちゃった」
と言っちゃった。だって、本当に気持ちがいいんだもん。
交わりが終わった後も、私たちはまだつながっている。
彼のものはワタシの中に入ったままだ。小さくなった彼のものが、ワタシの中でヒクヒクと絡んでくる。さっきまで、ワタシの中で暴れ回っていたものと同じものであるとは思えない。これはこれで気持ちいい。
ワタシは何度も
「いい、いい、感じちゃう」
とつぶやいていた。
つながったまま上半身を起こすと、また新たな快感がワタシを襲った。そのたびにワタシは、エーちゃんの愛情を感じた。
ワタシはエーちゃんの顔をなでると、唇を彼のそれにあわせた。そして舌を彼の口にこじ入れると、気が済むまで彼の口の中で転がした。
最初は驚いたエーちゃんも、ワタシの行為を黙って受け入れ、されるがままにしていた。日本にいたときもキスをしていたけど、これほど濃厚なキスはやっていなかったはずだ。異国の恋愛文化に触れたことが、ワタシをここまで大胆に変身させたのだろうか。
キスの後、私たちはタオルで身体を拭いた。あっという間にタオルはぐっしょりになった。シーツも、汗と体液でぐちょぐちょだ。
でも、一度火がついたオンナの性欲は、そう簡単に消えるものではない。ワタシは
「ねえエーちゃん、他の部屋に行かない?」
と誘ってみた。
こっちに着いたばかりだというのに、彼はいつの間にか眠気が吹き飛んでいるのだろう。
彼は即座にいいよと言うと、バスタオルを腰に巻いて立ち上がった。だがワタシは、すぐにそれを彼の身体から外すと
「今この家には、私とエーちゃんしかいないんだよ」
といいながら立ち上がり、裸のまま彼に寄り添った。
「私たちをじゃまするものは何もないんだから。もっともっと楽しまない?」
フフフ、盛りのついたオンナの恐ろしさ、たっぷり味わってもらおうじゃないの。

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