司法浪人、初めての海外一人旅(シンガポール観光)
司法試験に合格できずにいた僕が、勉強に煮詰まり、初めての海外旅行へ行った時のお話をしています。
今回は第3話です。悲劇の事件は、次の話から始まりますが、今回はシンガポールの市中観光の様子を書いています。
司法浪人、貧乏旅行の始まり⇒初日の朝
成田空港からシンガポールのチャンギ国際空港に夜中に到着。空港から直行し宿泊したホテルでは、あまり熟睡できなかったものの翌朝早々に起きて、市中散策に出かける。
まずは、朝食が食べれる店を探し歩く。
人通りがある方へとテクテク歩くうちに、僕はオーチャード・ロードという大きな通りを歩いていた。
シンガポールの街は、日本の郊外ある小さな町(町田とか、新百合ヶ丘とか)に似ているように感じられる。
まだ早朝だったこともあり、開店している店は疎らだったが、たまたま開いていたカフェでサンドイッチを注文する。
追加でコーヒーも注文して、飲みながら街中を行き交う人々を眺めていた。東京では、司法浪人として生活を送るにあたって社会からの疎外感を感じていたが、ここでも朝食を食べながら、同じような疎外感を感じていた。
「さて今日はこれからどうしようか」と思案をする。
2万5000円持っていた軍資金は、早くも残り2万円弱に減っている。シンガポールでは残り2泊して、次の香港でも3泊する予定だった。
お金は足りるのだろうか。食費と宿代以外には使える予算はほとんど無い。今回の旅は節約が必須だった。とりあえず今日は、街を歩いて行けるところまで行ってみようと思い、ひたすら歩くことにする。
貧乏旅行ではあったが、それでも日本で受験勉強で煮詰まっていたその時の僕にとっては、シンガポールいるということだけで楽しかった。
2泊目は地球の歩き方に掲載される1500円の宿
朝食後、ホテルの部屋に戻って荷物を整理し、チェックアウトを済ませる。
今晩と明日泊まる宿は、あらかじめ地球の歩き方にも掲載されていた安宿にしようと決めていた。
その宿は一泊1500円で泊まることができるのだ。
地図を見てお目当ての安宿の場所を確認する。ここからでも歩いて行ける場所であるようだ。
宿には夕方向かうことにして、日中はシンガールの街中を歩けるだけ歩き回ることにした。
シンガポールの街中を観光
バックを背負って、いざ街中を歩き始める。
シンガポールは面積が小さい国なのだが、多様な文化が融合しており、街はチャイナタウン、リトルインディア、アラブ系のエリアというように、エリアによって異なる雰囲気が漂っていた。
シンガポールの次には香港に行く予定だったので、シンガポールでは、できるだけチャイナタウン以外の場所を歩くことにした。
なるべく大通りを歩いた。小道に入ると迷いそうだったし、外国人の顔は怖いので何か事件に巻き込まれても困るなと思ったのだ。
通りにあるお店の人は、よく僕に声をかけてきたが、それほど執拗な呼び込みでは無い。この旅行者はお金を持っていなさそうと思われたのだろうか。
歩いていると、ときおりフードコートの区画もあった。フードコートには色々なお店が出店していて、ちょっとしたものを食べることができた。手ごろな値段で食べることができたので、僕はフードコートでランチを済ませた。食べた後、ひたすら歩いた。
シンガポールは小さな国で、歩いているだけでいろいろな文化に触れることができて、楽しかった。
歩いているうちに、セントーサ島を臨むエリアにもたどり着いた。
島に渡りたかったけど、橋の手前から島を眺めるだけで我慢した。橋の手前にはインド人が経営しているカフェがあって、なんだか美味しそうな感じがする。
僕はそこでチャイを一杯だけ飲んで(当時の僕には贅沢な出費)、島を眺めてリラックスしていた。
この記事を書いた人
湯川 七八貴
https://7korobi-8oki.com/rising/
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