音楽家がアクセサリー・コンテスト。で、「女性の社会進出を促進」って何のこと?
こんにちは、NYの音楽家宮嶋みぎわです。
私は全てのジェンダーが社会的制約を受けずに生活できるコミュニティづくりに大きな興味を持っています。
この件について
アルバム発売と同時に
アクセサリー・デザイン・コンテストを実施する
という超とっぴな方法で1つ夢を叶えたのです。ぜひこの話をシェアさせてください。
共感してくださったら、ぜひ♥マークだけでなく、コメントを書いてくださったら嬉しいです。そうすることでこの記事はもっと拡散され、以下に登場する皆さんが喜んでくれるはずなのです(^^)。どうぞお願いします。
「母親」や「妻」は、どうすれば社会とのつながりを持てるか
山岡まさえさんに出会ったのは約2年前のこと。まさえさんは、日本全国にまたがるハンドメイド講師の組織日本グルーデコ協会を立ち上げた女性です。
まさえさんは、閉鎖的な仕組みが長期に渡って変わらない日本において、どうしたら女性、特に「母親」や「妻」が社会とのつながりを持てるか真剣に考え、ハンドメイドで生計を立てられる仕組みを作り、これまでに約9500人の講師を育成しています。
が、それでも「会員の先生たちに、もっと自分の殻を破って外に出るチャンスを差し上げたい」と、おっしゃっていました。
それが2年前のこと。
世界と駆け回る人が「私のアクセサリーを付けている!」という感覚
ことしKYMNというバンドを立ち上げた時、わたしはこれはチャンスなのではないかと思いました。
私はNYで仕事をしている女性で、全世界が仕事場です。KYMNの私以外のメンバー3人は日本のトップ・ミュージシャンで毎日、日本中を飛び回って、あちこちで演奏しています。
「自分が作ったアクセサリーを身に着けた音楽家が、日本や世界を走り回って演奏している」
それが実現できれば、たとえ物理的には自分の町から出られなくても、「世界」を感じられるのでは・・・と、私は思ったわけです。自宅や自分の町で開業することの多いハンドメイドの先生方には、それが良いきっかけになるのでは・・・!この思いがコンテストのきっかけになりました。
米国流のコンテスト手法を取り入れよう!
私は光栄なことに、米国でたくさんの賞を受賞してきました。審査員として参加したコンテスト・助成金制度もたくさんあります。
米国流の良いところは、深いテーマがあるところです。
自分がなぜ芸術家をしているのかを、いつも考えさせられます。
今流行のスタイルで曲を書いたんだよね
だから再生数が伸びちゃって伸びちゃって、わっはっは!
という状態よりも
「あなたは何を思ってこの作品を作ったのですか?」
「あなたの人生において、この作品はどう重要なのですか?」
にきちんと答えられることが評価されます。「想い」が大事だし「テーマ」が大事なんです。
だから今回わたしたちも、テーマを設定させていただきました。
テーマA:優しさと力強さは共存できる!を証明していこう
園村 清美さんのリング「ここに居るよ」が受賞
楽曲「Do I? (The Apple Tree)」の歌詞を参考に
ボーカル・トロンボーンKOTETSUが着用
テーマB:大好きなものに一途な愛を持とう
中島 由利加さんのスーツピン「駒」が受賞
楽曲「Take My Thread」の歌詞を参考に
ベース寺尾陽介が着用
テーマC:ポップで楽しいのに思いやりがある人になろう
山下木綿子さんのイヤリング「One's Heart」が受賞
楽曲「君が求めるそれを僕は」の歌詞を参考に
ピアノ・作曲 宮嶋みぎわが着用
テーマD:自分の制限を超えて変わっていこう
谷田紀子さんのハットピン「Black Black」が受賞
楽曲「Come Over」
サックスとフルートの副田整歩が着用
11/25リリースのアルバム「Tokyo, NY, Jazz and Pop」9曲入りのうち4曲はシングルカットで先に流通されており、バンドメンバー4人と4つの曲をペアにしてテーマを設定。
「それぞれのテーマを元にメンバーが着用するアクセサリーをデザインしていただく」という、アクセサリー・デザイン・コンテストを実施したわけです。
↑ここから聴けます↑
コンテスト未経験の方が多く募集してくださる結果に
コンテストは募集を締め切り、11/25のアルバム発売日朝10時に結果が発表されます。私も、結果を書いた投稿が朝10時にアップされるようセットしました。
募集期間が短かかったにもかかわらず、たくさんの素晴らしい作品が集まり、特に「オリジナル作品を初めて作った」という方のご応募が多かったことに涙しました。
応募しやすいように
匿名で応募できて、自分の作品が他人に見られることはない
昨日グルーデコ協会に参加したばかりの先生でもベテラン講師でも全く関係なく審査する
審査するのは着用するメンバーなので細かいテクニック等について批評されることがない
これが初めてのオリジナル作品制作でも、全くもってOKで、過去にコンテストに応募したことがあるかどうかは全く問わない
というルールを設定したことが役に立っていたら嬉しいなと思います。
「何かをやってみたいけれど最初の一歩が踏み出せない」「勇気がでない」という場面が、私の人生には多くありました。この「踏み出せない」で立ち往生してしまうと、何もおきません。悪いことも起きませんが、良いことが絶対おきないんですよね。
だからやっぱり踏み出したほうがいいんです。やるべきことは分かっていて、ただ勇気をだしてよいしょ!と踏み出せばいいだけならば。
大切なのは「たった一人の人生」でいいから「圧倒的に変える」こと
こういうコンテストを実施する時に参加者が1万人とか100万人とか居なければ価値がないと考える方がいらっしゃいます。私は全く違う意見を持っています。
最も大事なのは、たった1人でいいから、その方の人生を「圧倒的に」変えることではないでしょうか。
世界は、一人の人間の強い決意によって、変わっていくからです。
今回は募集期間がかなり短かったのです。でも何十通もご応募がありました。これはすごい数です。
「やってみようかな?どうしよう」から実際に行動に移す方の割合は、だいたい 1000人に一人くらいなのです。通常講演などで1000人の観客に「SNS等でいつでもメッセージを送っていただいて大丈夫です」とお伝えしても、ご連絡があるのは1通ほどですから。それに基づくと、普段の3−4倍の方が「行動に移す」をやってくださったことになります。
これにはもう、両手を上げてブラボー!と叫びたいです。
音楽家である私にこのようなとっぴな挑戦をさせてくださったJGA日本グルーデコ協会の山岡まさえ理事に、改めて感謝を申し上げます。山岡まさえさん、ありがとう!そして、このコンテストが成功するようにブレーンになって一緒に告知を手伝ってくださった尾上 有紀子さん・堀美智子さん・谷田紀子さん、ありがとう!!
これからも楽しくて意義があるプロジェクトをどんどんやっていきますよ!
*追伸:ジェンダー不平等にご興味をお持ち下さる方へ:女性を家庭にしばりつけておく風習が日本は国際的に比較しても強い国です。日本国内にいると気づかないですよね。私もたくさんの男女差別に遭いましたが、それが当たり前だと思っていました。外に出てから別に我慢しなくても良かったのだなと知ってショックでした。ジェンダー・マイノリティの場合非常に暮らしづらい国だと自分の国日本を見ています。世界経済フォーラムが毎年出しているジェンダーギャップランキングで日本は参加146カ国中125位なのです。リンクを貼っておきますね。
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