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長崎を覚えて曲を書きました。お聞きいただけましたら大変光栄です。

8月9日に、NYと長崎をつないで平和のために祈るオンライン集会が開催されました。ご縁をいただき、演奏のご依頼を頂いたので、思いを込めて新しい曲を書くことにしました。平和について書いた曲は他にもあるのですが、長崎についての曲でなければ、と思ったのです。

全部で6分ほどの曲です。YoutTubeにアップいたしましたので、6分、音楽を聴きながら平和のために心をあわせていただけましたらとても光栄です。

こちらの画像をクリックでどうぞ

アカリの冒険


私は北海道出身の両親に育てられ、茨城で生まれ育ちました。広島からも長崎からも遠い土地なのですが、母が平和教育にとても意識を高くもってくれていたおかげで、原爆については幼いころからたくさんの知識がありました。

アメリカに住むようになり、世の中がどれだけ複雑で、多様な価値観が混ざりあって構築されているかを知り、だからこそ更にこのような恐ろしい暴力で物事を解決しては絶対にいけないのだ、と確信しました。

今年は不思議な年で、長崎にゆかりのある知人友人がたくさん出来た年でした。長崎には平和のための活動を積極的にし続けてくださっている方が本当に多く、国際人の1人として感謝を込めて、少しでも「地元感」を出したい、とこだわりました。最終的に、浦上天主堂の鐘の音を複数の動画で音を聴き比べ、耳コピして曲の最初に使いました。BbとGとCの音が混ざっていたので、その3つを使った和音になっています。


曲が進んでいくと、鐘の音だったはずのものが、人々の行進のように聞こえるように作ったつもりです。長崎の皆さんと一緒に平和を祈って前進し続けるつもりで書き上げました。

「浦上天主堂の鐘の音を聴いて書いたのよ」とお伝えしましたら、長崎在住のフリーアナウンサー前田真里ちゃんが、わざわざ浦上天主堂まで歩いて、2021年8月9日現在の天主堂の様子を撮影して見せてくださいました。涙が出ました。

こういう美しい、雲のきれいな暑い夏の日に、突然原子爆弾が落とされるなんて。想像するだけで辛いことなので、私にとっても考えるだけで大変なのですが…みなさま、がんばってお腹にぐっと力を入れて想像してみてください。自分の大事な街が1つの爆弾で全部吹き飛ばされ、その後も後遺症に苦しむ人達が何代にも渡って存在しているという事実を。

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後ろの美しい建物が再建された天主堂。左下にあるのが吹き飛ばされて破壊された鐘楼(鐘を収めてあった建物)を保存してあるものだそうです。近くまで歩いていって見ることができます。

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1万2000人ほどいらっしゃった信徒のうち8500人ほどが、1つの爆弾でお亡くなりになったというのは...言葉が出ません。8500人全員が、誰かの家族であり、父母だったり、娘息子だったりしたわけですから…。

2021年8月9日の浦上天主堂あたりは、とっても風が強かったそうです。真里ちゃんが、風の強さがわかる写真まで送ってくださいました。

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広島・長崎の原爆については、真剣に考えすぎていて、これまでは公にコメントを出したり曲を作ったりすることが出来ませんでした。今回、このように曲を書けたことで、なにか1つ、大きな壁を乗り越えることが出来たと思っております。世界各国を渡り歩いて仕事をする私のような立場のものが、平和について明確な意見を持つことはとても大事だと思っており、これからは胸を張って、しっかり自分の意見を述べ、平和な世の中を実現するために必要だと思うことを1つ1つ着実に行いながら行きていこうと思います。


改めまして、こちらがYouTube動画へのリンクです。お聞きいただけましたら幸いです。



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