見出し画像

事故物件 もしも映画がゲームになったなら #4

ゲームプランナーのみえうです。
この記事シリーズは見た映画のエッセンスを抽出してゲームにアレンジします。版権もののゲームを作るわけではなく、何が楽しかったのかの分析とゲームへの再構築を題材とします。映画のネタバレが多く含まれますのでお気をつけください。
今回は第4回です。

今回は事故物件です。つい最近公開された映画なのでネタバレに注意してくださいね。とはいっても今回はネタバレ控えめになると思います。

何が楽しかった?

事故物件がどうとか、亀梨君がどうとか正直それほどなくて、単にホラー楽しいって感じでした。なので今回はホラーを取り出していきます。
事故物件というテーマはマーケティング寄りの要素に思えます。人の興味を引くために入れているもので、映画としての楽しさにはそれほど寄与していないかと。ですので、事故物件を取り上げるというよりはホラー映画を取り上げます。

ホラーの楽しさを構造化する

パニックものの中でも特に死後を扱ったものがホラーというジャンル。死後というのは人は絶対にわからない、わからないこと自体が恐怖を生みやすいく、さらに恐怖を重ねるために呪い殺されるといった自身の死や危機も加えることが多い。
この恐怖体験を自身に投影して味わうことがホラー映画の本旨と考えます。ただし、エンタメの共通点として自分とは関係ないところで起きている話である必要がある。映画の中の話というだけでも十分ではあるが、人間が主人公であったり、日本に住んでいたり、うだつが上がらなかったりすることで、自身との共通点を作り投影しやすくしている。

では恐怖をもっとつくいるためにはどうすればいいか。
事故物件では以下のように表現されてました。

・わからないものは怖いです。
 未知自身が恐怖を生みます。主人公自身が霊に詳しくなく、霊感もありません。わからないこと自体が恐怖です。

・対処できないものは怖いです。
 自身に危害を与える可能性があるものを対処できない、逃げれないのが怖いです。主人公は売れない芸人で、売れるために事故物件に住みました。事故物件に住んでから売れ始め、やめることが収入がなくなることと等価になっており、主人公の立場的にやめるにやめれない状況です。事故物件から逃げることができません。

・主人公の代わりに霊障を受けてくれる友人がいる
 主人公には霊感がないですが、霊がいることがわからないと話にならないので、霊感がある友人が出てきます。この霊感がある友人は結構やられてくれています。主人公の動くが止まることなく、被害を出せるのでいい手だなと思いました。ただ、友人にリアリティがないのが残念でしたが。俺なら友人止めるよあれ。

・自身に危害を加えてくることが怖いです。
 前半は友人だけが被害を受けますが、後半は主人公も死にかけます。
 霊障で事故にあったり、取りつかれて自殺しかけてしまたりが怖いです。

・びっくり
 ホラーというかパニックのポイントのような気がしますが、観客を驚かせる要素は必要そうです。キーワードとしては予想外、突然あたりですかね。つまり主人公の行動に起因したものではなく、幽霊側の行動が存在するということ。また、幽霊側の行動がわからないということがあります。

楽しさをゲームに落とし込む

まとめると
・未知の要素を入れる
・主人公に危害を加えてくる
・説明していくれる人がいるけどやられる
・幽霊側の行動がわからない

▼条件羅列
・自分の分身となる主人公が必要そうです。

・ゲームを遊んだ後にすっきりさせたいので、ゲーム終了後には未知の部分は解明されていてほしいですね。

・敵側の行動が一切わからないとゲームにならないので、敵の行動はある程度分かるようにします。ただ、完璧にわかるようにはせず、3択くらいに絞れるのが理想です。

・未知の要素があるので何回やっても完全には状況が理解できないように作りたいです。なので、状況設定は無作為に作成されるものが好ましいです。何らかの手段で状況設定を解明するゲームがあってる気がします。

ゲームのデザイン

▼主人公の目的
 新種のウイルスの特性を解明する
▼設定
 主人公は医者。
 ウイルスの検体は入手できず、かかった人に直接薬を投与して実験するしかない!!
 間違った薬を投与すると検体(人)が暴れたり、ウイルスが変異してしまう!
 死ぬ前に正しい薬を見つけて、人類を救うぞ!
▼流れ
 主人公はウイルスにかかった人に薬を投与できる。
 正解の薬は最初はわからず徐々に解き明かしていくことになる。

 薬を作るにはさまざま素材が必要だし、金や人員も必要。
 間違った薬を投与するといろんなリソースが減ったり、人員が感染してしまったりと不利なことが起きる。どのリソースに影響が出るかは投与するまでわからず、予測できない。ただ、自分が何を責められると弱いかはわかるため、弱い部分をケアしながら薬の投与ができる。ケアした部分にダメージを受けた場合、ダメージ量が減ったり、場合によっては無傷かもしれない。

 制限ターン以内もしくはリソースが尽きる前に正しい薬を投与できれば勝ち、できなければ敗北となる。

終わり

幽霊要素を避けたが結局ゾンビに近くなってしまった。
まぁ結構楽しそうな気がしているので、これアナログで作ってみてもいいかも。

配信

今回声が小さくて聞き取れないです。すいません。


よろしければtwitterの方もよろしくお願いします。https://twitter.com/mieugame