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ゲーム制作小話 #1

ゲームプランナーのみえうです。
ゲームプランナーがゲーム制作にまつわる話を書いていきます。
基本的に超マニアックな話になります。
今回は第1回です。

ゲームってどうやって楽しくなるのか

ゲームってなんで楽しいんでしょうね?かなり難しい話題ですが、今回はこれをテーマにします。最近人は何が楽しいのかということを記事にしました。この楽しさを詰め込んでいるからエンターテインメントは楽しいと考えています。

ゲームはインタラクティブであることが他のコンテンツとの差異と言われています。インタラクティブかつ楽しさを備えているものは楽しいということになります。ですのでインタラクティブとはどういうことか考えていきます。

インタラクティブって?

辞書を引くと

① 相互に作用するさま。
② 情報の送り手と受け手が相互に情報をやりとりできる状態。現在のコンピューターによる情報処理の形式。対話型。
出典:https://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96

と書いてあります。他の人とやり取りをすることだけだとおしゃべりするだけに見えます。ですが、ゲームは会話しないものなんて五万とあるし、一人用だってたくさんあります。私はもうちょっと抽象化し「影響を与える」と考えています。

認知サイクル

人がものを認知から結果を受け取るまでは以下の流れで行われます。
・検知:ものが来たのに気が付く
・認識:ものが何であるかを認識する
・判断:もののにどんなアクションをするか判断する
・行動:判断した内容を行動する
・結果:行動した結果を受け取る
結果を検知して次の行動につながっていくため、この活動はサイクルになっています。

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このサイクルが一回成功すると一回楽しいです。判断の結果、自分が望むものが結果として受け取れることです。自分のたくらみが上手くいったらそりゃ楽しいです。あくまで成功することが楽しいの条件で、失敗はダメと思っています。

でも勝負に負けても楽しそうな人っているじゃないか!という言い分もわかります。これは成功の定義が人によって違うからと思います。勝負に勝つことを成功と思っているなら敗北は楽しくないです。勝つことではなくコンボが成立することを成功とするならコンボの成立が成功で、コンボの不成立が失敗です。そもそもみんなで会話をすることが目的の人もいます。

楽しさの根幹がサイクルを回した回数であるため、サイクルの処理速度が上がると楽しくなる確率が上がります。具体的には下のようなものです。
・検知:情報がハイライトされたりして、情報が来たことがわかりやすい
・認識:情報が整理されていて、解釈に時間がかからない
・判断:判断が難しくなかったり、思考速度が速い
・行動:操作を間違えない、体が思った通り動く
・結果:結果が整理されている
こういったもの全てが物事を楽しくします。

認知サイクルとインタラクティブ

誰かの行動を検知→認識→判断→行動→結果の流れで処理し、結果を相手に渡し返します。つまり認知サイクルの円滑に行えるようにすることがゲームを楽しくします。一見ゲームの楽しさにつながらないようなものでも、実際はゲームを楽しくします。
・情報を整理する
・レスポンスを早くする
・UIのメリハリをつける
などなど。ぱっと見ゲームを楽しくする気しませんよね?でも実際にやると確実により楽しくなります。対戦ゲームであっても一人用であってもアナログゲームであってもその点は変わらないです。

ゲーム特有の影響を与えるに話を戻します。他の物に影響を与えるときもこのサイクルにのっとって行われます。影響を与えるというのは、自身の認識サイクルが相手の認識サイクルに影響を与えるということです。相手に自身の結果を送り付け、その内容により相手が出す結果が変わるといういことです。

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対戦だけではなく、協力や一人用でも同じことが言えます。
協力は影響を与える相手に仲間も含まれます。自身の発言や行動で協調した行動取れたら楽しいですよね?

一人用は影響を与える相手がCPUになります。敵を倒すということは相手の認知サイクル停止させているわけで、最も影響を与える行為です。

もう一つパターンがあり、自分の脳にいるキャラの認知サイクルに変更を与える場合もあります。例えば乙女ゲームなら妄想でキャラクターと恋愛を楽しむ楽しみ方があります。その場合自分の認知サイクルと自分の妄想内のキャラクターの認知サイクルを対比させることになります。自分の行動の結果、相手の認知サイクルが変わる、つまりはより自分にとって楽しくなるキャラクターに変化させていけます。このパターンはゲームじゃなくてもできるけれど、ゲームだと脳内以外にゲーム上でも変化させることができますね。(選択肢によるシナリオの分岐とか)

おわり

ざざっと自分の考えるゲームの楽しさを書いていきました。すっごい抽象的な話になってしまいましたね。この記事はこんな抽象的な話ばかりになると思います。

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