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〈つくるあそび〉から湧き上がるエネルギー

子どもたちと、〈つくって遊ぶ〉ことが、好きです。

noteで紹介しているあそびも、〈つくって遊ぶ〉ものがとても多い。

私の言う〈つくって遊ぶ〉は、完成形が決まっている工作とも少し違って、全身で絵の具を塗ったり、紙を目一杯やぶいたり、粉まみれになりながら小麦粉をこねて粘土を作ったりする、〈つくる〉時に湧き上がるエネルギーを汲み取ったようなあそびです。

魅力が沢山あるのです。

1つ目は、子どもが主役になりやすいこと。大人の決めたあそび方がある玩具に比べて、紙・絵の具・小麦粉・葉っぱなど、素材そのものを使うあそびは、子ども自身が主導権を持って進めやすいです。だから、〈つくってあそぶ〉と言いつつも、何かが仕上がるとは限らない。それでいいのです。

2つ目は、素材をじっくり味わえること。例えば、絵の具のぐちゃぐちゃした手触り、色の混ざり合うさま、紙の質感、破いた時の音、落ち葉のにおい・・・などなど、個々の素材に充分に触れる喜びがあります。

3つ目は、考えたことをすぐに試せること。こんな風に作ってみよう。この素材とこの素材を混ぜてみよう、組み立ててみよう、と、思いついたら、すぐにやってみることができます。プログラミングみたいな扱うのが難しいツールではなく、子どもが扱える素材だからこそ、気軽に試せます。

4つ目は、遊びが広がりやすいこと。〈つくる〉だけで遊びが終わるのではなく、つくったものを使って、おままごとをしたり、飛ばしてみたり、動かしてみたり、と、次のあそびへとつながっていきやすいから。

5つ目は、形に残るときも残らないときもあるけれど、もし形に残ったら、子どもの記録や思い出になること。
日付や、その時の子どもの様子などをメモしておくと、ずっと経ってから見返した時に、その時の様子がよみがえってきます。タイムカプセルみたい。

↓15年前のタイムカプセルを見つけた時のお話。

こんな風に書いていくうちに、〈つくって遊ぶ〉ことが好き、と言いつつ、最終的に何かをつくらないことも多いと気づきました。
こんな風にあそぶことを、何て呼べばいいんですかね?
素材に向き合うあそび・・・説明的すぎる?
世界と出会うあそび・・・抽象的すぎる?
手をうごかすあそび・・・他のあそびも含まれそう
こしらえるあそび・・・つくる、以上に、何かを作り上げることが目的っぽい

今はまだ、ふさわしい言葉と出会えていないんですが、今日の記事で書いた遊びが伝わる簡潔な言葉が見つかったら、こういう遊びかたの魅力を、もっともっと伝えていけるのかもしれない、と思ったのでした。

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