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「自動運転」や「気象データ」、「交通事故の可視化」など位置情報に関わるLT大会 - MIERUNE Meetup mini #06を開催しました!

こんにちは!MIERUNEの久納です。

MIERUNEは、2021年より開催をしている「MIERUNE Meetup mini #06 」を2023/04/06(木)にオンラインで開催しました🎉

なお、2022年12月開催した#05や、2022年9月に開催した#04の模様は以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください💁‍♂️

  • MIERUNE Meetup mini #05

  • MIERUNE Meetup mini #04

今回、当初の想定をはるかに超える方にお申し込みいただいたため、直前に参加枠を増員することとなりました。結果的に、イベントページでの申し込みは100名以上、参加者は90名以上と、過去最大の規模となりました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

この記事では、イベントレポートをお届けします。

What’s up? MIERUNE

まずはMIERUNEの古川(@Yfuru2454)より、2022年12月からのMIERUNEの主なニュースについての発表でした。

「位置エンジニア養成講座」の出版や、法務省と機序備付地図データ変換プラグインをOSSで公開ジオ展2023の開催などなどたったの数ヶ月間で多くのトピックがありました。

そのほかにも様々なトピックがあったので、興味ある方はぜひ上記のスライドをご覧ください!

deck.gl、react-map-glを使ったデータ可視化

MIERUNE枠からの一人目の発表は、MIERUNEで副業として働いている、あさひな(@asahina820)さんから「deck.gl、react-map-glを使ったデータ可視化」についての発表です。

deck.glとはUberEatsで有名なUber社が開発したオープンソースの地理空間可視化フレームワーク群の一つです。
発表では、deck.glとreact-map-glを使ってデータを可視化する際の基本的なコードやハマりポイントなど紹介などがあり、これから触ってみたい人にとっては非常にためになる発表だったのではないでしょうか。

また、ChatGPTに聞いてみても解決しなかったことが、公式ドキュメントを読んだら解決したというお話もみなさんにも響いているようでした。

自動運転で注目されているSLAMとマップフォーで開発中のWebシステムの話

一般発表枠の一人目は、MAP IVの三浦さんより、「SLAM」と「開発中のWebシステム」についての発表でした。

「SLAM」とは、LiDARなどの複数のセンサーを用いて、地図作成と位置推定を同時に行うシステムのことです。今後ますます注目されるであろう自動運転技術ですが、その内部の仕組みを垣間見ることができて興味深い発表でした。

発表では、SLAMを背負って実際に計測している風景の動画を紹介していただきましたが、動的に3Dマッピングされていく映像を見てチャット欄で盛り上がりを見せていました。
https://youtu.be/SQbtyTMoTPU

RでDEMを3Dレンダリングしてみる

MIERUNE枠から二人目として曲(@imsamey1995)から、R言語を使ってDEMを3Dレンダリングについての発表でした。

R言語とは統計解析向けのプログラミング言語で、地理空間情報データを解析するためのパッケージもいくつか存在しています。

今回はそのパッケージの一つであるrayshaderという3D地図が作成できるパッケージを使って、DEMデータを3Dでレンダリングした様子が披露されました。水域の検知や日光の調整をすることで、山岳の陰影表現がとても美しく描画されており、参加者のみなさんも驚かれている様子でした。

気象データアナリストが専門的に使う気象データと位置情報について

一般発表枠から二人目は、Weather Data Science 合同会社の加藤さんから、気象データアナリストとして取り組みや、業務で扱う気象データや位置情報についてご紹介いただきました。

加藤さんは、気象データを活用したデータ分析や気象データアナリスト養成講座の講師など、さまざまな取り組みをされていますが、実績として紹介されていたフェージングの予測ついては「そんなことできるんだ!」などと詳しい参加者の方が食いついているようでした。

また、気象庁が公開している数値予報GPVをQGISで読み込んでみたというお話では、そのままでは扱いにくい形式で読み込まれてしまうなど課題があるようです。ただやり方次第ではさまざまな解析ができるのではというお話もありましたので、今後の取り組みについても改めてお話をお聞きしたいなと思います。

QGIS証明書プログラムの発行枚数を可視化してみた

MIERUNE枠から三人目は、久納によるQGIS証明書プログラムの発行枚数についての発表です。

QGIS証明書プログラムとは、スイスに設置された「QGISプロジェクト運営委員会」により承認された組織はQGIS講習会の受講者に所定の証明書を発行できるという仕組みです。

今回の発表では、世界での証明書発行枚数をWeb上に可視化したマップ(@satoshi7190による実装)を披露しました。以下のリンクからぜひご覧ください。

https://www.mierune.co.jp/qgismap


マップ上可視化してみると、世界でのQGISの取り組み状況が把握できておもしろいですね!

位置情報を分析してみたら「日本を少し変えちゃった」話

一般発表枠の最後は、朝日新聞社の山崎啓介さん(@k2_yamazaki)より、全国100万件の交通事故をマップ上にプロットした「みえない交差点」を開発した際の取り組みについてご紹介いただきました。

「みえない交差点」といえば、先日発表されたInternet Media Awards 2023のグランプリに選ばれたたりするなど各所で話題を呼んでいるコンテンツですが、この発表では開発における技術の話や苦労した点など、コンテンツの裏側を知れる興味深い内容でした。

このコンテンツが公開されたことをきっかけとして、静岡県のある交差点では、交通規制が変更され、新しい道路標識の設置に繋がったそうです。データを可視化することで、実世界に影響を与えたというデータジャーナリズムとしては素晴らしいケーススタディだったのではないでしょうか。

おわりに

今回のイベントでは、参加していただいた皆さんがチャット欄で多くのコメントしていただけたこともあり、とても盛り上がりを見せたイベントになったのではないかと思います!ちなみに最終的なログを確認してみると約2000行(絵文字のリアクションも1行に含む)となっていました。

改めて、発表いただいた方々やご視聴いただいた方々、ありがとうございました🙇‍♂️

次回イベントをはじめ、Twitter(@MIERUNE_inc)で随時情報を公開していきますのでよければフォローしていただけますと幸いです。次回のイベントをお楽しみに!

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