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レジ袋の有料化、開始前の意見はどうだった?アンケート結果を公開!

こんにちは、見える化エンジン情報調査部です。

前回の記事では、見える化エンジン(※1)を使って、「コンビニなどで無料で提供されてきたプラ製のフォークやスプーンが有料化されること」に関する皆さんのご意見を、アンケートからデータを収集し、「見える化エンジン」を使って、分析・調査してみました。

※1 見える化エンジンは、テキストマイニングの技術によりTwitterなどのSNSや様々なテキストデータを収集、分析、視覚化するツールです。

見える化エンジン情報調査部では、2020年7月のレジ袋有料化前にも、「レジ袋の有料化に関する意見」について、同様の分析調査(※2)を実施していました。
今回は、当時分析した結果について、公開したいと思います。

※2 調査概要
データ収集:ネットリサーチ(見える化エンジン 瞬速リサーチを使って収集)
対象期間:2020/06/16~2020/06/23
分析件数:1,027件


レジ袋の有料化には52%が賛成

収集したアンケートでは、52.4%が「賛成」、30.3%が「反対」と回答し、賛成派が多い結果となりました。

図1

ここから、テキストマイニングを使って集まった意見を深堀りしていきましょう。

レジ袋有料化の賛成派・反対派・仕方ない派、
意見の違いは?

賛成派・反対派では発言内容にどのような差があったのでしょうか。
以下は特徴的な発言について、マップ図で表したものです。

図2

賛成・仕方ないと回答した方に共通した根拠としては、やはり「環境問題」が主としてあるようです。

一方、反対派の意見として、

困る。
弁当の汁が鞄の中でこぼれると嫌なので袋は標準装備で欲しい。

といったように、実生活での困る点・不便な点を想定した回答が多いようでした。

ここまでは皆さん、レジ袋有料化前の段階としては、納得の意見だったのではないでしょうか。

では、コンビニでお菓子を買った時・服屋さんでシャツを買った時など、場面ごとを思い返してみてください。
無料で袋がもらえたら…とふと思ったことはないでしょうか?

そこで今度は、場所ごとに意見の違いがあるか見てみようと思います。

袋の有料化、場所ごとに賛成・反対の違いは?

この図は、コンビニ・スーパー・服屋・ドラッグストアと場所を分けて、賛否の内訳を出したものです。

図3

ドラッグストアでは57%が賛成と、最も賛成派が多い結果になりました。

逆に、最も反対派が多いのは服屋で、46.7%が反対と回答しました。

洋服購入の時は、きれいなエコバッグにしないといけないので、困る。

といったように、無料でもらえたレジ袋の利点として、マイバッグを持ち歩かなくて良いというだけでなく、いつでも新品できれいであることも認識されており、洋服を購入する際には特に懸念されたポイントのようです。

次いで反対派が多かった場所は、コンビニでした。

コンビニやドラッグストアにはサッカー台が無いので不便を感じる。

この意見にもあるように、レジ袋を貰うだけでなく、袋詰めしてもらうことが当たり前だった場面で、サッカー台(購入後袋詰する台)がないことに不便さを感じる声がありました。

未だにコンビニでたくさん買ってしまった時の、"袋詰め終わり待ち"の時間が気まずいのは私だけではないはず…

まとめ:過半数が賛成派の一方で、今でも共感できる不便さも

今回は、既に実施されて定着した「レジ袋の有料化」についての調査結果を公開してみました。

ほとんどが「環境問題」や「ごみ問題」関連の発言であり、半数が賛成でしたが、プラスチック製スプーンの有料化に対しては67%が賛成だったことと比較すると、プラスチックごみ問題対策として初めての試みだったことから、抵抗を感じていたことが伺えます。

服を買う際など、購入がイレギュラーな場面への抵抗や、サッカー台がない場面などでの不便さなど、有料化開始から1年半以上経過している中でも、引き続き残っている懸念なども確認できました。

2022年4月からは、コンビニなどで無料で提供されてきたプラスチック製フォークやスプーン等の有料化が開始される見込みです。
これについての調査記事も出していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

担当:住谷