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ぎりぎり怖くないキノコ

できるだけ人混みを避けて出かけることにした。

京都駅まで出てしまうと、とんでもない量の人だということは目に見えていたので少しだけ避けて、山科駅の本屋を見ることにした。

予想通り、そこまで人の数は多く無い。これなら一日中フラフラできる。
仕事のアイデア出しのため、隅から隅まで、ジャンルを問わず見る。

ゲッターズ飯田さんの占い本を少し見たかったのだけど、自分の星の本は売り切れていて少しショックを受ける。年末だからみんな来年が気になるということか。

ある程度情報収集が済んだら、一旦座って休憩したくなった。
MUJICAFEでホットコーヒーを注文したら、こういうカフェではなかなか見ないようなサイズで出てきた。でかい。

私は濃くて苦いホットコーヒーを大量に飲むと、胸焼けを起こす。
過去に何度も無理して飲んで、同じ失敗をしてきたので、慎重に飲む。
味は普通に美味しい。

でも、半分まで飲んだところで怖くなってきた。
大人しく黒豆茶にしとけばよかったか。

ふと壁を見ると、何かのキノコの柄だった。

Café&Meal_MUJI 京都山科の壁

随分前に好き嫌いの話になって、椎茸が食べられないと言った友人のことを思い出した。

「椎茸っていうかキノコが全部ダメ。あの、傘の裏のヒダが怖くて無理。」

多分、彼女がこの壁を見たら気絶しちゃうと思う。
とってもヒダヒダだ。

私の目の前で一緒になって巨大コーヒーを啜るカレに、この壁、キノコがダメな人が見たら気絶するね、と言った。
カレは壁をチラリとみて、本当だねとうなずいて、でも、そもそもキノコってよく考えると怖いよね。と言った。

そう、キノコってよくよく考えると怖い。

(今から少し、キノコ農家様及びキノコ大好きな方が読んだら怒られるかもしれないことをここに記しますが、私にキノコを貶める、下げる意図は無いということをここに誓います。私、みえ野みけはキノコ大好きだからです。
椎茸もエリンギもキクラゲもきのこはなんでも食べるし美味しいと思ってます、読んでいただいている皆様はどうか、そのことを前提として聞いてください。ご協力ありがとうございます。)

なにが怖いかというと、

まず、友人が言ったように裏がヒダヒダなこと。
何で?と思う。そんなにいる?

そして、分類が野菜じゃなくて菌類ということ。
私はカビが大の苦手なので、それとは違うとわかっていてもキノコは菌類だと思い出すと、一瞬ウッとなる。

そして、小さいのがたくさん集まって大きくなっていること。
集合体に恐怖を感じ、かつ、ちょっと想像よりデカすぎることがある。
なんだか、力でも負けそうに感じる。

こうして思うと逆に、深く考えても怖くないキノコはなんなのか気になってきた。

たとえば、なめこのヒダはよくよく見ないとわからないけど、ぬるぬるして怖い。
舞茸もそうだけど、一株が大きくて怖い。

エリンギ、が唯一まぁあんまり怖く無いかもしれない。
エリンギ、かな。

ただ、私がもし、エリンギ=キノコという知識がなかったとしたら食べられるだろうかは疑問だ。なんだこのもちっとした形、怖い、と思いそう。

いや、そんなことを言い出したらほとんどの食べ物が怖く感じてしまう。
だからこの辺で考えるのはやめよう。

考えずに食べてしまえば、舞茸の天ぷらは天ぷら界で1位2位を争う美味さで、なめこの味噌汁は選べるなら選ぶし、椎茸は歳を重ねるほど美味しく感じるようになってきている。

なーんにも考えず、美味しいかそうで無いかだけで食事ができるのが一番いいことだと思う。

でももし読んでいただけた方に「キノコ美味しそうな見た目ランキング圧倒的1位」があれば、ぜひ教えていただきたいので、よろしくお願いします。

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