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Courseraの在宅ケアのアシスタント基礎のコース修了と、簡単な内容まとめ

コロナの影響で、こもることが増えて、オンライン受講が趣味になりつつある今日この頃ですが、本日Courseraの講座を一つ修了いたしました。

簡単なコースのご紹介をします。

1)コースについて

コース名:Foundations for Assisting in Home Care

大学:The State University of New York

受講料:無料(修了証取得の場合は有料)

言語:英語

受講期間:13週

受講スタイル:オンライン(動画・テキスト・音声)

合否テスト:毎週末にテスト(80%以上の合格で次のコースが受講可能)


2)概要

アメリカにおける在宅医療をケアする資格である、在宅医療補佐官(HHA)と、パーソナルケア補佐官(PCA)についての総合的なカリキュラムであり、業務に従事する上で必要な知識について学ぶことができます。

参考までに、日本には同様の資格はありません。領域としては在宅医療の診療同行をおこなう「診療アシスタント」と、介護の資格である「介護福祉士」の一部を兼ね併せた役割があります。

テーマは、患者さん(利用者)を理解することから始まります。導入部では、在宅ケアの必要な患者さんについて書かれています。

身体や精神に病を持つ人たちへのケア、小児へのケアや、老人へのケアなど、どの様な状況にあるのか、それに対してどう関われば良いか、実際的な場面を例に挙げて、説明されています。

栄養の知識や、金銭管理等の生活面のサポートについて書かれている点も特徴的です。

そしてこの職種の方々が関わる範囲と、その範囲を超えた業務に関わらないためにはどうすれば良いかについても、明確に書かれています。上長に報告するタイミングも、明確です。

3)受講方法

毎週2時間かけて、1週間の受講すべきコースを学び、テストを受けました。テキストは、すべて英語で書かれているので、読む負担が大きくなれば、Google翻訳で確認します。ただ翻訳だと意味が理解出来ない部分も多いため、英語に戻り、読み進めました。

4)受講の経緯

わたしは現在、在宅医療支援を行っています。在宅医療に関わった、7年前に在宅医療の診療アシスタントとして2週間従事しました(私自身、持病で足が悪いため、患者さんの家に上がることができず、2週間で事務に異動しました)

その後、事務長として診療アシスタントを養成する仕組みに苦慮した経験から、診療アシスタントについて体系的に学ぶことができないか、ずっと気にかけていました。この講座を見つけたとき、即受講しました。

5)受講して良かった点

①できることとできないことが明らかになる

患者さんをみる上で患者さんの価値観や病状について、深く知るポイントを網羅的に示しており、大変参考になりました。

この資格が、倫理的にやってはいけないこと、そして「できること」と「できないこと」を明確にすることで、何に焦点を当てて業務に携わり、何を大切に関われば良いかがよくわかる内容でした。

「よかれと思って」やってしまうこともあると思います。しかしできることとできないことがありますし、役割に応じた業務に従事することが医療従事者においては、リスク回避のためにも大変重要です。その点を判った上での設計になっており、大変勉強になりました。

②日本で得られない学びが得られる

日本ではまだ発展途上の分野については、他国での取組が参考になることがありますが、courseraのような大学の講義で学ぶと、体系的に学ぶことができ、かつコンテンツの質も高いため、達成感と満足感が得られます。日本で学べる範囲は限られています。多方面の学びから得られる知見をもとに、日本における課題解決の糸口につなげるように、引き続き、参考になりそうなコースは受講したいと思います。

6)最後に

普通のペースで進むと8月末までかかる予定を、1ヶ月繰り上げて修了しました。理由は、急遽学ぶ必要のあるコースを受講することになり、このコースを早めに受講を終えたかったからです。時間のある方は、早めに終える事も可能です。受講は無料です。良い時代です、ホントに。


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