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店舗と会社の結節点として

--はじめに自己紹介をお願いします!

PCBM(ブロックマネージャー)の岩崎です。メディカルリンクへの入社は2015年で現在9年目となります。
薬局業界はここが初めての経験で、前職の勤務と並行して調剤事務管理士の資格の勉強をして、転職と同時期に資格取得をして入社しました。
初めての業界の為、不安はありましたが、OJTもしっかり対応して頂き、
薬剤師さんや当時の先輩方にもどんどん質問し、丁寧に教えて頂けた事が今に繋がっていると思います。

--未経験の場合、研修制度も気になるという方も多くいらっしゃいますよね

当社ではレセコン研修や、店舗でのOJTもしっかり行います。
まず最初に研修担当者の方が、調剤事務の基礎からレセプトコンピュータ(レセコン)まで、一週間しっかりとサポートしてくれますので、未経験の方でも安心して調剤事務のお仕事にチャレンジして頂けます。
店舗での研修は、レセコン編、OJT編という研修ツールを使って進めていきます。
実践については店舗の状況にもよりますが、新人さんですと、レジ、受付を一週間くらいで先輩一人がフォローしながら指導していきます。その後、薬のピッキングなどを覚えて行って頂き、業務に慣れてきた頃に、レセコンを習得して頂いています。

--レセコンが苦手という方もいらっしゃいますが

レセコンがある程度できるようになるまで、やはり時間はかかりますね。
専門用語も出てきますし、初心者には難しい内容が多いかもしれません。
たまにしかこない自費精算も、苦手意識のある方が多いですね。
また、一度経験しただけでは判断がしづらいことも多いんです。
でも、何事も経験です。
簡単な内容からレセコンを触って頂き、その方の進捗や、状況をみながら、先輩が丁寧に指導していきますので、大丈夫です!
外来が多い店舗ですと、患者様が少ない曜日から一人でやって頂くなど、その方のOJTにあわせて指導しています。
やはりレセコンの苦手意識を克服するには、実践を繰り返す事が一番大切です。
焦らず少しずつ慣れていけばいいですし、会計にかかわらない内容なら、あとで確認して入力しなおしたりも出来ますので、まずはやってみる!が大事です。
受付・レセコン入力・ピッキングと一通り経験してみて、その後はご自身が弱いところをメインにやって頂き、まんべんなく少しずつ焦らず進めていけばできるようになっていきますよ。

--現在、PCさんが働きやすい環境づくりとして、どのようなことに取り組んでいますか?

グーグルのクラスルームを活用して育成する方法を検討しています。
クラスルームは、現在、新入社員研修の一環として、研修資料の他に動画を視聴して、薬局の基礎部分の内容を受講して頂きます。
このクラスルームを新人さんだけでなく、PCの皆さんに、気軽に活用して頂けるような仕組みを、PCBMで考えています。

もう一つはラダーの仕組みづくりを検討中です。
自分は今、業務や仕事のスキルがどれくらい身についていて、どの段階にいるのかが見える化される事を目的に検討を進めています。
スキルアップのためには、どのような事が求められているのか、どのようなスキルを身に着ければ次のステップにあがれるのかがわかるようにすることが大切ですし、モチベーションアップに繋がるのではないかと考えています。早ければ今年の春から運用開始を目指しています。

患者様と健康についてのお話をするのもやりがいの一つ

--PCさんがスキルアップできる仕組みはありますか?

PC研修会を昨年実施していたのですが、その講師をPCM(マネージャー)にやって頂きました。
まず、PCの皆さんのスキルの現状を知ることを目的に、スキルアンケートを行い、みなさんが苦手な項目を研修項目としてピックアップしました。

その項目について経験のあるPCMを中心に講師をお願いし、研修会の資料作りから実施まで経験して頂きました。
知識をアウトプットすることで、さらに理解は深まっていくと思いますので、講師役にチャレンジする事がスキルアップに繋がっていると思います。

講師以外のPCの皆さんには、オンラインで研修会に参加頂き、当日参加できなかった方にも対応できるように、研修会の動画配信も実施しました。
内容もマニュアルとは別に、実際の流れに沿う事を心掛けた資料と研修内容のため、実際の業務に活用出来ているのではないかと思います。

以前はPCBM主体で研修会をやっていましたが、PCMが教える立場にたつことにより、責任感も生まれますし、事前にしっかり調べるようになります。
相手にわかりやすく伝えるにはどうしたらいいかを考えることで、日常業務を振り返ることもできるようになります。本人のスキルアップも含めて、今後の実施の際には、ぜひたくさんのPCMに体験してもらいたいと思っています!

--実際に講師をされた方の感想はいかがでしたか?

講師を担当した方と、参加された方のアンケートをとっているのですが
・自分でもう一度請求についての手順を振り返ることが出来たので良かった。
・たくさんの方の前での発表は良い経験になった
・処方が来ないと対応する機会がないので、自己研鑽になって良かった
・どのように表現したら他の店舗のPCの方に伝わるか考えることができ、理解度を深めるために改めて自分で調べることも良い経験になった
・初めてパワーポイントを作成したので講師をしないとできない経験だった
このような感想を頂いておりますので、実際皆さんの良い経験になりスキルアップにも繋がっていると実感しています!

--ほかにも「PCさんなんでも相談室」という質問箱のような仕組みがありますが、どのような課題があってこの取り組みを始められたのでしょうか?

 メディカルリンクは店舗数も多く、ここ何年かはコロナ禍という事もありましたので、なかなか自店舗以外の方々との交流が出来なかった為、他のPCMの皆さんと会った事も話をした事もない方が多かったんです。
あと、PCBMがどんな人なのかわからない、質問したくても誰に聞いたらいいかわからないというお話もあったため、「PCMの横のつながり」と「心理的安全性の確保」を目的にリアル交流会を行いました。

その中で、困っていることなどの対話会を実施したのですが、意見として多くあがったのが、わからないことが聞けない、ということでした。
PCBMの課題としても、自分たちがわかっていると思っていたことが、店によって事例があったりなかったりするため、その事例に対しての疑問点をプラスアルファで伝えることが必要と感じたこともありました。
その対応策として「PCさんなんでも相談室」を開設致しました。

実は店舗によってはPCMがいない店舗もあるんです。
また、入ったばかりの方々は、こういうこと聞いてもいいのかな?
聞くことが恥ずかしいなどの意見もあったので、チャットという形にしました。
チャットですと気軽に質問できますし、同じ悩みをもっている方もいるので、一人が質問すれば、実はそれが聞きたかった~!!という嬉しい反応もあります。みんなに公開し、わからないことなんでも聞ける場づくりを目指しています。

「なんでも相談室」は当初は、PCBMが中心となり回答していましたが、新しく回答するメンバーになりたい!と立候補してくれるPCMも増えてきてとても嬉しいです。新しくメンバーになる方にもPCBMがしっかりフォローしています。

「なんでも相談室」のメリットは、みんなが見れるチャットという形にしており、主に回答するのはPCMやPCBMですが、全員が回答者にもなれるんです。事例があった店舗や経験のある方が回答することは、質問内容をしっかり確認して答える必要があるため、自然と責任感が生じると思います。
質問内容を調べるのは自分の勉強にもなりますし、仕事の再確認にもなりますしね。
PCの皆さんだけでなく、薬剤師の皆さんからも、これができてよかった!という意見が多かったです。

ただ、まだ恥ずかしくてチャットにも送れない、という方もいます。一歩踏み出すには勇気がいる。そんなときはまずPCMに相談して、解決できなければ相談してくださいとお伝えしています。

--勇気がいるのはなぜですか?

自分がわからないと思っていることを知られたくない気持ちが強いのではないかと思います。わからない、と言うのは勇気がいりますよね。
以前、先輩に教えてもらった時間を無駄にしてないか?と考えてしまう方もいます。
ですので、質問しやすい雰囲気を伝えるように工夫しました。
恥ずかしいので匿名でやりたい、という声もありましたので、店舗もアカウントで登録し、個人の名前はいれないように配慮しました。
直接聞きたい方は、個別で電話もOKとしています。
まずはPCBMは怖くないよ(笑)気軽にきける存在だよ、と知ってもらうこと。困ったら連絡しやすくなることが大切だと思っています。

コロナになり、リアル会議は難しくなりました。でも、みんな対面で話をしたいと思っていたので、リアル交流会を開催したことでグッと距離が縮まったと思います。

--ほかにPC手帳という教育ツールもありますが、こちらはどのように利用されていますか?

PC手帳はPC業務の必要な情報が集まっているサイトです。
例えば、事務マニュアルやレセコンマニュアル、過去に行った研修会の資料など様々な情報が集まっています。
全て自由に閲覧や印刷も出来るので、各店舗で研修資料を使ってOJTをしたり、自己研鑽として利用したり、検索機能もありますので、困った時や調べたい事がある時など、いろんな場面で活用できるツールです。

--PCのやりがいはどんなことだと思いますか?

PCは患者さんと一番最初に接するスタッフです。
第一印象はPCで決まるとも言えます。

責任感も必要ですし、自分がどういう精神状態であっても、相手をむかえるスタンスが必要になります。そのためPCの役割はとても重要です。
主に患者様と話をするのは薬剤師ではありますが、他店舗へ応援に行った際に、別の店舗にも来て頂いている患者様から、「ほかの店舗でも勤務されている方ですよね」と声をかけて頂けたときは、本当に嬉しいんです。
健やか薬局を知ってもらっているんだ!自分も個人として認識してもらえているんだ!と実感します。

表に大きくでる仕事ではないですが、薬局運営にはかかせない存在ですし、PCがいないと店は回らない!
それが誇りだと感じられれば、やりがいにもつながります。請求業務だけでなく、薬のピッキングや在庫管理も自分たちで行っています。薬剤師の右腕となってお仕事ができるやりがいのある仕事だと思っています!

--そもそも管理職になりたくないという方が多いですが、岩崎さん自身はどうでしたか?

私自身、働く上でステップアップはしたいと思っていますが、なかなか自分に自信もなく務まるかどうか不安なのは本心でした。
PCM→PCBMと経験していますが、引き受けた時も自分からなりたい!と言ったわけではなく、特にPCBMの時は、自分がやるしかない!という状況だったのは確かです。(笑)
でも、チャンスを頂き、それを引き受けたからには責任をもって自分が出来ることを精一杯やるべきだとも思っているので、上司に相談したり、周りの皆さんに協力してもらいながら、
現在も前向きに頑張れていると思います。

PCBMの立場になってから、自分の店舗の方だけでなく、他店舗へ訪問したり応援に入ったりと、他の方々とも話すことも増えました。コミュニケーションをとる中で、みんなそれぞれ何かしら大変な状況ではありますが、楽しそうにお仕事していたり、疑問を投げかけてくれたり、あとPCMとの交流会で頑張ってる話をきいた時は、私も頑張ろう!と思えます。
みんなが楽しい!と思える環境を作っていくことを、もっともっと実行していきたい。
自分だけが働いて楽しいだけでなく、会社づくりに携わっていることもやりがいだと感じています。

当社の薬剤師と管理栄養士が開発した自社商品(おくち健やかキャンディ)も好評です!

--いま、岩崎さん自身も研修を受けられていると聞きましたが?

ハザマ薬局さんのオンライン3回コースを受講しており、薬局パートナーの在宅編を学んでいます。自分自身、在宅医療について知識が不足していたので、セミナーに参加させて頂けるこの機会がとてもありがたいです。
施設応需が多い店舗も当社にはたくさんありますので、薬剤師しかできないこと以外はPCができるようになることを求められています。

ハザマ薬局さんは薬局パートナーという仕事を誇りに思っている方も多く、この仕事が大好きで働いている人も多いと感じました。
私自身、外来メインの店舗所属の為、自分の知らない世界も見えましたし、在宅の仕事についてももっと知りたいと思えるようになりました。
自分の足らないところも感じることができたので、研修に参加してよかったと思っています。

--岩崎さんの今後の抱負を教えて下さい。

現状、PCの7割が入社2年目までのスタッフのため、PC育成が一番大事だと考えています。いろんな店舗へ応援に行く事で、他の店舗の現状も知ることが出来るので、自分だけが不安じゃない、他の店舗のPCもみんな同じ大変な気持ちをもっているんだということも伝えています。
まだまだ不安やそれぞれの想いはあると思いますが、店舗応援をこれからも継続して、少しでも皆さんが安心して楽しく働けるようコミュニケーションをとっていきたい。
自分の店だけでなく、他店舗の状況も知りつつ、店舗と会社の結節点として、環境づくりと育成に力を入れていきたいと思っています。

ありがとうございました!

インタビューを終えて(人事より)
社員が日々成長を実感できるのはやはり現場。
PCBMの皆さんには、PCが定着するように、様々な取り組みを行ってもらっています。
今回はご紹介しておりませんが、中途入社のみなさんと「1on1」で面談もして頂いています。
「あなたを見守っていますよ」という方がいることは、とても安心できますし、「居場所がある」ことで存在意義を感じることができます。


これからも岩崎さんの活躍に期待しています!


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