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ふるさとの話

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随分 長く生きてきた。 思い出を徒然なる ままに書きました。 読んで頂けると 幸いです。
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2023年4月の記事一覧

美味しい

美味しい

うちの近くに
とても美味しい料理を
出す店を知ったのは
偶然の事だった。
寿司割烹という形態。

アラカルトの料理が
素晴らしく美味しい。

人は美味しいものを
食べていると平和で
多幸感に満たされる。

その時間を共有できると
人間関係も
グッと近くなると
   私はそう思う。

田舎に帰省すると

必ず1回は寄る
居酒屋さんがある。

長旅で疲れた私を
癒してくれる食べ物だ。

京都出身のご主

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小夏

小夏

生まれ育った高知は
日射量が豊富で
食べ物が美味しい。

特に
柑橘類が美味しいのだ。

文旦も美味しいが

なんと云っても
『小夏』が大好きだ。
毎食
小夏でも大丈夫な
位に好きだが
出回る時期が短い!
短いにもほどがある。

憤慨するのだ。

皮を剥いて食べるのが
一番好きな食べ方だ。

帰省した折りに
親戚の八百屋をしている
〇子ちゃんに
"小夏を買って帰りたい"

"もう遅いよー"と
むげ

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風呂で転んで痛い

風呂で転んで痛い

実家の風呂は
昔むかしの温泉旅館風に
なっており下には
きれいな石が敷き詰め
られている。
その上に広い….潔癖症の
母が被った湯水が
浴槽に入らないように
1段高くしている。
何かと不合理な風呂だ。

高知県は 
日射しが強いので
冬でも天日で湯がわく。

そんなこんなで
何故か蛇口が8つ
シャワーが2つと
わけ分からん?
で教えて貰って風呂に
入る…..今日は私が浴槽を
掃除して上がった。

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瀬戸内海

瀬戸内海

昔むかし
住んでいる田舎町から
福岡市に戻るとなれば
単線の土讃線で
トンネルをいくつも
くぐって渓谷沿いを
ひたすら走って
高松に着く。
連絡船に乗り対岸の
宇野に着く。
宇野から岡山に出て
山陽本線に乗り換えて
博多駅迄ひた走る。
大学生活を福岡で
過ごしたので
この往復を何度したか?
トンネルに山と
これでもかと続くので
初めて
私の家に来た夫は
"サルの王国の娘を
嫁に貰うのか?"と
驚い

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毎日が飛んでいく

毎日が飛んでいく

帰省して3日目。
何やら時空間がゆがみ
倍速で動いている。
そんな風に思うほどに

時間が早く流れている。

田舎の時間は本来   
ゆっくり流れるが
今回の様に行事をする
となれば様々な事に
準備が必要となり
自然に慌ただしい。

明日は帰宅するので
荷造りも
しないといけないし…母の
残した物の整理もなかなか
捗らないし…あせる。

正午になれば
田舎の町には
サイレンがなる。
田舎の朝は早い

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50日祭

50日祭

今日は朝から
母の50日祭をした。
斎場には
母の親友のおばさん
いつも
気持ちを寄せて
くれていた介護の方
私たち姉弟で
神官さんの祈祷を
聴きながら
愈々 母が父の待つ
場所に旅立っていくのだ。

しみじみ感じていた。

墓まで神官さんが
来られて
納骨の祈祷をして
頂き母を父の横に
置いた。
重い石の蓋が閉まり
沢山の花やお供え物を
並べて無事に
50日祭が終わった。

麗らかな天気に恵ま

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列車に乗る

列車に乗る

久しぶりに新幹線に
乗って岡山経由で
高知の田舎町に帰省する。

最小限の荷物にしたのに
まぁ重い!本当にねー
博多駅につき
弟の好きなパンを買った。
これが意外とかさばる。

待合室でトランクの
詰め直しをした。

弟のニコニコ笑う
可愛いらしい笑顔を
思っている。

列車がきた。
比較的すいていたが
広島で外国人観光客が
沢山乗ってきた。
インバウンドは好調な
ようで嬉しいと思った。

岡山で

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荷造りをする

荷造りをする

母の50日祭をする為に
帰省するので
荷造りをし始めた。
田舎の駅には
エスカレーターも
エレベーターもない。
1番線ホームにつく
列車じゃないと
本当に大変な事になる。

母が存命中のある日
自慢のチラシ寿司を
1升分作り散々食べて
翌日
大きなおにぎりにして
持たせてくれた。

トランクはずーんと
重くなったが
大喜びで帰路につく事に
なった。

昼間だけ駅員さんのいる
田舎の小さな駅で
切符

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