見出し画像

詩: 空にとどく


ひとりひとりの いのりが
空にとどくとき
宇宙がいのっているのか
ひとがいのっているのか
わからなくなる

川ぞいの道に
ベビーカーを押していくおかあさん
その上の道でたたずむ
毛糸のぼうしのおばあさん
網を投げたように鳥たちが飛びさり
半天の下 立ちすくむ

ひとりひとりの いのりが
空にとどくとき
宇宙のいのりがかえってくる
ひとのいのりが 過ぎさる日にも
きっとまだ ひびきつづける

*****

きみまるこさんの「宇宙の祈り」という作品から詩のバトンをつなぎました。
作中の《宇宙のいのり》を下から3行目で使わせていただきました。

百瀬七海さん、素敵な企画ありがとうございます。どなたか、バトンをつないでいただけたら嬉しいです。

#ポエムで繋ぐバトン


お読みいただき、どうもありがとうございました!それだけで十分に嬉しいです。 もしもサポートをいただいたときは、ほかの方の詩集に、そして私が詩を書いている日々のノート(440円)に使わせていただきます♪