詩: 働くということ


会社に戻りたくないのは 不安だから
どんなふうに働けばいいのか わからないから
前と同じように働いたら また体を壊すとわかっている
だからといって 違うやり方がわからない
もっと手を抜いていいんだよ と言われるけど
抜いた部分は だれがやるの?
完璧主義なのは家事をしても同じ
と言ったら夫に笑われた
人から見たら まったく完璧に見えないのだ
当然だ
完璧主義者というのは 完璧にできる人ではなく
完璧でいられないことに苦しむ人なのだ
どうだ わかったか
完璧などないと知れとか
完璧主義はやめましょうとか
もっと自分にやさしくとか言うけど
働くということの中には すでに抜きがたく
品質管理と自己犠牲がプログラムされていて
仕事を意義深く大切に思うほど
私は希薄になる
仕事を私と思えればいいけど
一生 思えそうにない
だって 仕事は私ではないもの
それなのに 体を壊すくらい
大切にしていたの

 

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