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【読書】やる気に頼らないための方法論「コーチング」

こんにちは、御堂筋です。
IT企業でキャリアアドバイザーをしております。

本日は以下の本をアウトプットします。

私自身、現在マネージャーではないのですが次の点を期待して購入しました。

・コーチングスキルを高めたい
・セルフマネジメントできるようにして、物事の視座を上げたい
・同じようなコーチングをお客様に提供したい

非常に学びになる要素が多く散りばめられていました。

メモ程度ですが、Twitterにもまとめています。


#1 理想は問いを分解するコーチング

やってはいけない質問方法として以下が挙げられていました。

「〇〇をやってみて、どうだった?」

この質問だと「良かったです・悪かったです」という安直な回答になってしまい深堀りに繋がりません。

おすすめは 時系列で振り返る ことです。

例えば営業の商談を振り返る際は、

1. 「事前にどんな準備をした?」
2. 「その準備の中で大変だったのはどんなポイント?」
3. 「実際にやってみて、準備や想定と違ったところはどんなところだった?」
4. 「そのズレって、事前に予想できたと思う?」
5. 「実際の結果としてどうだった?」
6. 「その結果になって、自分としてはどんな感想を持っている?」

といったように、 それぞれのプロセスで深堀りを入れていく と問いが分解されていきます。

私の場合、キャリアアドバイザーをしているのでこれを応用するのであれば・・・

◎ 内定の企業を承諾するか迷っている場合
1. 「カジュアル面談で感じた印象はどんな印象でした?」
2. 「面接を通して、何を伝えてどんな反応が返ってきましたか?」
3. 「その反応を通して、どんな感想を持っていますか?」
4. 「最終選考に臨む前、どんなことを考えながら準備していましたか?」
5. 「最終選考では何を伝えてどんな反応が返ってきましたか?」
6. 「それに対して、どんな感想を持っていますか?」
7. 「選考を通した企業のカルチャーはどんな印象を持っていますか?」

といったところでしょうか。

意思決定だけでなく、キャリアコーチングにも活かせそうだなと思いました。

#2 大切なのは「ポジティブな内省」

・ネガティブな内省 = 「良かった」「悪かった」など、結果だけにフォーカスしてしまう浅い内省のこと
・ポジティブな内省 = 「なぜ、うまくいったのか?」「さらに良くするにはどうしたら良いのか?」など、問いを立てながら次に活かしていく内省のこと

このポジティブな内省をすることで自然と前向きな気持ちになりながら教訓を引き出すことができます。

「問題」と「課題」の違いを認識して、正しく課題設定をしていく

・問題 = 「現状」と「あるべき姿」のギャップのこと
  ・例) 「チームの連携が上手くいかず勝てなかった」
・課題 = ギャップを埋めるために取り組むこと(問題を分解して行動すること)
  ・例) 「顔を合わせる時間がなかった」「毎週ミーティングを設定すべきだった」等

問題を「なぜ?」で分解していくと、数々の課題が出てきます。
その際に注意しなければならないのは決して 結論ファーストで答えないこと です。

結論から答えようとすると、「〇〇だから」と浅い答えで止まってしまいます。
重要なのは「なぜ?」で問題を分解していくこと、結果的に課題を多く出して次に活かしていくこと です。

解を焦らず、じっくりと深堀りながらポジティブに内省をしていきましょう。

#3 強みの言語化は「他者との比較」から出てくる

私もキャリア面談をしている中で以下のご相談をいただきます。

「自分の強みが分かりません」

私の場合はよく、

「人に感謝されたエピソードはありますか?、それってどうして感謝されたのですか?」

といった形で「感謝」を起点に深ぼることが多くあります。

本書では、 結局人間は比較して初めて自分の状態が分かる と主張されています。

「自分が同僚よりも出来ていることは何か?」
「同期のあいつより能力が優れている」

といった要素を引き出してみましょう。
そこを起点に深堀りすることで相手の原点が明らかになっていきます。

細かいTipsたち

◎ 認識のすり合わせの一言

「あなたの話を聞いて私は〇〇のように理解したのですが、合っていますか?」

→ 相手の話を聞いた際に、すぐに話を進めるのではなく一言理解の確認を入れるだけでも「自分の話を聞いてくれている」という気持ちが芽生えます。

◎ 自己開示は共感ポイントに寄せる

共通点が見つかると、相手の印象は大きく変わります。出身校や趣味など、簡単なものでもOKです。挫折経験などの共通項があったりすると親近感を抱いてくれたりします。

技術的な部分で 「マッチング」 というものがあります。
相手の話すスピードなどに合わせることです。
「さりげなく」が重要。

私は基本早口なので、どうしてもゆっくり話す方とスピードが合わないことがあります。ここは意識してスピードを柔軟に変化させていこうと思いました。

まとめ 大切なのは「問い続ける姿勢」

簡単な答えで満足していないでしょうか?
相手の話を聞いて反射で「なるほど、それで・・・」と進めていませんでしょうか。

コーチングにおいて 時間が余ることは絶対にない と書かれています。
質問の「型」を身につけることで「時間が足りない」という状態になります。

まずは問い続ける姿勢を大切に、向き合ってみると良いかもしれません。
以上です、詳しい内容が気になった方はぜひご一読いただければと思います。


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