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面会の意味

おはこんばんにちは、つばめです。
福祉施設で、機能訓練指導員をやっています。


今回は、”面会の意味”についてのお話しです。


制限下での面会


私は福祉施設で、機能訓練指導をやっていますが、年末年始は休みや帰省で面会に来られる方が多くなります。

先日も私だけでも、3人位対応しました。


今はコロナ禍の関係もあって、施設内に自由に入っていただくことが、出来ないので、玄関先で透明のビニールシート越しでの、面会にさせてもらっています。

不思議なもので、普段はまともに話しが出来ない利用者も、面会になると普通に話しをしていたり、普段発語をほとんどされない利用者が、ハッキリとした口調で言葉を発することがあり、私自身普段の生活とは全く違う行動に、ビックリさせられることがあります。


どっちが本来の姿かは分かりませんが、普段より面会時の方が明らかに機能向上しているのが分かります。

様々理由があって入所されている方々なので、面会されるご家族は限られますが、少なくとも、マイナス要素には働いてないとは思います。


一目会う意味


面会で思い出すことがあります。
もう2~3年前になりますが、私はある尊敬する方を亡くしました。

いとこの伯母にあたる方で、当時90歳近くでお花の先生をやっていた方です。生き方から所作振る舞い、礼儀礼節全てが完璧な方で、全てが見本になる方です。今まであの方以上礼儀を重んじる人に合ったことがありません。


2人の子供がいて、娘さんは嫁に嫁がせ、息子さんは大手企業で重要なポストで働いています。その息子さんとわたしが、名前が似ていたこともあってか、大変良くしてもらっていました。


伯母が独居だったこともあり、よく家にお邪魔して色々と相談事を、させてもらってました。TIの会社を辞める時も、結婚や離婚した時も相談していました。

伯母は車の運転をする人でしたが、普段はあまり遠出が出来ないので、私が代わりに運転してよく出かけていました。この時期は最上稲荷に行ったり、春先には醍醐桜など。伯母も大変喜んでくれていました。


ある時から娘さんが家にいる様になり、伯母とは連絡が取りずらくなりまいた。どうもその頃から、入退院を繰り返していたようです。


旅行お土産を持っていくなど、たまに会えると顔面浮腫が強く別人の様になっていました。話しも昔のことや、簡単言葉が口に出ずもどかしい様子でもありました。


その後連絡が取れなくなり。何度か家に行った時、たまたま家にいた娘さんに入院先を聞くことができました。


気高い人だったので、変わり果てた自分の姿を人に見せるのを嫌っていたようですが、私には入院先を教えてくれました。


面会で会った伯母の姿は、以前より変わり果ててました。
持って行った食べ物はもちろんのこと、お花も受け付けてもらうことができず。手にふれて、お礼を言うことぐらいしかできませんでした。


その後しばらくしてから聞かされましたが、私との面会後まもなく、息子さんと、息子さん家族に会ってから伯母は亡くなったそうです。


地域の役をやったり、お花の先生でもあったので、幅広く交流のある伯母でしたが、最後親族以外で面会できたのは私だけでした。


最後に一目会うことに、どれだけの意味があるか分かりませんが、

その出来事は私にとっては、今の自分を形成するのに、必要なことだった様にも思います。

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