卯月某日日記。

某日。

3月半ばからたくさんのことがおきて、心と体が3月に置いてきぼりになっている。


某日。

ひとりで、用事をこなしながら都内を彷徨い歩く。

知らない街は新鮮で角を曲がるだけで楽しい。
知っている街も訪れないうちに様変わりしている。

古い商店の隣に、真っ白いキューブのようなショップ。
こじゃれたカフェの隣に、ツタがぐるんぐるんに絡まった民家。

保存と更新を繰り返す街。

気の向くままに歩きながら、私はこんな東京が好きだなと思う。

若者たちが集まる裏路地に、たんぽぽの綿毛が雪みたいに舞っている。


某日。

「波よ聞いてくれ」のドラマ1話を見る。

漫画もアニメも、枠にとらわれないはちゃめちゃさが大好きなので、実写になるとどうなんだその味が出せるのか…という不安もあったけれど、結果として最高最強大満足だった。

破天荒になにもかもを薙ぎ倒して進むミナレさんこそ、今こそ必要な人な気がする。
私の心の中に住んでほしい。
いや、やっぱりちょっとそれはよく考えた方がよいかもしれない。


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