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そろそろ、”できる風”から抜け出したい。


実は、先週末TOEICを受けてきた。
恐らく、10年ぶりくらいに。

駅を降りたあたりから、”それ風”の人たちが同じ方向を目指して颯爽と歩く。参考書を見ながら歩いていたり、音楽を聞きながら我先にと前に進む。

会場はまだ2つブロック先なのに、歩道に列がつくられ始めている。みな慌てるでもなく、列に身をゆだね、規則正しく流れを守る。

誘導員は、慣れた手つきで、人の流れを止めることなく会場に押し込む。みなも何も申さず会場に向けてまっしぐら。


「ダダダだ、駄目だ!帰りたいいいい!!!」

一度、列から外れてみる。
人が流れていく様子を見守る。

もう一度、列に臨む。
身を任せた、、。

もうあとは会場に流れ着くしか為す術はない。

ーーー

2ヶ月ほど前に応募したTOEICテスト。
特にスコアを必要としていないが、会社員をやめ、時間に余裕があるので、現状を知るためにと申し込みをした。
自分と長い付き合いをしているので、当日行きたくない気持ちになるのはわかっていた。時間があるはずの自分に負い目を与え、行かないという選択をさせないため、私の独身時代の大事なお貯金様から課金してやったのだ。

これで、奴(2ヶ月後の私)は行くに違いない。

ーーー

そして、試験当日。
まんまと2ヶ月前の自分の作戦通りに、動かさせていた奴、私がいた。

会場には、センター試験を思い起こさせる緊張感が漂う。若い方が多い加減だろうか。

トイレは、満員御礼状態。
その辺は、もう解決済みである。


いざ、スタート。

・・・・・

・・・

撃沈。
もう、帰りたい。


でも、それも把握済みである。
まずは撃沈することが大事。あとは、這い上がるだけ。試験を受けさえすれば、試験内容の全体像は掴めるし、まずは英語学習をスタートするきっかけになる。
2ヶ月前の自分が、スパルタ過ぎる、、。


今回の試験でもう一つ収穫があった。
隣の男性が、制限時間内に鉛筆を置いて、問題用紙を閉じたのだ。なんなら、記入漏れがないかの確認も終わっていそうであった。

あ、”できる側の人”だ、と思った。
背伸びをしていない、等身大が、「できる」状態なのだ。

「負けていられない。」

なぜか、見ず知らずの男性に、そういう感情を抱いてしまった。

ーーー

海外ドラマ漬けの人生を送っているためか、フランス語を話せるなら英語も話せるはずだという先入観のためか、なぜか”できる枠”に入ってしまうことが多々あった。
直近の法律事務所勤務では、通常業務のほか、外国人対応を任され、他にできる人がいないので、”それ風”になんとかこなしていた。(できていたかは不明。)

それが、おいしくもあった。

だが、しかし、でも

それでは嫌なのだ!!!


そろそろ現実と向き合おう。
”できる風”では、いつかきっと自滅する。
それでいいと言えば、それっきりの話ではあるのだが、そんな人生は嫌だ。


まずは現実と向き合い、「できる」と自信を持って言えるように、数ヶ月先の自分を操っていく。

私には、そういうスタイルが性に合っているらしい。



良い追い込み方法をお持ちでしたら、どうか奴にご教授くださいm(._.)m






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