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夫婦ケンカの後は? 【参加企画】

「喧嘩するほど仲が良い。」

そんな、関係に憧れてます。
お互いに、言いたいことを言い合える関係であれば、「深まる絆」があるんじゃないかなって。


本日は、珈琲次郎さんの企画に参加させていただきます☕︎♪

お題は、『夫婦ケンカの後は?』です。

たくさんの「ケンカ後」エピソードが楽しみです✨
締切迫る!急げ~🏃‍♀️💨

参加資格:
特にありませんが・・・
記事の文字数は20~2000の間で。
既婚者でも未婚者でも誰でもOK。
体験談でも想像でもかまいません。

詳細は、珈琲次郎さんのページで!


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夫は、私の「ケンカ」を買わない。

そりゃ、私だってケンカしなくて済むなら、それが平和だなって思う。

だけど、どうしても心がキーーってなる時期が過去にあった。
時間にも心にも、余裕がなくて。

当時の仕事がとにかく忙しかった。やりたい仕事はなかなか受注しない、回ってくるのは、精神がすり減るようなきつい案件ばかり。その上、時短勤務の方のフォローも重なって、気がどうにかなりそうだった。

「正直、今すぐにでも辞めたい。」

家で愚痴みたいなことをぽろっとこぼしてしまう。
疲れている夫に、そんなこと言いたくない。

だけど、このどうにもならない憤りを、ただただ、聞いて欲しかった。


夫の目が曇る。
メガネ越しに見える夫の瞳から、光がふっと消える。
これは、心の扉を閉じた合図だ。

夫は合理的な人間なので、答えのない問いには答えたくない。
「大変だね」という、無責任なことも言いたくないのだ。


じゃあ、私は夫にどうして欲しかったのか。

、、、わからない。

席を立った夫の目はまだ暗い。
これは、「時間が解決するだろう」作戦に持ち込もうとしている合図だ。


なんでも言い合える夫婦が理想だった。
話し合いには時間がかかるし、意見の食い違いで余計に事態が悪化することもあるかもしれない。だけど、溜め込みすぎて、ある日突然「もう無理!」みたいな事態になったら、それは悲しいと思うし。


私は夫の意見が欲しかった。
それだけなのに。

頭を冷やすのに十分な時間を置いて、

しつこく、夫に先ほどの話の続きをする。
「夫さんはどう思うか聞かせて欲しい。」

夫はゆっくりと口を開く。
「midoriが会社を辞めたいなら辞めていいよ。でも、しんどいので辞めるってどうかなって。」

「そっか。」

夫の正論が、痛い。

夫こそ、日々遅くまでがむしゃらに働いて、部下の面倒を見てフォローをし続けている人間だ。私のちょっとやそこらの、しんどさとは比べものにならないのかもしれない。

今まで、ちょっとずつ小出しに、私の当時の仕事について話してきた。
こうして、言葉にして話していると段々と自分の思いが見えてくる。

問題なのは、「忙しさ」じゃない。
これは、自分の仕事に対する「熱意」の問題だ。仕事が好きであれば、乗り越えられる壁でもあるように思えてきた。

ほんとうは心のどこかでわかっていた。現実と向き合うことから逃げて、今ある”しんどさ”に気持ちを隠していた。

夫は根気よく会話を続けてくれた。

気づいたら、子どもみたいにばーっと泣けてきて、
「今の仕事好きじゃない。嫌い。むしろ大っ嫌い。」
と言えた。

夫は、「好きなことしたら良いんだよ。」と言ってくれた。


結局、夫の東京転勤が決まるまで、私は当時の仕事を続けた。
だけど、夫との「ケンカ?」以降、いつでも辞めて良いんだと思えることで、ちょっと心の逃げ場ができたような気がして、以前より肩の力を抜いて仕事ができるようになった。


夫は、私の「ケンカ」を買わない。
時間をかけて、お互いの意見を伝え合って、答えらしきものを見出していく。時には感情的になって、泣いたり喚いたり家出をしたりするかもしれない(私だけ?)。 だけど、最終的には、お互いを尊重して認め合いたい。

私は、夫婦でそういう「ケンカ=討論」をしたいのだ。

夫の今日の話を聞き、私の今日の話をする。

それが理想で、憧れで。
そんな夫婦にこれからもなっていきたいな。



⬇️過去記事です。
仕事で気が滅入っていたことを思い出して、記事にしたもの。答えのない「何か」に取り憑かれております。


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「ケンカ」しっぱなしではなく、その「後」がテーマなんですよね。
修復するのかしないのか、はたまた絆が深まるのか否か、みなさんの記事を読むのが楽しみです^^♪


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