専業主婦、はたらく?はたらかない?
ー「働いてないと、ダメ?」
お礼から。🪴
『専業主婦の働き方』シリーズを読んでいただき、ありがとうございます。
同じ専業主婦・主夫の方、専業ではないけれど日々家事に取り組まれている方に、「ああ!わかるわかる〜」「こんなことあったあった!」と思っていただけたら、こんなに嬉しいことはございません。
働き方だけでなく、たまには『専業主婦』にまつわる思いや悩み等について、記事にしていけたらと思います。
本日は、「はたらく?はたらかない?」問題。
転勤族の妻は、悩みどころがいっぱい?!
どうするのが最適なのか、最善なのか、日々模索を続ける専業主婦。
これでいいのかしら、、?に迫ります。
よろしければ、お付き合いいただけますと幸いです^^
・
「天気が良くないし、今日は1日家にいよう!」
換気扇掃除をしたい、溜まっている洗濯物を何とかしたい、という思惑もあって、貴重な平日休みは主婦業に充てることに。
通学している学校の関係で、平日の日中に家に居るのは久しぶりだった。
部屋の隅に置いてあるダンボールが目に入った。
数日前に届いた、アルミ製の室内用洗濯物干し。使わないときは、コンパクトに折りたためる、すぐれものだ。梅雨に向けて購入したが、今日はちょうど曇り空。試しに使ってみたい、、。
よし、これを組み立てよう!
洗濯機を先に回して、その間に組み立てる。
ベランダに干しきれないものは、この物干しが役にたつはず。
ダンボールの封をあけ、部品を説明書通りに仮置きする。
これとこれを、、組み合わせて、、
ん?これが先じゃないと、この部品がくっつかないな、、
え?はまらない。おん??
・・・
・・
・
ピーピーピー
洗濯機が鳴り響く。一丁あがり!と威勢のいい音が聞こえてくる。
こちらはまだ室内物干しが組立てられていない。
何なら、もう最初からやり直した方が早いのではないか、状態。
ふむ、、。
組み立てた棒を引っこ抜き、振り出しに戻る。
その間に、ドライで洗う洗濯物を回そう。時間は30分ほどある。
いざ!
これとこれ、を組み合わせて、、。
次はこれ、その次はこれ。
おん???
この部品はなんだ、、、、、
・・・
・・
・
ピーピーピー
お待たせ!と言わんばかりの勢いで。仕事を早々に終えた彼(洗濯機)の高鳴りが、静まり返った室内に鳴り響く。
ダメだ。全然だめだ。
洗濯機を2回まわし終えるまでに、物干しを組立てられなかった。完成すれば、さぞかし便利なものだろうに、このヘンテコ状態では何の役目も果たさない。無機質なアルミの集合体でしかない。
なんて情けないんだ。辛いものレベル表記があれば、5辛と記されてもおかしくない難易度、、ではないはずだ。なのに私にはできない。
パラパラと雨が降り出し、ずんと頭の重みが増す。月のものも重なって、気分はずんずんと下がる一方。
あーだめだ、、、。
「私、働きに出た方がいいのかもしれない。」
と、込み上げてきた。
専業主婦になって初めてのこと。気分が落ち込んで、家で憂鬱になって。だから働きに出たい!なんて、どうかしてる。”逃げ”とも言えるかもしれない。
ただ、この雨の中、情けない話を笑い話にもできない状況に、何ともやるせない気持ちになった。働いていれば、別のことで悩みや葛藤は少なからず出てくる。それでも、誰かと仕事をしたい、と不意に思ってしまった。
学校に通い出す前の数ヶ月間、1日中家に居るのは珍しくなかった。夫の転勤で前職を退職したものの、専業主婦になることは兼ねてより望んでいたし、家事業に専念するのは苦でなかったはず。
一度でも生活のリズムが変わると、家に居ることが少し物足りなくなってしまうのだろうか。
家とは別の、夫とは別の、居場所のようなものを求め出した、のかもしれない。
私は専業主婦であることを、誇りに思っている。
主婦・主夫として家事業に専念されておられる方を見て、いいなと思うし、素敵だなとも思う。
ご本人が望んでいる姿であれば、尚更。
「はたらく、はたらかない」
「主婦、非正規、正社員」
こだわっているのはカタチなのか、在り方なのか。
献立を考えて、彩りのある食卓をつくる。
ダイニングとリビングに風をとおす。
お日様の香りがする洗濯物とふかふかのお布団。
私が守りたいのは、きっと「生活」。
家事に取り組んで、精進していきたい、のだ。
専業主婦であり続けよう、とは思っていない。
数ヶ月後には、OLしてるかもしれないし、夫と同じようにバリバリ働いているかもしれない。
また数年後には、違う理想像があるかもしれない。
カタチにはこだわらない。
「生活」を守れるのであれば、
好きなように、好きなだけ、やるだけ。
(あとがき)
会社員だって、専業主婦だって、ずーんとすることはあります。
気持ちが落ちたって、明日はやってくる。やることをやるだけ。たまには、思い切って休んだって、暴飲暴食したって、いいじゃないか。
私には5辛だった、あの便利グッズ。夫には1辛だったようで。ものの10分で洗濯物干しになりました。
情けない、と、ありがとうの気持ち。その狭間で、これからも堂々と生きていくんだろうな。
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