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小欲知足と義理人情という生き方

禅の本を読んで、瞑想とまではいかないけれど、それに近いことをしていると、未熟者の私は、いろいろな事を考えてしまう。本来の瞑想とはかけ離れている状態の中で、ある言葉が頭の中に浮かんだ。

小欲知足

なかなか出来なかったことが、少しずつ出来る様になってきている。それが歳を取るということなのか?それとも、この世界に蔓延しているヤツのせいなのか?わからないが、間違いなく私は、小欲知足に近づいている。

昔はもっと、物欲があったはずだ。お金の対する欲も。それがだんだん減ってきている。欲しいものは余りなく、そして、お金もたくさんある訳ではなく、どちらかと言えば少ないはずなのに。将来のお金の不安もあるはずなのに。

何故だろう?

多分それは、仕事の付き合いだったけれど、身近な人がこの世から旅だった影響があるのかもしれない。私が独立してから、私のお客様となってもらってずっと支えてくれた。その思いに応えようと私も精一杯のできる対応をしてきたつもりだ。だが、私は最後の最後まで、その人の笑顔の裏にあった病気を知らなった。まだまだ若いのに。

私が知っている経営者の皆さんは、笑顔の人が多い。別のある女性経営者は、笑顔の裏で大病に負けず今も頑張っている。事後報告で笑顔で病名を言われてビックリした。私はいつも知らないのだ。笑顔の裏側にある大変なことを。

友達ではなく、あくまでビジネスでのお付き合いということもあるかも知れないが、ある日突然、その人がいなくなってしまう。感情的になってしうまう私を、相棒が冷静にと諭す。感情的になるのは今じゃないと。

私が今できることは、現場のスタッフの皆さんが困らないように後方支援しかできない。新しい経営者を立てて事業を継続するのか?それとも、事業を売却するのか?どちらにしても、私には関与することはできない。私が出来ることは、お客様サポートに全力を尽くすのみ。それが、お世話になったお客様への最後のご奉公となるだろうから。

身近な人の生き死にというものが、しょっちゅうあっては困るのだけれど、つくづく私は、周りの人に助けてもらって生きて生活いるのだと実感する。そう思うからこそ、私の身近な人が困った時には、何らかの力になりたいと心底思う。例え偽善と呼ばれても構わない。サポートすることで、少しでも力になることが出来るのならば。

私の思いを相棒に告げると、それはビジネス以外でどうぞと言われた。あんたは、なんでもやりすぎるから。そんなお人好しをしていてたら、会社なんて直ぐ潰れるよ。分かっているでしょ?痛い思いしたでしょ?忘れたのかい?またペロペロキャンディーって言われるよ?

分かっているよ相棒。君が正解だ。

ビジネスにおいて義理と人情がダメなのは分かっているよ。だが、それが私の生き方なのだと改めて思った。私のようなお人好しのあまちゃんは、ビジネスの世界では絶対に大成はしないだろう。現実はドラマのようにうまくはいかないからね。

でもね相棒

これからも私は、自分の生き方は曲げずに生きていくよ。

生き方を曲げた瞬間から後悔が始まるから



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