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夢に出てくる人

夢に出てくる人は、いつも会いたい人ではない

逆に会いたくない人がいつも出てくる

相棒と呑んでいる時に、以前勤めていた会社の人達と

「会いたいね」という話になった

昔話で盛り上がった会話

当然この流れの夢ならば、その人達が出てくればいいのに

何故か出てくるのは


いつも、当時のパワハラ社長、上司、先輩が出てくる

もう会社を辞めて何十年も経っているのに

その会社は吸収合併されて、もう存在していないのに


当時猛威を振るっていた人達が夢に出てくる


しかもリアルに、こんな時だけセリフも覚えている


「今月数字足りないよ!」


「どうするの?」


黙り込む周りの人達、誰も口を開かない

終わらない会議と無言に耐えかねて

私はポツリと言う


「私が何とかします」


このパターンは働いていた時そのままの状態

私が無理をすれば、何とか出来るのを周りは知っている

だから黙っているのだ

無理をすれば大変なのは分かっているが

誰も無理をしたくない

無理をしたとこで給料が上がることもなく

ただ、いつも以上に忙しくなるだけだった

そんな状況を知っているからこそ

【黙る】


唯一、パワハラ社長に対するせめてもの反抗だった

【誰かがやる】といわねば終わらない会議

一体いつまで私は、こんな夢を見るのだろう

出来れば本当に見たくない夢だ


そして、会いたい人は絶対【夢に出てこない】

おじちゃん、おばあちゃん、

おじさん、おばさん

尊敬する上司、交通事故で亡くなった親友

一度も夢に出てきたことがない

夢でも良いから、会いたい

でも

思えば思うほど、出てくる気配も感じない

どんなに思い出話をしても

どんなに感謝をしても

夢に出てこないから、会うことができない


二度と会いたくないと思っている人が夢に出てくる

記憶から消えてくれて構わないのに

嫌がらせのように忘れた頃に出てくる


夢の登場人物をコントロール出来たらいいのに・・・・・

そして思う、忘れたい思うから出てくるのだと

受け入れれば良いんだと

それが、私には出来ない

これからも懲りずに出てくるんだろうね


だ・か・ら


あ〜私は、彼から出演料を取りたい

それも、高額な出演料を!

そんな風に

明るく思うことが、今のところ

唯一の対抗策なのだ


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