イギリスで教育を受けたい

Hello, みろろんです。この記事から少し最近の私の話です。といっても6年くらいかけることになったイギリスの大学院に行こうと思ってから卒業までを紹介したいと思います。

2020年をもって無事卒業したのですが、それまでの道のりは長かったです。イギリスに来てから常に語学留学生、学部から大学院留学生、そしてビジティングスカラーという年単位で来られる研究者のみなさんとお会いすることが多くいろいろ刺激を受けてきました。

さらに、イギリス人の上司に刺激され、年齢に関係なく勉強できるんだ、ということで私もきちんとイギリスで教育を受けることを決意します。しかし何からやればよいのやら。

同僚について、またイギリスの大学事情についてはこちらをどうぞ。

とりあえずアロマテラピーなど職業的な資格はとったりしていたものの、イギリス人ならだれでも持っている最低の義務教育の資格すら持っていない外国人はどうすればいいのでしょうか?

まず、私と正反対のハズの場合。彼は日本でも製薬企業の研究員としてキャリアをそのままイギリスでも使っていたので資格は特に求められず、経験が重要でした。彼のような国の違う(特に文化の違う)場所での企業経験はとても重宝されているようでした。もちろん日本とのやりとりを直接する仕事ではないので言葉としてはメリットがないようですが、科学系の論文の日本語版も理解できるのは強みだったようで、最新の実験をイギリス人にいち早く紹介し、発展させることもできたようです。それでも後にPhDをイギリスで取得するのですが。。

しかし私の場合、キャリアを生かした職業ではありません。しかも化学科を卒業したので、教育について深く学んだわけではないのでいつか学びたいな、と思っていました。

最初はUK NARICという機関で私の学歴や資格をイギリスのものに変換できるのか問い合わせました。

教員資格はダメということはわかっていたのですが、大学もシステムが違うのでイギリスと同等、とは言えますが、厳密にはクラス(Honoursといわれ卒業の成績で付けられるFirst, Secondなど)がないので仕事を応募する時にいつも苦労していました。

一時期教員免許をとろうかと奨学金を見ていたのですが、大卒でもクラスで額がわけられており、「大卒」だけでは難しそうでした。

それ以外にも高卒、という考えがあまりイギリスではないので、すべて「卒業試験」にどのランクで合格したか、というのが重要になります。

私はその欄にも書くことがなく、教科を書かないといけないので、とりあえずセンター試験で受験した科目を書いていました。(でもグレードは書けず)

日本では次の教育機関の入学試験に「合格」したかが重要ですが、イギリスではGCSE(中等教育)、A Level(高等教育)でどのグレードを取得したのか、が重要視され、仕事に応募する時もこれらの成績を問われます。(職種によってかわりますが)

私はまず外国人が「留学」で行く基準、TOEFL、IELTSといった英語能力の証明を取ろうとします。

私の住んでいる田舎ではこういう試験を受けるのも一苦労。3か月か6か月に一度しかチャンスがありません。とりあえず勉強のために対策本を買いに本屋さんへ。

私はイギリス英語に慣れているからIELTSを受けたのですが、リスニング、スピーキングはまあまあでしたが、リーディングがダメで。試験の内容がこれは本文に合っているか?という問題がとても苦手でした。合っている(True)、合っていない(False)ならまだしも、書いていないという欄が!

きっちり文章を理解し、違う表現でもその内容が理解できているかどうかの問題は慣れとはいえ、騙されやすい(?)私には不安な部分でした。

英検のように合格、不合格ではなく、スコアででるのはありがたかったですが、大学に行く基準には達しませんでした。(だから英語嫌いだってば! 言い訳です)

そこで、何度も受け続けるか、悩んだ末、じっくり勉強しようと思い立ち、カレッジの夜間コース(週1)のGCSE Englishコースに通うことにしました。

これならイギリスの履歴書に書いても普通にイギリス人が判断できるからよいと思いました。

幸い私は「Home student」(外国人だけれど定住者だからイギリス人と同じ学費扱い)なので無料になりました。外国人料金でも1学期4万円くらいだったと思います。

イギリスではGCSEの成績、特に英語と数学は最低「並」をとっておかないと、マクドナルドでバイトもできないと言われています。

以前息子のGCSEのことを書いているので参考に。

そこでは今までのアロマテラピーなどのコースとは全く違う雰囲気の中で1年間授業を受けることになります・・・。(科目は英語だけです)

よろしければサポートをお願いします。サポートしていただければ、現教員、学校に苦手意識のある生徒さんへの支援に使わせていただきたいです。