傷つけたくなくて深く傷つけた#15 教室でのキス


次の日は、なつと一緒に行った。

みーちゃんと、、まさかののぼるに会った。

みーちゃん「おはよー!ん!?え!?」

なつ「あはは、みーちゃんおはよー!」

みーちゃん「えー、そういうことになったの!?、、、お先に失礼しまーす!」

のぼるの腕をひっぱって行ってしまった。

私、何も言えなかった。

そしてのぼるのことチラッと見ちゃった。

のぼるは困ったような顔で笑ってた。

今までずっとのぼるに会うことを避けてきた。

登校時間をずらし、帰るのも。

だから全然会わなくて、むしろよかった。

のぼるのこと考えないですんだから。

なんでのぼるが困ったような顔してるの。

なつくんといるところ、見られたくなかった。

はっと思って、なつくんを見た。

やばい、変な反応して悲しませちゃったかな??

なつくんはニコッとして

なつくん「さ、行こ、ゆうちゃん。」

と背中をぽんって押してくれた。

なつくん、優しすぎ。

今、私が動揺してたのも全部感じとったはずなのに。

帰りもなつくんと待ちあわせした。

少し遅れちゃったから教室で待ってもらってた。

もうなつくん以外、誰もいなかった。

ゆう「なつくん、遅れてごめんね!帰ろー!」 

なつ「おつかれー。」

なつは窓の外を眺めてた。

隣に行って外を見ると、もう、すぐそこにきている春の日差しを感じた。

ゆう「暖かくなってきたねー。」

チラッと見ると、今まで見たことがない真面目な顔でこっちを見た。

朝のこと気にしてるかな。。

あんな反応、やだよね、ごめん。

ゆう「のぼるとは別れてから一回もメールもしてないし、気にしないでね。」

そういうと、急に抱きしめられた。

なつ「気にならないわけないじゃん!のぼるのことまだ気にしてるの?俺、、、ゆうのことめっちゃ好きなんだ。誰にも渡したくない、俺だけのゆうになってほしい。」

びっくりした。

なつくんもこんな独占欲があるんだ。

ゆう「うん。。。」

そう言うと、優しくキスをしてくれた。

帰りは手を繋いで帰った。

付き合ったばかりでこんな不安にさせてちゃいけない。。

そう思ったのに、、

あんなメールが来るなんて、、、

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