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22、自己肯定感が高い人の口癖から学んだこと

みどりです。
このnoteではパートナーシップを通して気づいたことや、 霊性をみがくために工夫していることを記事にしています。
             *この記事は加筆修正しました(2020/4/26)

私があこがれている女性の一人に、「おかみさん」と呼んでいる女性がいます。その方は今はもう亡くなられていて、山梨で生活を始めたころに出会った方です。当時、私は清里のペンションの中にある美容室で働いていました。
「おかみさん」は沖縄の人で那覇でご主人と飲食店を経営していましたが、沖縄から一家で移住し、清里で暮らしていました。

おかみさんはペンションのオーナーの母親で、いつも掃除や料理、砂糖天ぷらづくりをしていました。私は本格的な沖縄料理の味をおかみさんの手料理を食べて覚えました。おかみさんはアルバイトをしている私たちにとって山梨のお母さんとも呼べる存在でした。

おかみさんと接していていちばん最初に驚いたことがあります。
それは、すごく明るくて自己肯定感が高いことです。もしかしたら、沖縄の温暖な地域にも関係があるのかもしれません。


おかみさんのご主人は、環境にかかわる商品の研究開発の会社を営んでおり、製品販売や環境浄化の啓蒙のために、平日のほとんどは全国へ出張講演をしていました。清里にいるときも全国からの来客があり、とても忙しそうにしていましたが、自宅にいる週末は一緒に畑をしたり孫と過ごしたりと一族そろって仲良しなのです。

おかみさんに
「出張ばかりだと家に一人で寂しいね」
と、いうと、
「うちの父ちゃん世界一。母ちゃんはここで頑張るさあ」
と、にこっと笑って、いつもエネルギーいっぱい。おかみさんは沖縄時代飲食店業を営んでいたころからとても働き者だったそうで、動いていないと元気がなくなっちゃうと、いつもテキパキと掃除や台所仕事をこなしていくのです。

この「うちの父ちゃん世界一」という言葉に、私はとても衝撃を受けました。
それまで、こんなにもストレートにご主人への愛を表現する文化に触れたことがなかったのです。
そして、ムクムクと湧き出した疑問。
「え?子どもはどうなの?自分の子どもは可愛くないの?」
さっそくおかみさんに聞いたら、なんて答えたと思いますか?
間髪入れずに
「うちの父ちゃん世界一!息子ちゃんも世界一!!」
と、言い切ったのでした。

子どもの頃から「人に迷惑をかけてはいけない」「あれをしちゃだめ、これもだめ」と言われたことが大きく心に残っていた私は心底驚き、私もこんなお母さんになりたいなと強く印象に残りました。

今、こうしてパートナーシップについて書くようになったのも、「うちのパパちゃん世界一」って言いたい願望が心の中にあるからなのだなあと思います。
子どもたちも、もちろん可愛くて、実家の母に
「子どもが可愛い。本当にいい子だよ」
と電話で話すたびに
「人には言うなよ、おかしいと思われるから」
と、北海道弁で言われるのでした。
北国は暮らしが厳しく、母も子ども時代にとても苦労していたためか人の目を気にするようです。
家族だけの会話であっても、おかみさんとは真反対なのは、気候による風土の違いもあるかもしれません。時代の流れもあるので、山梨に住んでいる私はいいとこどりでパートナーシップの参考にしています。

パートナーといい関係を築きたい、もっと関係を深めたい、あなたもそう思われますか? 
ならば、相手のいいところをどんどん口にしたらいいと思います。本人に伝えてもいいし、気心の知れた友人と話してみると心があったかくなって自己肯定感も上がりますよ。自慢とかのろけと思われたらどうしようなんて心配しないでくださいね。今感じていることを共有できる人がいるって幸せなことです。

おかみさんは戦争を経験していて、空襲の時にお母さんに負ぶわれて逃げているときに足に怪我を負ったそうです。私の母も戦争を経験しており、防空壕に逃げ込んでじっと過ごしたと聞いたことがあります。
今の私たちの平和な暮らしからは想像もつきませんが、子どもの頃に戦争を経験している世代の人たちの話を聞くと胸がぎゅっとします。おかみさんと母とはまるきり性格が違いますが、同じ時代にそれぞれ沖縄と北海道で大変な経験をしたからこそ働き者なのかもしれません。

戦争のことも戦後のこともよく知らないままこの歳になってしまった私ですが、このたびの状況で、外出を控えたり、世の中になんとなく閉塞感が漂っている気がしています。
そのことは、私たちの平和を脅かし、戦争を経験していない私にもまるで戦時中のようだと思わせるものがあります。 
しかし、その中でも感染拡大防止に取り組む人たちがいます。
例えば、マスクをたくさん作って地域に貢献する人がいたり、買い物時に気を付けたいことや感染防止に役立つ情報を積極的にSNSに投稿する人がいたり、大量に余ってしまっている食材を買い支える動きも出てきたり。
この状況を乗り切るために知恵を出して支えあう行動をしている人の姿をたくさん目にして、私も勇気をもらっています。
そのことは、私自身のパートナーシップにも変化をもたらしました。
私は、ここのところ、パートナーが帰宅するのがいつも以上に嬉しく、子どもたちと一緒にお帰りコールをしては大騒ぎの我が家です。
もしかしたら、戦争という非常時にあったからこそ、おかみさんは離れていてもご主人への愛をより貫くことができたのかもしれません。

子どもたちにも何かにつけてさり気なく「お父さんってすごいからね~」と刷り込んできたためか、子どもたちはお父さん大好き。私なりにやってみたパートナーシップがうまくいく工夫が功を奏しています。
いつか、本人に面と向かって世界一と言える日を、私は密かに夢見ています。


「うちの父ちゃん(パートナー)は世界一」って声に出してみよう

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