見出し画像

他人から読み取る自分の価値

辞める噂が広まったとき、自分の価値がわかる。

「結局、現場離れたんでしょ。」
私が現役の時、辞めた人に対して常に思っていたことです。
元消防士と語る人はたくさんいる。でも、結局今現場にいないじゃん。というdisな考え方をしていました。

当時、視野が狭かったという証拠ですね。笑

・消防が嫌いになった
・全く違う別のことがやりたい
・金銭的な面で消防に限界を感じた

このような理由には該当しません。

消防組織の中に居続けられる人
消防士で居続けたほうが良い人
それしか仕事ができない人
安定を求めている人

これは絶対にやめないほうが良い。

組織に留まりきらない人
・下克上
・豊富なスキル
・刺激を求める
・革命家

こんな人達は外に出るべきだと思います。

自分で言うのも微妙なところですが、私はスキルを持て余していました。もっとフル活用できる環境がないかなぁと思っていたんです。
もちろん、これは理由の一つに過ぎません。

自分のことを深く理解してくれていた人ほど、納得してくれていたのかなぁと思います。

なんとなくふわぁ〜っと広まっていった退職の噂。

私は自ら口外していませんでしたが、噂の広まるスピードってコロナウイルスのよう。

どこからどういうルートで入手したのか?
不思議でしょうがない。

ある程度広まって情報が解禁されたとき、
いろんな人からいろんな声がありました。

もったいない!できるやつばかり離れていく!
辞めるのやめてくれ!
などというありがたい言葉をたくさんいただきました。(真意は不明ですが笑

自らを「客観視」したとき、自分の評価は「普通」だと思っていた。(さすがに低いとは思わない。笑

組織を離れると知ったとき、周りの反応を見て、
自分の存在価値というか、
組織においてどんな存在だったのか、
よ〜〜〜くわかりました。

さらに、人の本質を知ることができました。
組織と感情を並べた時に、どちらが勝つのか。

もちろん関わってきた期間や関係性も多少なりとも影響してくると思います。
しかし、全くといっていいほど関わってこなかった人から急に連絡が来たり。。。
組織や立場を捨てて感情をぶつけてくださった方もいました。本当にありがたい。
逆も然り。人員をコマの数でしか見ていない。それはそれで良いんです。

前者はこれからもずっと関わっていきたい!と心から思える人たちでした。

さらに今までは立場や階級の壁があるからこその程よい距離感だった人や、雲の上のような存在の人に、階級を超えて突っ込んだ話ができるようになったのはこの上ない嬉しみです。
積み重ねを見ていてくれていたからできるお付き合いだと実感しました。
また、前者はこれからやることに全面協力してくれると自ら言ってきてくれました。

残された人たちで、自分の穴を埋められるだろうか?
個人としては機関員不足のなか、「ポンプ車救急車はしご車化学車、運転も隊員もできるマルチ女子が抜けた穴はデカい!」と思われたいのが本心です。(技術的にできるかどうかの話は別として)
もちろん組織としては埋めなければいけない。
しかし、簡単に埋められるような人材で居続けたら組織の中の1人のコマであって、これからは「私じゃなきゃできない」「私がいなかったらできない」ことを確立していかなければなりませんね。組織の中の1人ではなく、自分の名前で価値を高めていこうと思った次第であります。

こんなことを偉そうに言える立場でないことは承知の上ですが、味わったことのない感覚、感情だったのでここに書き留めておくことにします。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?