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長歌で遊びました

長歌は五七五七五七(三回以上)七
ここに反歌として全体にかかわる「みそひともじ」を入れて完成です。この返歌が後に独立して短歌と呼ばれるようになったそうです(詳しくは知らない)
山上憶良のこの有名な短歌も、もともとは長歌の反歌でした。

銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむに 
まされる宝子にしかめやも

初心者どうしの手遊びとして、長歌を作って遊びませんか?としたところ、六名の方より十首の長歌をいただきましたので、まとめてみました。
本当はもう少し時間がかかるかと思い「明日」としましたが、できましたので投稿したいと思います。
是非ご覧ください(@^^)/~~~


麦笛様

こころざしだいて家捨て
こころざしやぶれて涙
高らかにいまはわらって
よい敬老日

とおい日にかなわなかったそれぞれの
夢を讃えて敬老の会

人生いろいろとは申したもの。振り返り笑えればそれで良きかな。


矢口蓮人様作『夕立』

雨露に身をしずめたい
さびしさに心焼かれて
クッションに張り付く肩が
もぞもぞもぞと
うたた寝の前を過ぎるは音ばかり
時移るのに心進まず

どうにもこうにも動けない男の気怠さが…


ヤスタニ アリサ様作『毒』

カエンタケみたいな君の
熱い舌唇グロス
耳朶の色臓器の赤み
精神を蝕む菌糸
もっとのばせよ
俺以外触れてはならぬ禁忌の子
爛れも麻痺す解毒もいらぬ

熱し過ぎた恋には、お気をつけあそばせ😎


ハル様作『孤光』

さらさらと朝は微笑み
永遠の夜のみぎわに
じんわりと燃える眠りは
優しい孤独

朝焼けに濡れてさみしく考える
光る孤独は 道を照らした

朝の孤独は、繰り返す生誕をひっそりと祝うかのようです。


ユッキー様

鼻毛かい はい鼻毛です
痛いかい 痛くないです
本当に ええ本当に
良かったらやってみますか
ではまあひとつ

見た目ほど痛くないです本当に
一気に抜こう鼻毛ワックス

(画像、大変失礼しました!)
鼻毛が白髪になるまでは必須アイテムか!


悠凜様作(以下五首連続!)

楽しきに話す人らの
声ありてさらに誘えば
笑顔の輪なお行き交うは
連なる御縁

忘れじのこの日この時この場所に
寄りてつぶやく我らのーとも

noteは、あの人やこの人を繋ぐ架け橋。


悠凜様作『花鳥風月』

たたずめば花に酔いしれ
空仰ぎ飛ぶ鳥愛でる
雲居の間風と翔け抜け
仄照らす月に魅入られ
捧げし魂(たま)は

共にあらん永久(とわ)にと願いし玉響は
真(まこと)をこめたかりそめの夜

生ききる覚悟で生き抜けば、自然の歩みを愛でることができるでしょうか。


湯凜様作『雪月花』

雪灯り仄かに灯り
月待てど微かに暗し
花眠る深き夜の果て
手さぐり辿る

暁の光ひと筋目を射れば
幻ならんや宵の寂しき

冬枯れの中に咲くものは、見えなくも感じるものなのかもしれない。


悠凜様作

きみ目指し降り積む結晶
すくい上げ乱反射せし
あまやかな言(こと)の花粒(はなつぶ)
色彩(いろどり)染めて

とどまらず芯を撃ち抜き響かせん
世に放てよ汝が魂(たま)の音(ね)

言葉を持ったわたし達は、言葉に己が魂を込めて伝えていきたいと思います。


悠凜様作『こころおと』

風の音(ね)に心預けて
雨音に心掴まれ
雪の音(ね)が心閉じ込め
彼の人想ふ

耳澄ませ遥かな地より呼ぶ声よ
その身に辿る道しるべとなれ

辿り着きたい場所に行きたくば、魂の声を聞けと言われたことがあります。


吉田 翠作

かすれゆく情の灯よ
はかなきは蛍火のごと
君想い焦がれしときは
密やかにどこで満ちゆく
ふた夜の月よ

彷徨うて夜空に散りゆく蛍星
烏木の夜にさがす月光


吉田 翠作

手をひかれ
母と歩ひた茜みち
夕焼け小焼け
沁みわたる遠い秋の日
とんぼ追う
月日流れて母となり
もみぢのような子らの手を
引いて歩くも同じ道
茜の空も巡りゆき
この手を子らに引かれし日
母を思ひて歌う夕焼け

幾とせと
過ぎたる日々を思ふては
仰ぎみる空繋がれし道

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
それぞれに画像を作り貼らせていただきましたので、良ければお持ち帰りいただき、使えそうであればご自由にお使いくださいませ。
(イメージに合ってなかったらごめんなさい('◇')ゞ)



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