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2021年10月の記事一覧

詩 おかえり

詩 おかえり

何者になろうと望んだのか
大きく手足をバタつかせて
薄暗い森の奥へ奥へと
行ってしまった
聡明と愚昧
友達として囁いた小鳥達は
あなたをふたりにしてしまったわけでは
なかろうに

泣いて泣いて
引き裂かれたのは
きっと小さなハート

チラチラと陽を浴びた
薄く光る花に囲まれて
それでもおそらく枝を折りながら
ずっと叫んでいるのでしょ

ここで待ち構える
トゲの刺さったわたしの手には
黄ばんだひと巻

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