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詩 おかえり


何者になろうと望んだのか
大きく手足をバタつかせて
薄暗い森の奥へ奥へと
行ってしまった
聡明と愚昧
友達として囁いた小鳥達は
あなたをふたりにしてしまったわけでは
なかろうに

泣いて泣いて
引き裂かれたのは
きっと小さなハート

チラチラと陽を浴びた
薄く光る花に囲まれて
それでもおそらく枝を折りながら
ずっと叫んでいるのでしょ

ここで待ち構える
トゲの刺さったわたしの手には
黄ばんだひと巻きの包帯
懺悔の声はとうに枯れた

そこは安全なのか

わたしの希望は傲慢を極め
生臭い人間の我欲だと知っても尚
口ににしたいと願う


わたしが目を瞑る前に
おかえり




#詩 #創作

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