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吉田 翠*詩文*
2021年6月18日 19:09
軒先のか細い雨音を受け止めるのは紫陽花鮮やかな色があるうちにひと枝切り取ろうとしては憂いを帯びた空が探しはしまいかと手を止める盛りを過ぎて幾分褪せた色ほど紅掛けの名に近づくとはおかしなものだとつくづくおかしなものだと差し出したまだ白い手の平を濡らす雨粒に首を振る*二年前、土曜絵画で描いた絵に紫陽花を添えて140字小説を書いていました。諸々連想を繋げた自作を並べて