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1分で話せを1時間で読んでしまった。〜読書感想文〜

この日に投稿したのは、『僕らはSNSでモノを買う』(著:飯高悠太)の読書感想文をアップしたその日に書き始めました。


普段、本を読むのに大体1週間ほどかけてしまうのですが、今回ご紹介する『1分で話せ』(著:伊藤羊一)ですが、すっごい勢いで読んでしまい、なんと1時間で読んでしまいました。自分でも驚いています。

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読もうと思ったきっかけ

読もうと思ったきっかけは、上司のおすすめです。毎週始めに、私たちはチームで共有MTGを行うのですが、担当制で、自分が学んだことをアウトプットする、という時間も設けています。

自分が学んだことをアウトプットすることで、自分の学びをより定着させることと、チームに新たな気づきや学びをもたらせる、と言うことで実施しています。

そのときに、読んでみてとおすすめされたのがこの本でした(同著『0秒で動け』は絶賛読み中)。たまたま本屋で見つけたので、読んでみた次第です。



伝える時の基本的な考え方

本書では、「伝える」ということを、大きくプレゼンの場面を利用して例えていました。

プレゼンという言葉でないにしろ、自分たちの意見や考えを相手に伝える、と言う場面は誰にでもあると思います。

上司への提案、取引先への営業、コンテストでのプレゼン、講演会…。ビジネスのシーンでたくさんそういった伝える場面がたくさんあると思います。

そのときに、みなさんは何を考えているでしょうか?

その伝えるの目的・最終ゴールはなんですか?

それは、理解してもらうこと。納得してもらうこと。


ではありません。

相手に動いてもらうことです。


上司に提案をして、上司に社内で提案内容実現の後押しをしてもらうこと。取引先へ営業をして、商品を買ってもらうこと。コンテストでプレゼンをして、票を入れてもらうこと。などなど。

聞き手、相手に行動を起こしてもらうために何をするべきなのか、を考えましょう。本書では、それを左脳への働きかけ右脳への働きかけの両方面から解説しています。



結論→根拠→例えばのピラミッドを作って左脳を刺激する

左脳は理性を司る部分です。まずは、相手に自分の伝えたいことを理解してもらうためのコツを解説します。

まず大前提として、人間は人の話の80%も聞いていない、ということです。

これだけ頑張って話しているのだから、聞いてくれているだろう、と思っても、相手は大体、いろいろな理由で集中が切れてしまって、話を聞いていないことがほとんどです。

自分が聞き手の立場になったときのことを思い返してみると、「あぁ、聞いてないな…。」と思い当たる節がると思います。そう言うことです。

では、相手に自分の言いたいことを聞いてもらう、かつ理解してもらうためには、どうすればいいのか。


ここでタイトルを回収。「1分で話すこと」です。

さらに言えば、1分で「結論」→「3つ程度の根拠」→「1、2個の具体例」を簡潔に話すこと、です。


最初に言いたいことの本題、つまり結論を話すことで相手に話の前提を理解させ、3つ程度の根拠で結論に説得力を持たせ、1、2個の具体例で相手に身近な部分でより理解をさせます。さらに、最後に結論で結ぶことで、より説得力が増します。

これは、プレゼンでよくあるフレームワークPREP法だったり、SDS法だったり、世の中にたくさんあるフレームワークに当てはまります。



演じることで右脳を刺激する

左脳が理性を司るならば、右脳は感情を司ります。

人は、頭で理解できたからといって、行動を起こすわけではないのです。最初に話した、伝えるの目的「相手に動いてもらう」ためには、理性だけではなく、共感という、心の部分へのアプローチが必要です。

たとえ、完璧な理論、完璧な内容のプレゼンができたとして、それを伝えようと思ったとき、それを伝える人が、猫背で、とても声が小さくて、おどおどしている、という人だったら?

とても心は動かされません。

演じることが大切です。

ミュージシャンは、ステージで自分たちの世界観や音楽を伝えるために演じています。舞台俳優も、もちろん、劇のストーリーや世界を表現するために演じています。

プレゼンも同じことです。相手に動いてもらうように、想いを乗せることです。

自分が話している言葉にはどんな思いや意味がこもっているのか?プレゼンの最初の、「皆さん、こんにちは!」という、何気ない一言でも、「皆さん」とは誰なのか、「こんにちは!」にはどんな背景があるのか、などを思い描くことで、自然と抑揚や動作に現れてくるものです。

また、声の大きさが7割ほど、伝わらない原因と本書ではいっています。声が小さいから伝わらない。では大きくすればいいのか?そういうことでもありません。

相手に声のボールを届けるつもりで話しましょう。大きく話すのではなく、相手に語りかけるように。そうすることで、相手は自分に話されていると、当事者意識を抱き、話を聞こう、という気持ちになります。



実践編から抜粋〜配慮はしても、遠慮はするな〜

実践編では5つほど、ビジネスのシーンで起こりうる場面を想定した伝えるコツが記されていましたが、今回は、上司への社内提案の場面でこれは使える!と思ったものを紹介します。


私、実は困った上司がいまして。

人の話を聞かないし、まず否定から入るんです。これが結構困るんです。

きちんと自分の意見を言えたら、きちんと考えて賛同してくれる人ではあるんですが、ここまで持っていくのが大変です。


本書で言っていたのが、「配慮はしても、遠慮はするな」という言葉です。きちんと自分を伝えるための上手な立ち回り方を教えていただきました。

まず、上司は部下を管理する役職にある人ではあるが、決して人格やスキルが自分より上の人である、というわけではない、ということ。

つまり、ある程度、部下の意見を求めているということなのです。

そして、その上司の中には、とりあえず否定的な意見から入って「それは違うんじゃないか?」と言いたい人もいますよね。そう言った人には、あえて「それは違うんじゃないか?ポイント」を仕掛けておくことが良策であるといえます。


先ほどの話で、「結論」→「根拠」→「具体例」があったかと思います。上司はたくさんを経ているので、結論を導き出す力に秀でていますが、広い領域で色々と管理をしている立場であるがゆえに、具体例の部分の発想が弱い、という特性があるようです。

そう言った特性を理解した上で、上司はどの部分が懸念点で、どう言った結論を出しているのか?ということを、「結論」「根拠」「具体例」に当てはめて自分の中で整理させておくと、何が言いたいのか把握できて、ツッコミポイントを突っ込ませて、一緒に意見を作り上げる、という構造を作ることができます。

上司を共犯にしてしまうのです。悪い考え。でも、これが提案を通しやすくする良い策なのです。

ツッコミポイントを作って、その点を修正すると、上司は自分の意見で結論を導き出したと思いますし、また、自分が出した意見に対して、それをひっくり返すような逆の意見を出すことは難しくなります。

ツッコミポイントを作ること、上司が言いたいことをしっかり把握することをが大切です。



自分なりのまとめ〜理性と感情、それが人間〜

冒頭は、結構自分でも日頃思っていたことでした。

相手を動かすために必要なのは、「理解」→「納得」→「共感」である。

本書では、より具体的に、より論理的に、そしてより情熱的に、そして実践的にわかりやすく伝えてくださいました。読了後の納得感がすごいです。

ロジックと情熱、このバランスと使用場面、相手の視点に立つことが大切なんだと思いました。



筆者紹介

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関西圏内でデザイナー/カメラマンとして週末フリーランスをする23歳、女。スターバックスのコーヒーを飲みながらスターバックスで仕事をするのが好き。

1分といえば、カップラーメン。硬めが好きです。

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