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恋愛という膜におおわれたこの世界でどう生きるか

 仕事ばかりしていた2年前、休みの朝になるとどうしようもない虚無感や途方もない気持ちになっていました。何のために、何をして、今をどう生きるべきなのか。そんな考えがぐるぐると頭のなかを巡り、いつの間にか誰かの描いた線の上にいる気がして、まったく気が休まらなかったんです。きっと自信の無さや育ってきた環境、未熟さとかいろんな事が重なって当時の自分をつくっていたんだと思います。

 今の生活でなによりも幸せなことは、自分がいつも真ん中にいること。朝起きて、食事をして、勉強や仕事をする。誰かと会って、たのしくても悲しくても一人で帰る場所がある。それにとても満足しています。

 恋愛をしていなくても幸せはたくさん転がっていて、実はたくさん感じている。だけど、いつの間にか恋愛を求めている自分もいます。不思議と恋愛を求めているときは、一人でいる時がむなしくなるし、ちょっと失敗すると落ち込みやすくなる気がする。

 ふと、「恋愛がなくても幸せはある」という考えに触れたとき、心を覆っている筋肉がちょっと緩んでいくような気がします。もちろん、恋愛は素晴らしいことだし、してもいいんですけどね。無理にする必要はないと私は思います。

 スーパーの帰り道、3割引きのおいしいローストビーフと缶ビールを抱えて雨の中を歩きながらそんなことを考えていました。もっと気楽でいいし、もっと楽しんでいい。私はそう思います。

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