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令和にときメモ初心者がGS4を初体験してその衝撃に打ち震えている話をさせてくれないか

KONAMIさんのビッグタイトル「ときめきメモリアル」「ときめきメモリアルGirl's Side」というコンテンツを皆さんはご存じだろうか。

今日は、いい大人になって初めて出会った"未曽有のときめき体験"について語っていきたいと思う。

※注意
ときメモGS4について基本的な情報はお伝えしますが、スチルや展開、告白等のネタバレはありません。しかし、ゲームのシステムや各種イベント、キャラの個性等には触れますので、何の前情報なくプレイしたい方はご注意下さい。また、ネタバレにならない範囲でプレスリリースの画像使用があります。

・あの日君のことを知ってから

まず初めに、「ときめきメモリアルシリーズ」通称"ときメモ"を全く知らない人に向けて本作品群を雑に説明したい。

ときメモはKONAMIから発売されている「恋愛シュミレーションゲーム」だ。

プレイヤーは物語の舞台である架空の高校に入学した男子生徒として学園生活を送ることになる。その中で様々な女性キャラクターと出会いながら学校行事や気になる女の子とデートを重ね、エンディングとなる卒業式の告白イベントを目指すというもの。そして対となる「ときめきメモリアルGirl’s Sideシリーズ」はプレイヤーが女子生徒目線でストーリーが展開し、魅力的な男子たちとの出会いを重ね告白イベントを目指すというもの。

つまり私は華の高校生に戻り、私のことが好きな(はずの)数多のイケメンたちと甘ずっぺぇ恋をしながら3年間の学園生活を追体験できるということ・・・なるほどね

ふーん、エッチじゃん・・・

そんなソワソワした気持ちで今回初体験したのは、ときメモシリーズ11年ぶりとなるファン待望の最新作

「ときめきメモリアル Girl’s Side 4th Heart」

私自身シリーズのプレイ経験はなくGS4が初プレイだ。

きっかけは、いつも見ているゲーム実況者牛沢(@ushizawa)さんの実況動画。初めは実況を観ることを楽しんでいたけれど、いつの間にか自分でもプレイしたいという衝動が抑えきれず購入に至った。

SNSを見ると牛沢さん実況から例のあの人に落ちて「ときメモ買いました!」という同志の方々を多く見つけることができる。

そんな牛沢さんきっかけで購入したゲームは数知れず、ぜひ一度牛沢さんのゲーム実況を見て欲しい。GS4キャラへの解釈が深いのでぜひ。他個人的なおすすめはブレワイと龍シリーズ

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実況ごしに一瞬で私をニンテンドーeショップに誘った男がいた

本多行(ほんだいく)。その人である。

しかし不安なのは今回が初対面のときメモオリジナルキャラの本多くんのことを、私ってば本当に好きになれるのかな?恋に落ちれるのかな?という不安。

この時点でかなり本多くんに好印象を抱いていた私ではあるが、本当にときめきライフ送れるのかな、、、そんなちょっぴりナイーブな気持ちを押し込めつつニンテンドーeショップを訪れソフトを検索すると衝撃の事実が発覚。

©Konami Digital Entertainment

「た・・・た・・・高い・・・。」

今思うとKONAMIさんに大変失礼な話だが、それでも初心者はそう思ってしまった。ダウンロード版の購入価格は8,580円。プレステのオープンワールドゲームかと見紛うほどの価格に、若干の戸惑いを隠せない私。

最近購入したPokémon LEGENDS アルセウスは6,578円、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドでも7,678円、メトロイド ドレッドは7,600円。
「switchソフトで8,000円台とは・・・」
そう言いつつ購入ボタンを押す指が震えたことをここで告白しておこう。

しかし、みんな心配しないでほしい。そんな戸惑いの気持ちが吹き飛ぶほどの素晴らしい未曾有の体験が広がっていたことを、この時の私はまだ知らなかっただけなのだ。

・オープニング

そうこうしているうちにソフトのダウンロードが完了。

さっそくときめきの世界へと旅立つ私の度肝を抜いたのはゲームを起動したその瞬間。スタートと同時にswitch本体から流れる音楽、そして画面上で生き生きと動きだすメンズたち。

「えっ?えっ? オープニング!?」

※こちらSpotifyでも聞けますが是非お買い求めください。
曲もサントラもめちゃくちゃ良いから・・・

そう、まさにこれから30分のアニメが始まるのか?と勘違いしてしまうほど何の前触れもなく始まった展開と音楽に固まる思考~♪

実はこのテーマソングとムービーはシリーズお決まりの演出だそう。完全な不意打ちにボルテージが上がる私。ついに人生初のときめき生活が始まる。

さて、ときめきメモリアルGSシリーズには「王子様キャラ」と呼ばれるメイン攻略キャラクターが存在する。GS4の王子様キャラクターは風真玲太(かざまりょうた)くん、という黒髪の激マブ幼馴染(CV:梶裕貴さん)だ。

ちなみに、梶裕貴さんご本人が風間ボイスで風間くんを攻略するという、頭がおかしくなる神実況動画「ときめき梶リアル」シリーズもおすすめなのでぜひチェックしてほしい。(※風間くんルートネタバレ注意)

ときメモの世界で出会える男子にはそれぞれ個性があり、各人に対応しているパラメーターを一定の数値以上に挙げると出会える仕様なのだが、この王子様キャラは何もしなくても一番最初に出会えるようになっている。

幼馴染という設定ならではのエピソードや、入学式での出会いを是非楽しんでほしい。

©Konami Digital Entertainment

入学式を終え、本格的に始まる私のはばたき学園での生活。プレイヤーの行動は基本的に平日と休日で大きく異なる。平日には「学力」「運動」「流行」「芸術」などの各種コマンドを1週間単位で選択し、その対応パラメーターを上げる。休日にはデートで着ていくための洋服やアクセサリーを購入したり、気になる男の子をデートに誘う。またアルバイトや部活動を行うことも可能だ。

「え?シンプルに忙しくない!!?」
「やる事と考えること多くない!!?」

私氏、この段階でときメモという怪物作品の凄さに気付きはじめる。
「ごくり・・・」生唾を飲み込みながら己の口角がどんどん上がっていくのを感じていた。

シュミレーションゲームの経験が全くないながらもパラメーター上げを主軸に、自身の行動を選択して手探りで進める日々。特に複雑なことをせずともパラメーターを上げつつ平日を過ごしていくと、目まぐるしく巻き起こるときめきラブハプニングと盛りだくさんの学園イベント・・・

「イ、イベントが当たり前にフルボイス・・・モブまで・・・」

「え、え?本名を呼ばれるんですが?」
(自分で入力してる)

「立ち絵が動く・・・?お前ら、動く・・・のか?」

「瞬きしてる!?」

「当たり前に台詞通り口が動いてますが!!」

「えー!笑いかけて来る!?」

「スキンシップ出来るし反応してくれる・・・」

「一緒に下校しながら楽しくお話してる・・・」

た、たしかに、最近では無料のソシャゲでもフルボイスだったり立ち絵が動くもんね、そういうもんだよね・・・

そんなときメモシリーズではお馴染みの展開やシステムが、私にとっては新鮮で衝撃的だった。


公式サイトに羅列されている男の子たちのビジュアルを品定めするように見ていた時とはまるで違う、そう、これは本当の学園生活、私の青春。実際に会ってみると彼らが血の通った男の子だということに気づく・・・。いや、平面なんだけど、みんながそこに確かにいて、一人の人間としての存在を確かに感じることが出来る。スッと自分の意識が自然に高校1年生の主人公に宿り、はばたき学園の生徒として個性豊かな男の子たちとの日常を楽しみ、ときめきを感じている私が、そこにはいた。

© Konami Digital Entertainment

もうさっきから私が何を言ってるか分からないと思うが、私も自分が何を言っているか分からない。

・驚愕の作り込み

「とにかくキャラクターたちがめちゃくちゃ良い。」

そう声を大にして言わせてほしい。

そもそもキャラクターを攻略するゲームなのだから当たり前ではあるが、やっぱり声を大にして言わせてほしい。キャラクターたちがめちゃくちゃ良い。そして一人一人の男の子作り込みがめちゃくちゃ凄い。

上の画像を見て「ん~おいおい、良いキャラいるか~?」と目を細めた諸君、大丈夫。心配ご無用。"ときメモシリーズあるある"らしいのだが、男の子たちのイラストを見て「ん~~あんまり好みの子いないな~」なんて言っている人ほど、プレイするとズブズブと男の子の魅力にハマるという。安心して飛び込んできてほしい。

特定のステータスを上げることで新しいキャラクターの登場が解禁されるシステムにあやかり、学力ステータスを一定以上挙げると出て来るキャラを「学力キャラ」。芸術ステータスを一定以上「芸術キャラ」などと呼ぶ。

そして彼らは基本そのキャラに見合った個性を持ちつつ独自の魅力を発揮するのだ。そして私が今回お目当てにしていた本多くんは学力キャラだ。皆さんは「学力キャラ」と聞いてどんなキャラを想像するだろうか?

眼鏡、生徒会、詰襟、敬語、無口、ツンデレ、、

なるほどなるほど、わかります。同意です。私もそう思ってた。お堅いキャラがどう私の魅力にハマって赤面しつつ自分の気持ちに戸惑いながらデレてくれるのか舌なめずりをしたい気持ち。非常に良く分かります。

しかし聞いてほしい。本多くんはそんな学力キャラのテンプレを全てぐちゃぐちゃに踏み倒して生まれた怪物なのだ。

© Konami Digital Entertainment

まず、登場するどのキャラよりも制服を着崩している。完全にシャツの第二ボタンまで開け放ち、ゆるゆるに結ばれたネクタイはもはや結び目がキュッとなっている。きっと普段からネクタイをほどかずに輪っかに頭を通しているに違いない(妄想です)。そして髪の毛は金髪、左耳にはきらりと光るピアスがお目見えだ。持ち前の好奇心の高さと知識欲を発揮し、雑学やクイズなど様々な分野に精通。素直な物言いで人懐っこく誰にでも壁が無い。特段勤勉で勉強好きなわけではなく、ピュアな好奇心の結果として学年一位を取ってしまうタイプの学力キャラである。

もう情報が多すぎて個性が大渋滞。しかし、それらの要素が複雑かつ大胆にマリアージュされた結果生まれたのがこの、本多行という男なのだ。そして、それらの個性や人間性・人格・バックボーンまでもが上手く彼のシナリオやイベントと紐づく。ともに日々を過ごすほどにその奥深い魅力にズブズブと溺れていく自分に気づく。ここに挙げきれない魅力は是非、はばたき学園で彼に出会って感じて欲しい。

そして、ここまで読んでくださっている方なら言わなくても分かると思うが、これは本多くんに限った話ではない。他の男の子も等しく同じように大渋滞な個性を持ち、同じように奥深い魅力とシナリオを持っているという恐るべき事実。もう意味が分からない。もうここまで来たらときメモという大きな海に溺れるしかない。

あまりの良さにクソでかため息が止まりません。

・脅威のボリューム

さて、各キャラクターとそれに関連するシナリオの作り込みについては前述した通りだが、ゲーム全体を見たときに直面するボーリュームについてもしっかりと触れておきたい。

ときメモは「高校生活の3年間」をシュミレーションするゲームなので、実際に1人の男子とENDを迎えるのにそこまで膨大な時間はかからない。初心者の私でも2~3日で1回目のENDを迎えることができた。人にもよるけれど、だいたい10時間前後でクリアできるだろう。

全然ボリュームないじゃん、と思った方。安心してほしい。この1週目ENDはときメモの中ではまさに氷山の一角。前菜と言っても過言ではない。実は今回のGS4はシリーズ最大のボリュームの約53,000‬‬ワード、およそ49時間ものキャラクターフルボイスという公式キャッチコピーがある。ゲーム内に収録されたキャラが喋るシーンだけを繋ぎ合わせると再生するのに49時間もかかるということだ。クレイジー

そして大事なのが、ときメモはマルチエンドだということ。

私は知らなかったのだが、恋愛ゲームにおいてマルチエンドは常識。もちろん攻略対象キャラが複数いるのだからエンディング分岐は当たり前な話ではあるが、驚いたのは、1人のキャラに対してエンディング分岐が起こること。それは3年間、彼とどういう時間を過ごして来たのか、どういうイベントを2人で経験してきたかによって分岐が発生するのだ。現実か?

複数ある分岐エンドの中でも最高峰と言われているのが「真告白エンド」だ。これは、ゲーム側で設定されている最難関のエンディングであり、初見プレイでこのエンドにたどり着くのは非常に困難だと言われている。実際私も初見プレイで本多くんに挑んだが、真告白エンドには到底たどり着けなかった。いくつエンドがあるのかはプレイしてみてのお楽しみ。さらに、キャラによって用意されているエンドの数も違うとか・・・

© Konami Digital Entertainment

マルチエンドと切っても切り離せないのは周回プレイだ。周回プレイとは、字のごとく何度も同じゲームをプレイし直すこと。我々ときメモプレイヤーは、エンディングを迎えた後、転生(周回プレイで再びはじめから遊ぶこと)し再び意中のキャラクターと出会い直すことで成長してく。
(※攻略として一時点でセーブして複数エンドを回収することも出来ます。)

単純に公開されている男性攻略キャラ9名(LDCキャラを除く)を全員攻略しようと思った場合、プレイしてエンディングを迎えるだけで100時間近くかかるのだ。シンプルにボリュームがエグい。

豊富なスチル(イベントでゲットできる特別なイラスト)だけでなく、日常の何気ないイベントもそのパターンは膨大で、周回して初めて出会うイベントや貴重な会話、キャラクターたちの絡みや会話は無限に広がる。季節や行事、デートごとに用意されたイベントは、もちろん選択肢の数だけボイスや反応が異なり、まさに一期一会の学園生活そのものである。

「え、お前らそんな仲だったのかよ!」という驚きのプチイベントから、GS4から実装された「仲良しグループ」という魔のシステムによって起こるグループ特有イベントなど、詰込みに詰め込まれたボリュームがSwitchから溢れ出てきてきそうな勢いである。

・パラメーターと戦略性

限界化しながら一息にここまでGS4の魅力を語ってきたが、シュミレーションゲームとしてときメモの奥深さについても言及していきたい。

今回プレイして、そのときめき体験に度肝を抜かれたことはもちろんだが、それと同じぐらい衝撃を受けたのはシュミレーションゲームとしての戦略性や難しさだった。

とにかく、やることがめっちゃくちゃある。めちゃくちゃある。

私は、RPGでサブクエが溜まってきてやることが山のように積み重なると興奮するタイプのプレイヤーなのだが、まさにそんな状態だった。とにかく全ての行動はプレイヤーに委ねられており自由。さながらオープンワールド世界に投げ出されたかのようなワクワク感を感じられることだろう。(多分違う)

サブクエ探検隊

ゲームとしてときメモを支えている重要な要素がパラメーターだ。一般的なゲームで言えばランクやレベルと言い換えることができる。また装備やスキルの要素も兼ねているとも言えるだろう。

まずプレイヤーが目指すのはとにかくパラメーターを上げること。パラメーターは「学力」「運動」「流行」「芸術」「気配り」「魅力」と全部で6種類存在する。そして、パラメーターを上げることで「ストレス」という数値も溜まっていく。このストレスを溜めすぎないように「休養」というコマンドで調整しながら日々過ごしていくのだ。

そしてパラメーターにはそれぞれ対応するコマンドがある。
「学力」は「勉強」
「運動」は「運動」
「流行」は「雑誌を読む」
「芸術」は「絵を描く」
「気配り」は「友達と遊ぶ」や「アルバイト」
「魅力」は「おしゃれ」

© Konami Digital Entertainment

ポイントはこのコマンドとパラメーターの関係が1:1では無いということだ。どういうことか。

たとえば「学力」を上げたいと思った場合、「勉強」コマンドを選択すると「学力」が上がるだけではなく、「芸術」「流行」のパラメーターも上昇する。そして「運動」と「魅力」はなんと低下する。

それはダメだ!と思い今度は「運動」コマンドを実行すると今度は「運動」「気配り」のパラメーターは上昇するが「学力」「芸術」「魅力」が低下してしまう。

この、こっちを取ればあっちが下がり、あっちを取ればこっちが下がり、というコマンドとパラメーターの関係がかなり絶妙に作られている。そしてこのパラメーターこそが、対応する男子の出現の条件となっているのだ。(例:学力キャラは学力コマンド55以上で出現など)

さらに、各キャラクターにエンディングを迎えるのに必要なパラメーターの数値が明確に割り振られている。(例:学力キャラ攻略には学力パラメーター100以上と流行パラメーター80以上必要など)つまり、ときメモの世界ではパラメーターを制する者が、男子を制する。また、パラメーターは年に数回実施される学力試験の成績にも反映される、そして上げた学力などのパラメーターは最終的に「進路」というイベントにおいて重要な役割を果たす。

とにかくパラメーターは学園生活での全てと言っても過言ではないだろう。パラメーターこそがゲーム内の主人公を形成し、パラメーターの数値が具現化した姿こそ主人公という姿を借りた私の分身、プレイヤーにとって千差万別の個性になる。3年間という長いようで短い期間の中でパラメーターの数値をどう操作して戦略的に理想の自分を作り上げていくのか、それがこのゲームの大きな醍醐味となっている。

さらに、どのアルバイト先を選択するか、どの部活動を選択するかによって上下するパラメーターも異なる。とにかくパラメーターに関わる要素が多く、周回しても二度と同じようにパラメーターを上げることは出来ないだろう。

私が素人ということもあるが、このパラメーター上げが本当に本当に奥深く難しい。うんうん悩みながら時には頭がもげそうになり、時には胃がねじ切れる思いをしながらパラメータ上げる。私は特に「魅力パラ」を上げるのが苦手で、必要パラメーターに気を取られているとぐんぐん魅力が下がっていた。「くっっ、魅力が低い私なんて・・・」そう呟きながら一生懸命にパラ上げと格闘していた。

本作は、ときめき要素だけでなく"ゲーム"というフィールドでも存分に楽しませてくれる。

もちろんパラメーターだけではなく、ほかの数値的要素もプレイヤーの行動により加算されるので「もっと詳しく教えてくれ!」という方には公式ガイドブックがおすすめだ。

なにかの参考書と見紛うほどの数値情報がぎっしり詰まっているし、巻末のオリジナルシナリオでは、仲良しグループじゃない組み合わせのニヤニヤシナリオが楽しめる。

・無数のifと共に

もちろんパラメーター以外にもゲームとしての楽しみはたくさん詰まっている。小難しい数値の話はいったん忘れて、ときめものメインイベントであるデートや男子との絡みについて話していきたい。

当たり前かもしれないが、全てはプレイヤーである私の選択で進んで行く。しかし、所見プレイする中でそれがとてもナチュラルに感じられたことが印象的だった。

平日は基本的にパラーメーターを上げることになるが、休日の行動を忘れてはならない。

デートである。

パラメーター上げが醍醐味と言ったが、パラメーターはあくまでも自分自身を作り上げる要素に過ぎない。そう、我々は狩りに出かけなければならない。フィールドに出なければゲームが始まらないように、男子とデートに行かないと苦労して上げたパラメーターも無駄になってしまう。では誰とデートするのか。

自由である。

ふぅ・・・

ここが一つ、本作のプレイスタイルについて今もなお激しい議論が交わされており好みが分かれるところだ。プレイ開始から1人の男子のみに照準を合わせてデートしてアピールするプレイを「一途プレイ」と言う。主に最難関の真告白エンドを目指すのであれば、このプレイ方法が推奨される。

しかし、我々も人間。ふいに出会った男子に心奪われることもあれば、仲良くなるに連れて新たな魅力に気づき心揺れることもあるだろう。もし、これからときメモを始めるよ!という方がいれば、私は「ぜひいろいろな男子とデートして、迷いながら真実の愛を見つけてほしい」とアドバイスするだろう。誰。

話を戻そう。基本的にデートはプレイヤーから意中の相手に電話をすることによってお誘いすることが出来る。約1か月ほど先までのスケジュールの中から休日の日程と行先を指定してお誘いするのだ。そこで重要になってくるのは行先だ。厳密には好感度や恋愛運なども重要だが細かい話なのでここでは割愛する。

ときメモにはデートスポットが多数用意されている、地元の商店街から遊園地や海や山まで多種多様だ。そして各男の子たちにはそれぞれ好きなスポットと苦手なスポットがある。それを見極め、男子の好みに合ったデート先に誘えるのかどうか、デートに誘う電話のその瞬間から恋愛スナイパーとしての力量が試される。

そしてデートに誘われたら次に考えるのは服装。もちろん部屋着で行くわけにはいかない、デートの予定を入れていない休日を利用してショッピングに出かける。そこで重要なのが「属性」と「リッチ」だ。「属性」は服装のタイプと言い換えればわかりやすい。キュートな服がいいのか大人っぽい服がいいのか、もちろん男子たちも服装の好みがある。好みの服をデートに着ていけば好感度が上がるのだ。そして「リッチ」はゲーム内の通貨である。「おこずかい」という名目で時間経過によってリッチを獲得することは出来るが、アウターやワンピース、浴衣などの季節限定の特別な衣装は高額になる。おこずかいの範囲内でやりくりするのか、リッチを稼ぐためにアルバイトを行うのか、これもプレイヤーの選択に左右される大事な要素だ。

© Konami Digital Entertainment

ファッションにはさらに流行色や流行アイテム、温かさなどがあり、適切にそれらを身に着けることによってファッションレベルが上がったり、好感度を上げたり、特別な会話を聞くことができる。

そしてようやく迎えるデート本番。ここが一番の難所と言ってもよい。ここで男子のハートを射止め好感度を上げることが重要だ。基本的にシチュエーション別で男の子との会話があり、彼らの問いかけに対してプレイヤーは3つの選択肢の中から返事をすることになっている。この選択肢が鬼門だ。相手の性格・好みなどを分析し、的確に選択肢を選ぶことが求められる。的外れな回答をすれば・・・

さらにデートには会話選択肢の他にもスキンシップという要素がある。これも悩ましい。頭、目、口元、体、腕などタッチできる場所とタッチの仕方(3パターンある)で親密度を高めてゆくのだが、これも男の子によって触られてOKな箇所、OKな触られ方、NGな箇所、NGな触られ方がある。相手の好感度によってそれらも変化し、本当に3年間で関係を築いていくんだなという実感が得られることだろう。

デート、服装、買い物、イベント、会話、スキンシップ。

これらの無限にも近い組み合わせの中からプレイヤーが一つ一つ選び取った結果が一つのエンドに繋がる。同じエンドを迎えたとしても、その過程は一つとして同じ道のりではないだろう。そんなプレイの中ですれ違い零れ落ちていった無数のifの中必死に歩みを進め、私たちは恋をするのだ。

・ときめきをいつまでも

現実の忙しい生活に追われてついつい忘れてしまう感情はたくさんある。気が付けば眉間にしわを寄せて仕事や家事に忙殺され、無表情で忙しく日々を消化することもあるだろう。そんな日常の中で、ときメモというコンテンツが私達に与えてくれる癒しやときめきの恩恵は計り知れない。

1994年の発売から約30年もの長きに渡り、恋愛シミュレーションゲームのトップランナーとして業界を牽引しながらも、伝統を守りつつたゆまぬ進化でプレイヤーを楽しませてくれている姿勢には敬服するばかりである。

ゲームに盛り込まれている細かな演出や全てに、「全てのプレイヤーをときめかせよう」という作品からの熱気がヒシヒシと感じられるのだ。そんな熱があるからこそ、2022年に初めてときメモに触れる私のような超新参プレイヤーでも沼に溺れ日々ニヤニヤしながら作品を楽しむことが出来る。

もちろん、ここでは書ききれない様々なときめき体験が「ときめきメモリアル Girl’s Side 4th Heart」であなたを待ち受けていることをお約束しよう。

© Konami Digital Entertainment

ゴールデンウィークセール情報

なんと、こんな記事を2週間ぐらいかけて書いていたらswitchのゴールデンウィークセールのお知らせが出ていたので紹介しようと思う。

タイミングが良すぎて案件のように見えるが、本noteは超個人的なファン活動の一環でありプロモーションではありません。

ダウンロード版定価:8,580円(税込)のところセール期間中は6,864円(税込)!なんと20%OFFで購入できるとのこと。(4/25~5/8まで)

ここまでこのnoteを読んで下さった方でかつ、ときメモGS4をまだ未経験だよという方にはぜひ25日(月)からのセールでの購入を検討してみて欲しい。安すぎる。

そうして生まれたGS4ファンの輪がぐんぐん広がることで、SNS上にはたくさんのファンアートや感想、妄想、イラスト、二次創作、夢小説があふれる。私はそれを糧にして、懲りずに今日もまた羽ばたき学園に入学するのだ。

『ときめきメモリアル Girl’s Side 4th Heart』 公式サイト
https://www.konami.com/games/girls_side/4th_Heart/
「ときめきメモリアル Girl’s Side」シリーズポータルサイト
https://www.konami.com/games/girls_side/
・公式Twitterアカウント
ときめきメモリアル ガールズサイド  @girlsside573
はばたきウォッチャー  @HabatakiWatcher

【あとがき】
書き始めの想定より3倍以上に膨れ上がったnoteになりました。私自身1万字オーバーの文章に対して畏怖を感じていたのですが、書けば書けちゃうものですね。そして、そんな狂気のnoteの源になってくれた「本多行」と彼に出会わせてくれた牛沢さん。ときめもファンの全人類の皆さん。そしてKONAMIの皆様、本作品に関わった全ての方にスペシャルサンクスで締めたいと思います。ときめも最高!GS4最高!本当に本当にありがとう!

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