感情の答え合わせと1億総クリエイター時代 #3
普段、アルという媒体でマンガライターをさせていただいているのですが、マンガと同じくらい大好きな趣味の1つに「読書」があります。
読書好きと言いながらも、実は小説・フィクションはあまり読まないタイプで、専門書やノンフィクション、エッセイや自己啓発本などが好きです。
自分の読書について発信しているTwitterアカウントを持っているのですが、そこで繋がっている読書好きの人の中でも、小説を読まない人は結構少数派なんですよね。
それはさておき、そんなわたしの読書習慣の中で、最近読み進めているのがこちら。
いしかわゆきさんの『書く習慣』です。
文章を書く系のハウツー本は世の中に沢山ありますが、特にこちらの本はもの凄く背中を押してくれる本です。
著者の経験からのメソッドも、もちろんありますがこの本の凄いところはめちゃくちゃ書く気持ちを突き動かしてくれるという所です。
本を読んでいると
「ほら、一緒に書こうよ!なりふり構わずさ、上手い下手なんか気にせずにさ、いいからやろう!」
って隣で言ってくれる友達ができる感じです。
本書の中で(まだ完読していないのですが)「感情の答え合わせ」とう表現に出会いました。
これは今まで何となく自分でも意識していた考え方だったのですが、こんな風に一言で言語化できずにいた概念でした。
なので「うわー!めちゃくちゃスッキリした…」という爽快感を味わったんですよね。
わたしは文章を読む立場になったとき、自分が共感できる文章が大好きです。例えばわたしが事あるごとに紹介しているオモコロさんのこちらの記事。
好きな漫画BEST5を発表する時、マンが好きは必ずカッコつけてしまう。(例:知る人ぞ知る作品を入れてしまうなど…)というマンガ好きの痛い所をえぐるハチャメチャ面白い企画です。
また、『進撃の巨人』や『HUNTER×HUNTER』などの作品に関連して盛り上がる考察系の記事やブログ、YouTube動画。
記事とは異なりますが最近よく見るYouTube動画でもリアクション系のYouTubeが多くなりました。
何かのコンテンツを見た時に、ネット上の色んな人の意見を知りたくなる現象。ありますよね。
さらに、ネットショッピングが主流になったことで購入者のレビューというのもかなり重要な要素になりました。SNSでも商品をレビューしたり、おすすめの商品を紹介したりする方が増えました。
わたしも記事を書くときには、誰かが面白い!わかるわかる!と共感してくれるような文章をかけたら嬉しいな。と常々思っていたんです。
価値観としては「共感」という風に自分の中で整理していたのですが、今回ご紹介した『書く習慣』の中ではこう書かれています。
な、なるほど。自分の欲求が言語化されている気持ちよさを感じました。
自分が最高だ!と思ったものに対して「ね~皆も最高だと思ってる~?」っていうメンタルで検索してしまうんですよね。そして同じような感想を言っていたり、共感できる発信があると安心するし楽しいし嬉しい。
その根源には自分の感性に正解やお墨付きが欲しい。という欲求が隠れていたんですね。うん、めちゃくちゃ納得です。
自分の得意分野や独自の感性を元に自由に発信できる時代とこの欲求が良くも悪くも見事にフィットしていますよね。
もちろん悪意を持って他者を傷つける発信は許されることではないですが、もっともっと自由に気軽に、良かったものや好きなものをどんどん発信したい。という気持ちが本当に高まりました。
ファンが多いコンテンツや、すでに発信している人が多いものだと気後れすることもあると思うのですが(わたしもそう。)
自分の「好き」や「良い」を大切にして発信していければ嬉しいですよね。
midori
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?