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キーを設定する


今日はキーの設定の仕方について書いてみます。

まず、大前提として、やはりオリジナルの楽譜は入手してほしいのです。

(なぜ楽譜が必要か?については前回書きました)

一番低い音と、一番高い音がどれなのか?  
どんな音の流れなのか? 
なぜ歌いにくいのか? 

楽譜(メロディー)には情報が沢山載っています。

目で見ることによって、原因を明かにできます。

音程が跳躍(低いところから高いところに急に飛ぶ)してるせい?
高い音程から下がってきてるせい?
喚声点にひっかかっている?

その人の声の良さが出る、キラキラして声量があるように聞こえるキーの設定をしたいですね。

どうしてもサビの一番聞かせどころを
「地声」で
「声量があるように張って」
「ひっくり返らずに」出したくて
つい低いキーに設定しがちです。

でも、そういう時は低い音程の部分も勿論苦しくて、結局全体的に音色が暗く、重く、声量も無いように聞こえがちです。

「高いからキーを 下げようかな?」 などと感覚で適当に決めちゃだめです。

キーを上げた方が良い場合もある


キーを 上げた方が 美しく聞こえることもあるのですよ。

「ひっくり返りたくな~い 」 と力むと余計に喉に力が入り、いつも同じ音で(喚声点のところ)音程がフラットしてしまう。

ところが、逆の発想で、力を抜いて「ひっくり返らしてしまえ!」と思うと上手にできたり、歌詞の母音や、口の中の開け方で楽に出たりします。

この辺は、ボイストレーニングの話になってしまうのですが。

まずは、ご自分の声について知りましょう💛

どれだけの音域があるのか?
一番低い音は?
高い音はどこまで出せますか?
ため息のように出せる音域は?
しっかり地声で歌っているように聞こえる音は?
ひっくり返るのはどの音?
あなたの魅力は低音? 中音域? 高音?

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