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心が音を立てて壊れていく。
それを止めることはできるのだろうか?
失って気づくことはたくさんある。2020年3月、多くの人はそれを知っただろう。

何よりも守りたいものは、自分の身体。そのためにかけずりまわる人もいる。先の見えない不安。ある意味、これはWarだ。

大人も子供も、男性も女性も、金持ちも困窮する人も、誰もが同じ危機に面している。もしかしたら、権威は力を発揮しているかもしれない。
それでも、勝てない人は勝てないのだ。

この状況になる前に心配していたことがある。私自身が26年前に大きく心を壊してしまった経験から、心身の健康は常にひとつだということだ。
心の風邪は、薬じゃ治らないことも多い。そして、心の風邪で命を落とすことがなくても、自ら命を絶ってしまうことがある。実際、すでに今回の件で、自ら命を絶ってしまった人がいる。
ひとりで家にいることは、心の崩壊を呼ぶかもしれない。これまで当たり前にできていたことが、できなくなることに慣れていない資本主義に生まれた私たちは。特に。

また、引きこもりやネグレストのきっかけを呼ぶのではないか、と心配している。自宅にいること=良いこと。となったとき、子供たちはゲームに熱中するかもしれない。それが許されてしまえば、依存が始まる。ゲーム依存。現代の病気だ。自宅から出ないことのきっかけは潜んでいる。引きこもりの始まりは、どこに潜んでいるか分からない。

そして、自分をケアしないネグレスト。ゴミを出せない人、整理できない人、これは性格でなく病気だ。病気は治療が必要。ただ、現在はその病気には手が回らない状態。

医療現場で働く素晴らしい人は本当に頭が下がる。彼らには、できる限りの何かを国が送るべきではないだろうか?

また、生活必需品を販売する人、運送業の人、その他、生活のために必要は職種の人たち。大手企業が給与をもらいながらテレワークになっても、彼らは命がけで誰かの生活のために不特定多数の人と対面で働いている。マスクをすることさえ、マスクを買えない客に苦情を言われたという記事を読んだとき、涙がでそうになった。そして、彼らはほとんどの場合が、国が定めたそのエリアの最低賃金で働いているのだ。

今回の有事に終わりは見えない。誰かの予想なんて当てにならない。SDGsで持続可能を謳いながら、本気にならない人類たちに地球が怒りを表わしているのかもしれない。

変えられるはずの未来は、見えない未来になった。
人は、闘えるか?
2020年3月。おそらく歴史に刻まれるだろう。

身体を守ると同じだけ、心が崩壊しないように、何かしらの手当てをしてほしい。
26年付き合ってきた、自分の心の弱さを察知してか、私は2月から新しいことを始めていた。それが、今の私を救っている。いつかこの日を、笑って語れることを祈るばかりだ。

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