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【岡山県鏡野町】現役隊員からあなたへ

現在日本各地で活動している30期10名の隊員たちに、次の協力隊になるかもしれない "あなた" へ向けてメッセージを書いてもらいました。

折り返しとなる、6人目は岡山県鏡野町で活動中の尾形有紀さんからです。





応募の決め手は夢?

私はこれまで病院や学校現場で働きました。

しかし、どの仕事も数年続けるとやりがいを感じなくなり、何度か転職をしました。特に最後の仕事はコロナの影響もあり、楽しいと感じる時間が無くなっていきました。

このままこの仕事を続けていくかどうか考えると、やっぱり違うと思い、年度末で退職することを伝えました。でも次にやりたいことがあるわけでもなく…。

そんな時、地元に帰省していた友人らと会って話したことで、何か全く違うこと・新しいことを始めたい!という気持ちになりました。

学生時代から青年海外協力隊に興味があったからか、その夜、私はボランティアをしている夢をみました。
翌朝、その夢が気になりつつスマホを見ていると偶然にも緑のふるさと協力隊が宣伝として出てきました。「緑のふるさと協力隊って何?」全く知らずに調べると、ワクワクできそうなことばかりで魅力的でした。
今の私にピッタリだ!応募もまだ間に合うタイミングだし、これは何かの縁や運がある!と思って応募しようと決めました。

自分の中でもう「これだ!」と思っていたので、周りには相談しませんでした。家族や友人は心配だっただろうけど、私の背中を押してくれた皆にも感謝ですね。



鏡野町の好きなところ

山が、花が、空が、田んぼが…、季節で移り変わる見るものすべてが美しく、夜は無数の星たちの輝きや月明りに感動します。

私の出身地も田舎なので星がよく見えるほうだと思っていましたが、ここで見える圧倒的な星の数の多さと鮮明に見える天の川には驚きます。また、水がとても綺麗で、流れる川はもちろん観光スポットの渓谷や滝などでも水の綺麗さを実感します。

さらに、水が綺麗なことから、ここで作られるお米は本当に美味しいです。他にも春にはタラの芽、ウド、コシアブラなどの山菜、秋にはアケビ、ナツメ、むかごを美味しくいただきました。今まで食べたことのないものも多く、自然の食材を楽しむことができます。

特産品は(地域では“ひらめ”と呼ばれる)“あまご”で、串に刺して焼き、頭から尻尾、骨まで丸ごと食べられる、あまごの塩焼きは何度食べても最高に美味しいです。

このように自慢するところがたくさんありますが、いちばんの魅力は近所の皆さんが優しいところです。
いつも気にかけてくれて、声をかけてくれます。お世話好きな方が多く、困っている人を助けようとする気持ちや地域を良くしようと様々な行事や活動をしている姿勢に感銘を受けます。



休日や夜の過ごし方

休日はいつも通りの時間に起床し、朝に掃除や洗濯をします。月ごとに活動予定を立てているので、休日でも前もって予定を立てていることがほとんどです。

担当者とのミーティング、図書館でレポート作成や調べもの、食料品の買い出し、近所の方とお出かけやおしゃべり、木工教室や写真教室などの体験教室への参加、畑のお世話、庭の草刈りなど様々です。

たまに友人や家族が遊びに来て町内を案内することもあります。活動というより自分の好きなことをして過ごしていますが、一日中家にいることが苦手なので出かけていることが多いです。

夜は、近所の方のお家へご飯を食べに行ったり、飲み会に参加したりしています。また、サークル活動や習い事もしています。卓球、バレー、和太鼓、人形劇、傘踊り、銭太鼓など…。それぞれの地域で色々な活動があると思います。自分がかかわりたいと思ったことが増えれば増えるほど予定が埋まっていきます。

ゆっくりする時間もありますが、一人で家にいる時間がもったいなく感じるようになります。



協力隊の参加を考えている人へ

社会人になると学生時代より月日が経つのが早く感じられます。
仕事をしていると代わり映えのない毎日に“何のために働いているのだろう…”そう問いたくなることがあります。

しかし、緑のふるさと協力隊としての活動は毎日が貴重な体験の連続で、さらに、“誰かのため、地域のために自分が役に立っている”ということを実感できるのです。
また、私の場合は不安より「参加して後悔することは無いだろうけど、参加しなかったらきっと後悔する、今しかない!」という気持ちが強かったです。毎日が楽しくて仕方がない今現在、その気持ちは間違いではなかったと断言できます。

緑のふるさと協力隊になることで、田舎の美しい景色に癒され、地域の方々の優しさに触れ、仲間同士の繋がりを感じ…。必ず、“今までとは何かが違う”感覚が広がっていきます。今までより大切に1日1日を過ごせると思います。参加する前に感じる不安はなくなるほど、自分に自信がつき、自分が成長していることも感じられます。

「たかが1年、されど1年」です。きっとあなたにも楽しい1年が待っていることでしょう!ぜひ、ご応募お待ちしております。



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彼女の"変化"は、中間研修(1年間の任期中、毎年9月に隊員全員が集まり東京で行われる研修)の際に数か月ぶりに会った事務局の担当者も思わず、「何か変わった?」と最初に声をかけるほどでした。たくさんの経験を素直な気持ちで吸収した事により人間的成長を続ける彼女。たくましさも感じるようになりました。事務局は隊員一人ひとりを見守る存在でありたいと考えています。


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